手ブレ補正の動作 ~ レンズによる違い
見上げるようなところを飛んでいる鳥を撮影すると手ブレ補正に明らかに違和感が出るTAMRON A011 150-600mmについて、カメラを鳥以外の物に向け、落ち着いた状態で手ブレ補正の動きを確かめてみました。
なお、当初このA011は「流し撮り非対応」とされていましたがその後メーカーが「流し撮り対応」に変更していて、私のレンズはその「流し撮り対応」品です。
まずは効果が分かりやすいようにレンズを望遠端にセットしてカメラを横へ振ってみます。
すると、ファインダーの中で一瞬だけ被写体が引っかかるように見えた後、ロックが外れたように被写体が横へ移動。カメラを振ると、すぐにレンズがそれを検知して振り方向の補正をやめるようです。これは縦方向でも同じ動きで、メーカの言う「流し撮り対応」は確かです。
しかし斜めに振るとヘンな動きが。ファインダーの像が階段状にカクカク動きます。
斜め方向への動きが入力されると、縦方向の補正と横方向の補正が交互に止まるようです。
少なくともこのカクカクしている瞬間はまともに手ブレ補正が出来てないのではないかと思いますし、レンズの光軸がカクカクしている状態でカメラのAFだってまともに動くはずはありません。
このレンズで手ブレ防止オンの場合、高い角度の鳥を追って斜めに振るとファインダー内で画像が吹っ飛んだりAFの打率が非常に低くなったりするのはこれが原因だったのではないかと思います。
TAMRON A011ではカメラを振ったときにVCがまともに動かないと分かったところで、「じゃあ純正レンズはどーなのよ」と思い、D7500キットレンズのDX NIKKOR 18-140mmで同じことをしてみました。望遠端であればA011の広角端(150mm)と同じくらいなので比較になるでしょう。
試してみると、なるほど、どういう方向に振ってもファインダーの中の被写体は粘度の高いオイルの中に入れられたようにヌメーッとした動きになっていて手ブレ防止の効果が明らかに感じられます。VRのスイッチがオンオフだけでモード切替が無い理由が分かりました。どういう使い方でも常にきちんと手ブレ補正が動作するのでそもそも切り替える必要が無いのです。流石純正です。高価なだけのことはあります。
他のレンズでも試してみました。サンプルはAF-P DX NIKKOR 70-300mm、そしてだいぶ古いレンズですが、SIGMA APO 120-400mm F4.5-5.6 DG OS HSMです。
うーん、斜めに振っても全く異常ありません。制御が全然違うようです。
と、ここまで確かめたところで、今までTAMRON A011 150-600mmでVCのオンオフだとかAF設定だとか色々悩んでいたのがバカバカしくなりました。そもそもこのレンズの手振れ補正は飛びモノを撮るのには向いていなかったのです。(ちなみに、ほぼ水平方向に動く飛行機なら大丈夫です。)
ニコンサポートにAF-S 500mm f/4G VRの手振れ補正が斜め方向にも効くのかどうか問い合わせたところ「どの方向にも効きます」とのこと。
う~ん、やっぱり、ね。
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