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2018年2月15日 (木)

仕事終わりの打ち上げ(2)

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前日の食事に続き仕事の打ち上げです。翌日はクルマを海へと走らせました。久しぶりに三浦海岸、三崎方面です。子供の頃は家族で海というといつもこの辺りでしたが社会人になってからはなんとなく足が向かなくなっていました。そんな三浦海岸で134号を少しだけ外れた海沿いに見つけたのが「南風 COFFEE」。

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こぢんまりとした小屋のような手作り感のあるお店で、そこがなんとも良い雰囲気です。小さなテラスには愛想の良い犬たち(ボーダーコリーとシバ)と素敵なカップルが居て更に素敵な雰囲気を醸し出していました。

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コーヒーだけのつもりでしたが小腹が空いたのを感じて私はチリドッグを注文。サクッと焼かれたパンにしっかりしたチーズとソーセージがバランスして絶品です。聞けばパンはご主人の手作りだとか。チーズはパンに乗せてからバーナーでひと炙り。パンといいそのひと手間といいこだわりが感じられます。

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妻は好物のシフォンケーキを注文しました。桜の花びらが入った「桜シフォンケーキ」だそうです。「もう少し塩味があった方が好みかも」なんて言っていましたが私は食べていないのでわかりません。

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こんなところで犬と散歩なんて素敵ですね。犬は飼い主と一緒ならうれしい。散歩ならもっとうれしい。素敵なところならもっと…かどうかは犬に訊いてみないと。飼い主を引っ張って斜めに歩いていないので気持ちよく歩いているのかなと思います。

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この日は少々風があって寒く、少しだけ海を眺めて我々はまた走り出しました。

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次の行き先に選んだのは三崎漁港の「うらりマルシェ」です。朝市に来たときは当然ながらというべきか大いに賑わっていましたが、こんな季節の夕方の時間なのに人が多くて驚きました。

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せっかくなので、カマだとかテール(尾っぽの部分の輪切り)だとか、まずはマグロものを仕入れました。実際に安いのかどうかわかりませんが、ごちゃっと買って袋が重くなると何となく安かったような楽しい気分になるから不思議です。

ところで、今回は商品の札で「カジキマグロ」という表記を見なかったように思います。前回来たときは「ここでそう言うのやめようよ」と思ったものです。そんなサカナ居ませんから。(笑)

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妻は市場でオシマイにするつもりだったようですが夕食も食べて行ってしまうことにしました。

市場の周りには本当にたくさんの食堂があります。前日が洋物だったので今日は海鮮丼かな、と思っていたところ、お店のおばさんに声をかけられそのままそのお店(三崎館支店香花)へ。

注文したのは二人とも「きっぷ丼」。

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この「きっぷ丼」というのは、京急電鉄が出している「みさきまぐろきっぷ」で、電車料金その他とセットでお得に食べられる海鮮丼のこと。私の好物であるウニが乗っていて美味しそうに見えたので即決しました。ちなみに「きっぷ」を持っていなくても注文できます。

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たっぷりの海鮮を美味しくいただきました。

 

話は変わりますが、三崎といえば私は子供のころよく連れていかれたマグロの兜焼きとトロ餃子がおいしかったあるお店を思い出します。今では多くのお店で売られているトロ餃子は、そもそもは冷凍マグロを切ったときに出る「切り粉」を集めてそこの店主が作ったものだと聞きました。

兜焼きは席に着いて最初に注文しておかないといけません。追加オーダーは基本的にNGだったようです。一番美味しい状態の料理をきちんとしたタイミングで順番に提供するためでした。

しかし残念なことにそのお店はもうありません。

大人たちの口から東京のどこかに出店するとかしないとかいう話が聞こえて来て、そちらに行かれたのかどうか店主が三崎から居なくなったそうです。それと相前後して看板メニューだったマグロの兜焼きがいつでも注文できるようになりました。

兜焼きが「常時注文可」になってから初めて食べた時の衝撃は今でも忘れられません。子供ながらに「これは終わった」と思ったのです。

オーブンで焼かれたままの焦げ目パリパリかつ皮を剥がせばどこまでもジューシーな、私が楽しみにしていたあの兜焼きはどこへやら、出てきたのは一旦火を通したものをもう一度レンジで温めたようなジューシーさの欠片もないぬるいマグロの頭でした。

