チョウゲンボウ~ AF-C D21,D51 VC-OFF
D7500 TAMRON A011 150-600mm@600mm f/7.1 1/1600sec ISO320 AF-C D51 VC-ON
再び勤務先上空を飛んでいるチョウゲンボウをサンプルにして「飛んでいる鳥を撮る設定」の研究です。練習用の撮影だったのですが、この時期ならではの興味深い写真も撮れたので写真ばかりで長い記事になってしまいましたが、よろしければ最後までご覧いただければと思います。(特に断りを入れていない限り写真はトリミングしてあります)
今回は、前回の設定から、AFモード、VCオンオフ、そしてシャッター速度と、3つものパラメーターを同時に変えてしまったので、実験、検証としてはイマイチです。職場では「実験で二つのパラメータを同時に変えちゃあ絶対にダメだよ」なんて偉そうに言っているクセに自分ではそれをやってしまいました。(笑)
シャッター速度と絞りはマニュアルモードで固定し、露出は感度自動制御でです。これは前回から変更ありません。一番の変更点は途中で手ブレ補正をオフにしたことで、その他の設定は各写真の下に書きだしたとおりです。
ところで、撮影後にカメラの設定を書き出して気付いたのがAFエリアモードのExifでの表現のバラつきです。あるコマでAFモードの設定を確認しようとExifを見ると、一言、「ダイナミック」との記載。思わず「え、ダイナミック何点よ?」と声に出してしまいました。
しょうがないのでAFモードの設定を変えながら何枚か撮影してExifを確認。不思議なことに「シングル」「3D-トラッキング」「グループエリアAF」「オート」はEXifでもそのままの記載で、ダイナミックも9点、21点はそれぞれ「ダイナミック,9点」「ダイナミック,21点」と記録されているのに、「ダイナミック51点」だけが「ダイナミック」。点数の部分がまさにダイナミックに省略されていました。いったい何故なのでしょう。
それはそうと、今回の研究での結論を先に書いておきます。
1.焦点距離600mmでもシャッター速度1/2000秒を確保できていれば手ブレ補正の有無は区別できない。鳥の動く方向による手ブレ補正のムラが原因と思われる微ブレを心配するくらいなら手ブレ補正OFFが良い。
2.飛んでいる鳥に対してはグループエリアAFよりもダイナミック21点、或いは51点の方がヒット率が高い。これは、グループエリアAFの精度よりダイナミックAFの精度が高いということではなく、単にダイナミック21点や51点の方がAF測距点のカバーエリアが広く、AFが被写体を追いやすいから。グループエリアだと飛んでいる鳥を測距点から外しやすい。
3.青空バックであれば背景をボカして被写体を浮き立たせる必要が無いので、被写界深度を稼ぐとともにシャープな像を得るため、感度とシャッター速度が許す限り、絞り込んだ方が良い。晴天の昼間なら絞りf/11、シャッター速度1/2000秒でもISO400で済むのでノイズは気にならない。f/11まで絞れば、多少のAFズレは被写界深度に入ってしまう模様。
4.青空バックの場合AFロックオンの設定による差は良く分からないが、背景が入ってしまう場合は「強い」に設定しておいた方が無難。
というところです。
それではこの後は実際の写真で・・・。
冒頭から下3枚までが手振れ補正オンでの撮影です。AFモードは「ダイナミック51点」で、ピント自体はほぼ合っていると思います。開放から少し絞っている(f/6.3→f/7.1)のですがどうもシャッキリせず、前回と同じく微かにブレているような気がします。
D7500 TAMRON A011 150-600mm@600mm f/7.1 1/1600sec ISO280 AF-C D51 VC-ON
D7500 TAMRON A011 150-600mm@600mm f/7.1 1/1600sec ISO320 AF-C D51 VC-ON
D7500 TAMRON A011 150-600mm@600mm f/7.1 1/1600sec ISO280 AF-C D51 VC-ON
ここから手振れ補正オフにしていますが、AFモードを「ダイナミック51点」から「ダイナミック21点」に変え、絞りをf/7.1からf/11へ絞っているだけでなく、シャッター速度も何故か1/1600secから1/2000secに変えているので手振れ補正だけの比較にはなりません。
ただ、等倍に確認しても目のキャッチライトは真ん丸ですし、手振れ補正オフでも、いや、むしろ手振れ補正オフの方がシャッキリしているような気がします。
そしてそのシャッキリした写りを見ていると・・・
ん?
TAMRON A011 150-600mm@600mm f/11 1/2000sec ISO400 AF-C D21 VC-OFF
あなた、何か持っていませんか?
TAMRON A011 150-600mm@600mm f/11 1/2000sec ISO500 AF-C D21 VC-OFF
その足に・・・
TAMRON A011 150-600mm@600mm f/11 1/2000sec ISO500 AF-C D21 VC-OFF
それはどこかのお子さん(ヒナ)では?!
TAMRON A011 150-600mm@600mm f/11 1/2000sec ISO500 AF-C D21 VC-OFF
ひえー。
TAMRON A011 150-600mm@600mm f/11 1/2000sec ISO500 AF-C D21 VC-OFF
秋ヶ瀬に続きこれはまるで・・・
TAMRON A011 150-600mm@600mm f/11 1/2000sec ISO500 AF-C D21 VC-OFF
フライング・ラプター!!
