トレーニンググッズ新調 ~ 最後の大物
ジムに通い始めてしばらくは気合の入っている人が多いフリーウェイトの方には近づかなかったのですが、空いているある日、試しにパワーラックを使ってみると”物凄くトレーニングが捗る”ことに気付き、ぜひ我が家にも(笑)、となってしまったのです。
ただ、いざ選ぼうとするとまあ種類の多いこと。ハーフラックもあり、スミス機構付きのラックもあり、サイズも値段も多種多様。ネットでの評判を見ても良いやら悪いやら様々です。
そのような訳で、自分なりに下のようなことを考え、最終的にPOWERTECのラックを選びました。私には少々オーバースペックな気もしますが、安全を買ったと思うことにします。
1.ラック幅
幅について考える時に参考にしたのはパワーリフティングの規則です。
ベンチプレスの手幅について両手の人差し指の間が最大810mmと決められているそうですから、掌の幅が10cmとして両手外側の幅は101cmになります。重いバーベルを持ってセイフティーバーに手を挟みたくありませんし、スクワットの時はもう少し手幅を広げるかもしれませんから、片側5cmの余裕を見るとラック内寸で111cmは必要です。
POWERTECのラックは支柱外寸法125cm、支柱サイズ60mmで内寸約113cm。ワイドグリップでも余裕があります。国内ブランドのホームユース品でもう少し幅広のものがあると良いのですが。
2.セイフティーバー
狭い自室にに置くので突き刺し式はスペースの都合上アウト(ラック前面にラック奥行き以上の長さを必要とするから)でした。抜き挿しでキーキー音が出るという記事もあり、夜は煩そうだなと思ったのも突き刺し式を避けた理由です。シンプルで間違いない構造なのですが。
POWERTECのセイフティーバーはジムで使いやすかった回転脱着式。場所を取らず、調整で大きな音を出すこともなかろうと思います。
3.チンニングバー
ワイドグリップではバーがハの字になっていた方が握りやすいと思います。最悪、チンニングバーだけなら自作も出来ますがPOWERTECのバーは標準でハの字でした。
購入はフィトネスショップさんのサイトで。在庫切れとのことでしたが、注文して3週間ほどで家に届きました。
さて、早速、組み立てです。
組み立てと言っても簡単な構造ですから特に考えることもなく、組図を見たとおりに組むだけでした。
ちなみに私の部屋の床は、こんなこともあろうかと(?)束を普通の倍の密度で入れ、床材は16mmの合板を2枚重ねにしてあります。ちなみに天井高も3mあるので懸垂等で頭をぶつける心配もありません。家を作ってほぼ10年が過ぎて、ようやくその効果が試せます。(感動)
組み立てに使うボルトは全箇所同じ長さのM12です。締結部にはしっかりした当て板が入ります。かなりの本数を締め付けることになるので、19mmと21mmのメガネ、19mmのディープソケットとラチェットがあると便利です。
付属のワッシャーには全て一度締め付けた痕がありました。入荷後、全体の組み付け検査を行ってから出荷されているようです。
他メーカー製品のレビューを見ると「穴が合わなかったのでドリルで穴を開け直した」「ボルトが足らなかったから送ってもらった」等のトラブルがあるようですが、このように管理されていれば安心です。
更に感心したのは組み付け検査の際のワッシャーの向きまで管理されているように見受けられたことです。全てのワッシャーについてボルトナットの締め付け痕があったのはバリが出ている面でした。塗装面を傷付けないよう、ワッシャーのバリの無い面を向けて組むことにされているようです。
自動車屋さんでもワッシャーの向きを気にしないことが多いのに、なんとも素晴らしい気の遣い方です。
1人作業でのんびりやって2時間ほどで組み立て完了。ボルト穴には大きめの遊びがあるので、仮締めの状態でセイフティーバーを入れてスムーズに動かせる位置で本締めすると良いでしょう。
私はセイフティーバーを入れずに組んでしまったので再度ボルトを緩めて調整することになってしまいました。