子供にでも分かるそんな有様ですから、私たちも、そして周りの常連さんたちも「駄目だね」「やっぱりね」と囁き合いながら、もうそのお店には行かなくなってしまいました。

今となってはその品質低下が店主不在によるものだったのかどうか本当のことはわかりませんが、それ以来、私は気に入ったお店が店舗を増やすと聞くととても心配になります。

初めからある程度の規模で分業しシステマティックに仕事をされている店舗ならいざ知らず、店主が一人で采配を振るっているようなお店では、その店主が居なくなればもう同じ品質を保つことは非常に難しいのではないでしょうか。まして店舗を増やすだとか何だとかで店主の注意が足元の仕事から逸れてしまえばもう…。

まあこれは普通の会社でも同じだそうですね。改版され続けているアメリカのある有名な投資の本(株式投資:ジェレミー・シーゲル)に、「経営者が足元の事業から目を逸らし価値の創造とは無関係な新社屋の建築だとかそんなことに現を抜かし始めたらその会社から資金を引き揚げた方が良い」という意味のことが書いてありました。経営層の注意が逸れている間に大事な屋台骨にひびが入って会社そのものが瓦解する可能性が高いそうです。

 

…と、このへんで閑話休題。

 

食事の後、岸壁を少し歩きました。この頃には本当に風が強くなって防波堤の上を波しぶきが超えるほどになっていました。

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体が風で揺すられてしまい、手ぶれ補正付きレンズでも厳しい状態でした。もう少し富士山をアップにできればと思いつつも、望遠だったらブレブレになったのかも知れません。富士山の山頂で雪が吹き上げているのが微かに分かります。

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港の良いところは人に慣れたネコがたくさんいることです。向こうにしたら何も寄越さずに写真を撮られるのは不満かもしれませんが。

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「なに?」

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ネコがもう1匹登場。2匹ともよく太っています。

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ところでこの辺りの数枚のネコの写真、景色を撮るためにF11まで絞っていたために感度が51200まで上がっていました。51200はD7500の常用上限感度ですが、Blogで見るくらいなら何とか使える程度に写りますね。フルサイズとは言えD600ではこうは行きません。最近のカメラの高感度耐性には感心します。

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その後、写真を撮らせてくれたネコたちに手を振って我々は帰路につきました。

 

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そんな帰り道、三崎でお腹を満たしておいたのはまさに正解でした。三浦縦貫道路林I.C.まではもう大渋滞。空腹だったら途中で暴れていたかも知れません。(笑)

「冬なのにこの渋滞?」という印象ですが、妻と話して「そう言えば昔から渋滞するところだった」と納得しました。今度は時間をずらして走ることにします。

 

帰り道、大黒パーキングへ寄りました。10mm超広角で面白い写真が撮れるかと思い少々歩き回ったのですが腕が伴わず平凡な写真しか撮れませんでした。

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仕入れた食材は翌朝以降、妻が美味しい料理にしてくれています。妻が一生懸命作って作ってくれた料理を写真で残しておきます。

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ところで、そんな料理の写真にはAPS-Cに開放F2.8とかF3.5とかの標準ズームの組み合わせがとてもよく合うことに気づきました。F4~F5.6くらいで、ある程度の被写界深度を確保しながらシャッター速度も保てるのが良いところです。

フルサイズだともう少し絞らないと被写界深度が確保できず、結果的に室内では感度が上がってしまったり手ぶれを起こしてしまったりして使いにくいのです。

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カマ、本当に好きです。

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とは言え、妻の打ち上げだったのに結果的に妻の仕事を作ってしまった事は少々反省しています。

 

「いつもありがとう」としか言いようがありません。(汗)

 

 

今計画している旅行も楽しみにしています。

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  • 徳永幾男: セイコーダイバーズウオッチ進化論 (ワールドムック 1078)

    徳永幾男: セイコーダイバーズウオッチ進化論 (ワールドムック 1078)
    セイコー社が普通に出しているであろう資料を継ぎ接ぎしただけの本。内容に伝説を求めてもパッキンについてもダイバーからの手紙についても同じことを繰り返し書くばかりで何の面白味もない。いかにネタが無いのかを自分で白状している感じ。 技術的な意味での興味からも全く期待はずれ。PTFEの方がガス(He)透過率が低いというデータを載せながら、何故PTFEではない材料を採用したのかの説明もない。(所要最小面圧が理由だろうが) そして、面白くない一番の理由は他社や他社製品との具体的、定量的な比較がないこと。他製品に対する優位性があってこその「進化」だろうに。件のダイバーの手紙に「どれもこれもダメ」と書いてあったという問題提起の話だけで、実際のHe飽和潜水でセイコー製がその問題を解決したのかどうかの裏付けがない。 著者は実績ある時計専門の機械屋さんのようだから出版に当たって名前だけ使われたのだろうと思わずに居られない。 最近で最も損したと思った本に認定。 (★)

