物価が上がらない理由など
・ 世界中の人の人生の値段の総和がGDPの世界総和(ここではGWPと呼ぶ)である。というのも、生産高は、給与、株式価値(株式はどこかの個人が保有する/法人が保有してもその法人は個人が所有する)、等様々な経路を辿って、最終的にはどこかの個人に帰属するから。
・ 世界全体の平均で見れば、現時点で既に生活に必要なものが必要十分以上に供給されるだけの生産性が確保されている。何故なら、世界全体での人口は増え続けているから。最低限の生活に必要なものが供給されないのであれば人口が増えることは出来ない。(野生動物は食料の多寡によって数が増減する)
・ 世界中で平均寿命が長くなっている。人間が一生に持つ時間はどんどん長くなっている。
・ 既に必要な生産性が確保されているなかで、一人の人間の持つ時間が長くなり、かつ人口が増えているのだから、必要最低限のGWPを得るための人の時間当たりの価値は減って行く。
・ すなわち、生産性の向上は、全体として物価の上昇には繋がらない。むしろ、物価の下落要因となる。
・ ただし、局所的な生産性の向上は、その局部に対して極端な富の集中をもたらす。例えば、WindowsやiPhoneのような、労働集約的でなくイノベイティブで魅力的な発明は極めで短期にそういった結果をもたらす。
生産性の向上は、結果としてSF映画にあるような極端な貧富の差をもたらすことはあっても、所得水準の差の縮小には逆行するはずです。生産性が向上するという事は基本的に一般労働者のスキルを要さない、すなわち労働者は誰でも良いようにするということであり、雇用主にとって賃金を上げる必要が無いからです。
なにしろ、人が必要とする物は既に十分供給されているわけですから、現状以上に生産性を上げれば値段は下がります。
人間が減っているのは一部の先進国だけです。国が(分かっているにに)不思議そうに言っているように、「労働人口が減っているのに人件費が上がらない」のは当たり前です。十分な人口がある(=人件費が安い)外国で生産したものを輸入すれば国内で生産する必要が無いからです。
人よりも早くお金は国境を越えます。パスポートも必要ありません。日本の企業が外国に工場を作れば日本の高齢化や労働人口の減少などは無関係です。インターネットで注文した外国製の自動車部品がDHLやFedexで4~5日で手元に届きます。
私のような素人でも、「VT」のようなETF、そうでなければ「全海外株式インデックスファンド」のような仕組みを使って世界中の平均に投資することができ、その値上がり益も配当も得ることが出来ます。
日本国が自国の狭い領域を見た投資や政策ばかりを考えていて良いのでしょうか・・・お金は機会のある所に逃げて行きます。
国境ばかりを意識して「日本国内(日本人の)の少子高齢化を止める」という無理なことに大枚をはたこうとしているのでしょう。総需要が一定である以上、現状では男女合計の労働参加率を上げれば上げるほど、生産性を上げれば上げるほど、労働単価は下がるのは当たり前です。
話しは少し違いますが、私が思うに「地方創生」などというものは全く愚の骨頂です。観念的には分からなくもありませんし、理念としては良いと思いますが、自然の理に背くことは結局失敗しますし不可能です。
便利なものは便利なのです。
まして全国的に人口が減る状況なら、地価が高すぎてやむを得ず郊外に散った人口が再び、そして誰もが利便性を求めて各大都市部に集まるのは当然でしょう。その流れを止めようとするのは、窪地に流れ込む水を永遠にポンプで送り返そうとするようなものです。それをやめた途端、水は逆流して今までの努力は無駄に終わります。お金をかけるだけかけて、力尽きれば全てが塵芥に帰します。いや、無駄な建物が残るだけ悪質かもしれません。
それを少しでも抑えようとするなら・・・「警察消防役所幼稚園病院老人ホーム」を作るようでしょう。
・・・以上、そんなふうに私のような素人は考えていますが・・・皆様如何お考えでしょうか。
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