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2018年4月 7日 (土)

ニコン D7500 @ ISO51200 ~ ISO1638400 超高感度撮影

D7500の高感度性能がどの程度のものか実写で試してみました。撮影した画像全体は、このBlogの制限いっぱいのサイズ(1600×1066)で載せておきます。170万画素ほどにしかなりませんが、「このサイズではこのくらいに見える」という参考にどうぞ。

カメラは全て下の設定で、RAWファイルをViewNX-iで現像(設定変更なし)しています。

・ 高感度ノイズ低減 OFF
・ 長秒時ノイズ低減 OFF
・ アクティブDライティング ON
・ ピクチャーコントロール AUTO

レンズは鳥撮りのまま付けっぱなしのTAMRON 150-600 f/5~6.3の望遠端です。帰宅して車を下りたときに思い付きで始めたことなので絞りが途中で変わったりしていますが、まあ気にしないで下さい。街灯はあるのですが撮影時はかなりAFが利きにくい明るさだったので、MFで撮っています。

さて、それではまずは常用感度上限とされるISO51200から。

Dsc_9883
(ISO51200 f/9 1/8sec)

完璧な画質ではありませんが、色も残っていますしノイズも過度ではなく、まあ見られるレベルではないでしょうか。私は「珍しいもの見たよ」的な意味でBlog記事にするなら十分だと思います。何か面白い被写体に出会ったときに、写せなかったりブレてしまったりするよりはノイズが出た方がずっとマシでしょう。

Dsc_9890
(ISO102400 f/9 1/15sec)

「HI1」=「ISO102400」の設定です。

ノイズは増えていますが色はまだそれほどおかしくなっていません。コンデジの高感度と比較しても、まあ許せる範囲かなと思います。例えば、「森の中で滅多に見ることが出来ない貴重なヤマネコを撮影、1/15secで何とか写し止めました」という状況でこの画質なら私は万々歳です。これはただの近所の猫ですが。(笑)

Dsc_9891
(ISO204800 f/9 1/30sec)

「HI2」=「ISO204800」の設定です。

ここまで来ると色の偏りが明らかですが、何が写っているのかは、まだまだ十分に分かります。ISO100とか800とかのネガフィルムでの撮影を思えば、「夜にf/9で1/30秒が切れる」のは大いに驚きです。画質は落ちるものの、写せるのと写せないのとではチャンスが大いに違って来ると思います。下の画像と見比べてしまうと「この感度でもまだ使える?」なんて思ってしまいます。

Dsc_9893
(ISO409600 f/9 1/60sec)

「HI3」=「ISO409600」の設定です。かなり厳しい画質になっていますが、猫の目はまだ生きています(?)。ただ、もはや「ISO自動設定」の「感度上限」にこの「HI3」を設定する気にはなりません。特に望遠を使うときにこちらが気付かないうちにここまで感度を上げられてしまう恐れがあります。夢中で撮った後、PCで確認してウギャアとなるのは避けたいところです。

Dsc_9895
(ISO819200 f/9 1/125sec)

「HI4」=「ISO819200」の設定です。

コントラスト、色ともに激しい劣化です。まあ何か特別な理由が無い限り使うことはないでしょう。

Dsc_9889
(ISO1638400 f/9 1/250sec)

「HI5」=「ISO1638400」の設定です。

これはもう、「そういう感度の設定は出来るよ」的なオマケですね。何の説明も無くこの写真を見せられて何が写っているのか分かる方は少ないと思います。極めて極端な条件でどうしても記録しなければならない時に使う・・・かも知れませんが、私がそういう状況に置かれることは一生ないでしょう。(笑)

 

【結論】

高感度性能が高いと言われているD7500ですが、HI5での画質劣化は激しく殆ど実用にはならないと感じました。一方、常用感度上限とされているISO51200程度では、確かにノイズは盛大になるものの、色はさほどおかしくならないので、縮小してWEBやSNSにアップする程度の使い方なら十分だと思います。ISO102400相当の「HI1」までは用途によっては実用になりそうです。

何も写らないよりは写った方が良いので感度上限の設定を「HI1」までにして暫く使ってみます。感度の表示には要注意ですが。

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