バーベルのスリーブとセイフティーバーとのクリアランスはこのとおり。
実測でセイフティーバー外側の寸法が1,240mm、IROTEC製オリンピックシャフトのスリーブ内側の寸法は1,310mm。クリアランスは片側35mmです。
国内ブランドのホームユース製品よりもラック幅のカタログ表示が100mmほど広かった(1,270mm(※))のでバーベルとラックとの幅方向のクリアランスを心配していましたが、実際に使ってみてもプレートとセイフティーバーのクリアランスは十分にあります。
(IVANKOのオリンピックシャフトならカタログ記載の内側寸法が1,350mmなので、更に余裕がありそうです。)
一方、この幅のおかげで、内側のスペースは広く、私(178cm)が使う限りではバーベルをワイドグリップで持ってもセイフティーバーに手が触れて気になるようなことはありません。ただ、大きなアメリカ人が使うにはこれでも狭いように思います。どうなんでしょうか。
ちなみに壁とバーベルシャフトとのクリアランスは片側15cmほどしかありませんがプレートの交換に不便は感じませんし、運動した時にシャフトを壁にぶつけてしまうことも今のところはありません。ただ、「スクワットでバランスを崩して壁に穴」という事態は避けたいので壁には何かの保護をしておこうと思います。(笑)
※ フレーム本体の外幅は1,250mmでした。カタログ表示の幅はボルトの頭まで含んだ寸法のようです。
回転脱着式のセイフティーバーは場所をとらずに脱着、高さ調整できるので、部屋の中では非常に便利です。差し込みのピンはφ20で本体にしっかり溶接されています。フック部分が支柱と当たって傷が付きそうだったので当たり面に家具足用のフェルトを貼っておきました。
セイフティーバーの受け面のゴムクッションはビス止めです。そこまでせずとも両面テープで十分ではないかと思いますが、長持ちしそうです。
バーベルハンガーもしっかりした作りだとは思いますが、使ってみると支柱とシャフトとぶつかってカチャカチャと結構な音が出ます。家の中で苦情が出そうなので支柱との当たり面に襖の滑りテープを貼り、バーベルの受け面にゴムシートを接着剤で貼り付けておきました。
緩衝材の効果は大きく、バーベルをわざと乱暴に置いても殆ど音が出なくなりました。これはメーカー標準でやっておいて欲しいところです。まあ、アメリカではこんなものを音を気にするような場所に置く人は居ないのかも知れませんね。バックヤードに立派なガレージがあるのでしょうから。
チンニングバーの角度は良い感じです。ただ、表面の材質はやや難ありです。私が行っていたジムにあったマシン(Lifefitness)と同じようなゴム系の素材ですが、この素材、なんとなくヌルヌルと滑りやすい感じがするのです。ボールペンのグリップ部分に使われているゴムのような感じと言えばお分かりいただけるでしょうか。折角なら、もっと滑り止め効果のあるゴムにすれば良いのにと思います。
さらに、ハンギングレッグレイズをやると、体がブラブラしないように上体を動かしていることもあってかラックが動いてしまいます。床にビス止めする訳にも行きませんからきちんとしたマットを買うことになるかも知れません。タイルカーペットの上では滑ってしまってダメです。(泣)
ラック高さが207cmあるので、天井高さが2.5m程は無いと、懸垂した時に天井が気になるかも知れません。
ディッピングバーの太さには驚きました。測ってみると直径40mm。単一用マグライトのような太さです。加重しても手が痛くなりません。掴む位置によって手幅が変えられるのが便利です。今まではセイフティースタンドを一番高くセットしてディップスをしていましたが、安定感が違います。運動にしっかり集中できます。
というわけで、ようやく自分の部屋にジムを作ることが出来ました。
行っていたジムで出来て家で出来ない種目がラットプルダウンとレッグプレスだけになったのでジムは解約。これからは自室で精進することにします。
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