本当に豊かになっているか ~ 労働と貯蓄・そして脱出
多くのサラリーマンは、毎月幾らかの給与を受け取り、消費分を除いた分を少しづつ積み立てて貯蓄を増やしていることでしょう。
その貯蓄が増えて行けば自分が少しづつ豊かになっていると感じるかも知れません。
しかし…、それで本当に豊かになっていますか?
貯蓄の代わりに失っているものはありませんか?
失っているもののうち一番大きいのは時間ですよね。
多くのサラリーマンは毎日時間と金銭とを交換しています。
残念なことですが、能力を売ってプレミアムを得ている人はごくひと握りでしょう。
私が居なくなればすぐに他の誰かが私の仕事を埋めるでしょう。
そんな訳ですから、私は能力を売っているとは言えません。
あくまで同レベルの処理能力を持った他人と同じように動作するロボットとして時間を売っています。
つまり、貯蓄が増えた分だけ時間を失っているわけですから、貯蓄額が増えても残念ながら私が全体として持っている財産はちっとも増えていません。
悲しいかな、私のような凡人なんてそんなものです。
まして、時間と交換した金銭を消費し尽くしてしまっては…
さて、このラットレースから抜け出して”トータルでの豊かさ”を手に入れるには、
① 時間から金銭への交換レートを出来る限り上げて貯蓄し、将来的にその貯蓄で時間を買い戻す。
② 時間を拠出せずに金銭を手に入れる仕組みを作る。不労所得を得る。
③ そもそも金銭を必要としない生活に移行する。
④ 時間から金銭への交換を行う”仕事”を、手段ではなく目的とする。
という方法があるかと思います。
ただし、このうち③については、金銭が媒介に入らないだけで、自分の時間を、自分の生活を維持するために殆ど消費してしまうことになる可能性が高いのであまり意味が無いかも知れません。
食べ物を作るにしても何をするにしても、時間当たりの生産性で言ったらその作業の専門屋さんに適う訳がありませんから、結局のところ自分が拠出する時間が増えるだけになりそうです。他人にとやかく言われるストレスは無くなるでしょうけれど。
そして、④が出来れば私がとやかく言うことはありませんのでここで細かく考えるのは止めにします。
そうなると、ラットレースからの脱出にはやはり、②の仕組みを働かせて①を行うしかない…ということになります。
「でも不動産を相続で得たような人を除いてそんな事が出来るはずが無い」
と思うのが普通なのですが…
そうとも言い切れないところが困るのです。
かのパンドラが犯した最も罪深いこと
それは世の中の憎悪や悪、そう言ったものを箱から出してしまった後に
「希望」
などと言うものを箱から出してしまった事ではないかと思います…。
(つづく)
« 敵機偵察 ~ 埼玉県警BNR34 | トップページ | トレーニング再開 »
「日々のこと」カテゴリの記事
- スライドドアの戸車調整(2019.07.29)
- 与論島にて早めの夏休み(1)(2019.07.22)
- アングルド・レッグプレス ~ ANYTIME FITNESS(2019.07.02)
- 庭のヒマワリ(2019.06.30)
- 軽井沢の鳥たち(ピッキオの森) ~ キビタキ・ヤブサメ?・マガモ(2019.06.03)
「自給自足」カテゴリの記事
- 夏野菜植え付け完了!(2019.05.26)
- ヒマワリ食堂 始めました(2)(2018.07.16)
- 夏!(2016.08.12)
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
1年半ほど前からE38 750iL乗りをやっております。たまに覗かせて頂いておりました。
③を主体とした生活をしながら、片手間に②をしてたら①も出来ちゃってました。
っていうのが理想ですが・・笑
自分の仕事は①しかできず、その上限も殆ど決められておりますので、続きを非常に気になります。楽しみにしております。
投稿: およた | 2014年10月23日 (木) 15時28分
およたさん、コメント有難うございます。
Res.が遅くなり申し訳ございません。
暮らし方の方向性はまさにおっしゃる通りですね。なかなか難しいわけですが。
また記事にしますが、私の車は右側のミラーの液晶が漏れたことによる曇りと視界不良が酷くなってきました。
ミラーを買うと結構な値段ですが、視界不良で事故を起こすのもイヤですので広角のブルーミラーを被せて誤魔化そうかと。
内装もシャーシもしっかりしているので見切りを付けられずに困ります。(笑)
今後とも宜しくお願いいたします。
投稿: otto | 2014年10月31日 (金) 22時54分