  • ウイダー: ウイダー・トレーニング・バイブル (ウイダー・トータル・フィットネス・シリーズ)

    ウイダー: ウイダー・トレーニング・バイブル (ウイダー・トータル・フィットネス・シリーズ)
    10年くらい前に買った本書を再読。紹介されているトレーニング種目は多く、運動競技別のメニューも紹介されている。また、反復可能回数を基準にした重量設定の方法も簡単に紹介されているが、「漸進性の原理」にはほんの一言二言触れているだけで、トレーニングが進んだとき、どのようにウェイトの重量を増やせば良いのかについては殆ど記載がない。唯一、「導入段階のトレーニングプログラム例」の中に「最終セットで15回出来るようになったら2.5kg増す」というような記載があるのみ。確かに重量設定の方法を逆読みすれば目的とする効果が得られる反復回数となるように重量を増やして行くべきということは分からなくもないが一般には分かりにくいだろう。明らかに初心者向けの書籍なのに、その点に関するガイドが不足していることに疑問を感じる。厳密に言うと用い方が違うとしても、8×3法なり5×5法なりのような、分かりやすいウェイト重量調整の判断基準が欲しい。ウェイトを増やして行くこと自体が目的にかなり近いことであって、他のことはその手段なのだから、ウェイトの増やし方には章をひとつ割いても良いくらいだと思うので。 (★★)

  • クリス アセート: 究極の筋肉を造るためのボディビルハンドブック

    クリス アセート: 究極の筋肉を造るためのボディビルハンドブック
    内容は運動強度と栄養摂取に関する原則に特化しており、個別の運動についての詳細は含まれていないので注意。挿絵以外に図表は含まれない。 (★★)

  • マイケル ルイス: フラッシュ・ボーイズ 10億分の1秒の男たち

    マイケル ルイス: フラッシュ・ボーイズ 10億分の1秒の男たち
    読書中

  • バートン・マルキール: ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉 ―株式投資の不滅の真理

    バートン・マルキール: ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉 ―株式投資の不滅の真理
    主張には一貫性があり差し替えられた最新のデータに対しても矛盾がない。最高のリターンを得るためにベストな方法ではなく、普通の人が十分な(とは言えかなり良い)リターンを得られる可能性が高い方法を明確に示している点で個人投資家にとって最良の書ではないだろうか。株式、債券の範囲で投資を始めるなら、まずは歴史に裏打ちされたこの本を読んでからにすべき。投資窓口で投資商品を販売する方々も、この本を読んでから個人投資家に接すれば無駄な問答が無くなるように思う。まあ、そんなことをしたら彼らが自己矛盾に苦しむことになるが。 (★★★★★)

  • フレデリック ドラヴィエ: 目でみる筋力トレーニングの解剖学―ひと目でわかる強化部位と筋名

    フレデリック ドラヴィエ: 目でみる筋力トレーニングの解剖学―ひと目でわかる強化部位と筋名
    主な筋肉については起始と停止位置がその筋肉単独の状態で図解されているが、せっかくなら運動状態の図についても、その運動が主題にする筋肉だけを単独で図示してほしかった。その方が、その筋肉がどのような方向に力を発揮するのか、どのような方向に動作すれば筋肉に効率よく刺激を与えられるのかが分かりやすくなるように思う。筋肉の起始と停止位置が分からない図であれば、なにも表皮を剥いで筋肉を露出させた状態で運動の様子を描く必要がないのでは。 (★)

  • 荒川 裕志: プロが教える 筋肉のしくみ・はたらきパーフェクト事典

    荒川 裕志: プロが教える 筋肉のしくみ・はたらきパーフェクト事典
    筋肉が骨格と共に各々単独で図解されており筋肉の骨格への付着(起始,停止)位置が分かりやすい。図を見ればどのような動作が筋肉に刺激を与えるのかが想像できる。同シリーズのトレーニング編にも興味が湧いた。 (★★★★)

  • ウイダー: ウイダー・トレーニング・バイブル (ウイダー・トータル・フィットネス・シリーズ)

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    (★★★)

  • 世界文化社: Octane日本版 Vol.12 (BIGMANスペシャル)

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    素敵なグラビアを堪能。 (★★★)

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