TAMRON A011 150-600mm@600mm f/11 1/2000sec ISO400 AF-C D21 VC-OFF
TAMRON A011 150-600mm@600mm f/11 1/2000sec ISO450 AF-C D21 VC-OFF
TAMRON A011 150-600mm@600mm f/11 1/2000sec ISO450 AF-C D21 VC-OFF
TAMRON A011 150-600mm@600mm f/11 1/2000sec ISO450 AF-C D21 VC-OFF
TAMRON A011 150-600mm@600mm f/11 1/2000sec ISO450 AF-C D21 VC-OFF
TAMRON A011 150-600mm@600mm f/11 1/2000sec ISO450 AF-C D21 VC-OFF
下のコマは完全にピンボケです。
TAMRON A011 150-600mm@600mm f/11 1/2000sec ISO500 AF-C D21 VC-OFF
あれ?と思って元画像を見ると、下のとおりダイナミック21点の測距点範囲から被写体が外れていました。
ただ、それなら常にAFのカバー範囲が広いダイナミック51点に設定しておくのではダメなのでしょうか。
測距点によってAF精度が違う(中央1点のf/8対応や周辺の幾つかのクロスセンサーなど)のは知っていますが、被写体がAFのカバーエリアを外れてポンボケになってしまうくらいなら、多少精度は下がっても51点全部のAF測距点を使うようにしておいた方が(ダイナミック51点の設定)良いのではないでしょうか。使う測距点を初めから絞り込んでしまう必要は無いように思います。
ダイナミックAFで、使う測距点を9点や21点に設定できる意味がイマイチ分かりません。背景がある場合にはどうせシングルしか使えませんし、大きい被写体ならやはりシングルで追えるでしょうし・・・。
さて、ここからは手振れ補正オフです。特に問題は感じません・・・。
TAMRON A011 150-600mm@600mm f/11 1/2000sec ISO720 AF-C D21 VC-OFF
TAMRON A011 150-600mm@600mm f/11 1/2000sec ISO560 AF-C D21 VC-OFF
TAMRON A011 150-600mm@600mm f/11 1/2000sec ISO560 AF-C D21 VC-OFF
2羽で戯れるチョウゲンボウ。動きが大きいのでダイナミック21点ではなくダイナミック51点が正解でしたね。ピンボケ連発です。
TAMRON A011 150-600mm@600mm f/11 1/2000sec ISO800 AF-C D21 VC-OFF
TAMRON A011 150-600mm@600mm f/11 1/2000sec ISO800 AF-C D21 VC-OFF
TAMRON A011 150-600mm@600mm f/11 1/2000sec ISO800 AF-C D21 VC-OFF
TAMRON A011 150-600mm@600mm f/11 1/2000sec ISO800 AF-C D21 VC-OFF
TAMRON A011 150-600mm@600mm f/11 1/2000sec ISO800 AF-C D21 VC-OFF
ここから再び手振れ補正オン。AFエリアモードはダイナミック21点のままですが、2枚目、3枚目が異常にカリッと来ています。こうなると手振れ補正が良いのか悪いのかまた迷ってしまいます。
TAMRON A011 150-600mm@600mm f/11 1/2000sec ISO640 AF-C D21 VC-ON
TAMRON A011 150-600mm@600mm f/11 1/2000sec ISO640 AF-C D21 VC-ON
TAMRON A011 150-600mm@600mm f/11 1/2000sec ISO640 AF-C D21 VC-ON
さて、先ほどのこの1羽は、どこかのお子さんを持ったまま飛び続けていました。最初に見つけてから7~8分は経っていました。以前に、親が上から獲物を落とし、それを追って子供たち(だと思う)が急降下しているのを見たことがあります。これから子供を訓練しようとしているのかも知れません。
TAMRON A011 150-600mm@600mm f/11 1/2000sec ISO320 AF-C D21 VC-ON
TAMRON A011 150-600mm@600mm f/11 1/2000sec ISO320 AF-C D21 VC-ON
TAMRON A011 150-600mm@600mm f/11 1/2000sec ISO320 AF-C D21 VC-ON
こちらは顔が痒くなった(?)ようです。空を飛びながら掻けるんですね~。超望遠では肉眼では見えない鳥の姿を見られるのでいつも新しい発見があって飽きることがありません。
TAMRON A011 150-600mm@600mm f/11 1/2000sec ISO400 AF-C D21 VC-ON
TAMRON A011 150-600mm@600mm f/11 1/2000sec ISO360 AF-C D21 VC-ON
TAMRON A011 150-600mm@600mm f/11 1/2000sec ISO360 AF-C D21 VC-ON
TAMRON A011 150-600mm@600mm f/11 1/2000sec ISO450 AF-C D21 VC-ON
TAMRON A011 150-600mm@600mm f/11 1/2000sec ISO450 AF-C D21 VC-ON
TAMRON A011 150-600mm@600mm f/11 1/2000sec ISO500 AF-C D21 VC-ON
TAMRON A011 150-600mm@600mm f/11 1/2000sec ISO280 AF-C D21 VC-ON
TAMRON A011 150-600mm@600mm f/11 1/2000sec ISO250 AF-C D21 VC-ON
TAMRON A011 150-600mm@600mm f/11 1/2000sec ISO250 AF-C D21 VC-ON
TAMRON A011 150-600mm@600mm f/11 1/2000sec ISO360 AF-C D21 VC-ON
TAMRON A011 150-600mm@600mm f/11 1/2000sec ISO450 AF-C D21 VC-ON
以上、設定は奥が深いようで・・・これからもゆっくり研究します。
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