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2013年11月11日 (月)

アメリカ ~ USS George Washington

Img_8514

久しぶりの更新です。暫くの間、脳味噌に異常な入力が加わることが多く、頭が完全に混乱して何かを書くのが難しかったのです。今はなんとかバランスを取り戻しつつあります。あ、アベノミクスに逆張りして大損した訳ではありませんよ。念のため。

さて、復活の記事はいきなり突飛な場所から。場所は洋上、原子力空母のフライトデッキです。8月にあったイベントで原子力空母でのクルージングに好きモノ(?)の友人と参加してきました。「USS George Washington Friends and Family Day Cruise」です。

この日は朝の6時に横須賀基地の三笠ゲート前に集合しパスポートを見せて基地内へ。我々は前泊していたので朝は楽でした。

基地内ではグループごとに米海兵隊員が案内してくれるのですが、相手が理解しているかどうかに関わらず説明は英語だけ。乗る直前からトイレに行きたくなっていた(かなり緊迫していたが日本の名誉のためにがんばった)私が乗艦直後に近くの隊員にトイレの場所を訊いたら、「了解、付いて来い」と言って狭い階段と廊下をジグザグにどんどん進んで明らかにイベント用ではないトイレへご案内。「済んだらこう行ってこう行けば元のハンガーに戻るから」と言い…さっさと去って行きました。忙しいのは分かりますが、私としては個室から出たところでいきなりホールドアップさせられたどうしようと不安でした。このアバウトな感じがアメリカなのでしょうか。

艦内では動き出したことすら分かりませんでしたが7時45分ごろ出港した模様。場所は正確には分かりませんでしたが方角的に千葉沖に向かったのではないかと思います。

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この日はハンガーは完全に空にしてあり、テーブルが並べられて巨大なイベント会場と化しています。エレベーターの開口から下を見ると、海面は異常な速度で後方へ。その速度はプレジャーボートの比ではありません。恐らく私が海上で経験した最高速度でしょう。それも推進音など聞こえませんから一種異様です。後で調べたところによると原子炉2基で出力209MWだとか。小型の原子力発電所並みです。こちらの場合、メルトダウンしそうになったら燃料棒が壊れないうちに注水して深海に沈めてしまえば放射性物質の外部放出は避けられるのかも知れません。後でエレベーターが動くのを見ましたが、建物にしたら4階分はありそうな高さを数秒で上がって行きました。こちらも驚速です。まあ、モタモタしていたらやられてしまうのでこう言う設備は速い方が安全なのですが。

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巡航ミサイルの展示。こんなものが自動操縦で飛んで来たら避けようがありません。黒い窓の部分にカメラが入っています。

さて、出港して暫くすると案内の隊員がやって来てブリーフィングルームへ。まさにトップガンで見たあの部屋のようです。ここで「大佐」から艦と部隊について暫く説明が。この方、ゲートをくぐってから今まで、普通の隊員かと思っていました。部屋に貼ってあった海図によると、最近の領土問題の認識について我々の認識とはやや異なるところがあるのかも知れません。

その後は再び案内付きでフライトデッキへ。日本だったら絶対に有り得ないことですが柵も無い甲板を自由に歩き回ることが出来ます。それこそ甲板の本当の先っちょでも端っこでもどこへでも行けます。

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空母の後端。スケール感が伝わらない写真ですが物凄い高さと速度です。ややスロープになっているので恐くてこれ以上は行けませんでした。

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デッキ上の信号機ですね。

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カタパルトで射出寸前の私。3秒で300km/hに到達です。指を指して笑われているのに後で気付きました。

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カタパルトのフックの部分。思ったよりも小さくてシンプルなものでした。

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さてこれは何でしょう。フライトデッキの横から海へ向かうスロープです。黄色と赤のストライプの上にはお魚のようなマークが。釣りでの食糧の補給に使う…訳は無いので隊員さんに訊いてみました。すると衝撃的、いや笑撃的な答えが。

「飛行機から爆弾が取れちゃったら急いでそこから捨てる」

のだそうです。おばさま、そこは危険です。案内の隊員さんは使った経験が無いそうですが、私がかつがれているのでしょうか。


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艦橋のコントロールルームからフライトデッキを眺めます。

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偉い人の席です。「MINI BOSS」というのは語感として少々面白く感じます。この後、隊員さんは「シャワー浴びに行くから後でこのへんに来て」と言って消えて行きました。素晴らしい…。

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飛行展示はF18の急襲から。超音速で来たのかどうか、全く音がしないまま背後を取られていました。山間でこれが急に現れたら恐いだろうなと想像。

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ここは指令がコーヒーをこぼすところです。

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飛んでいたF18がふわりふわりと近付き…

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…本当に目の前に着艦。フライトデッキには着艦フックが接触した無数の痕がありました。中心から外れているのは下手…ということになるのでしょう。

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着艦したF18はほとんどその場でくるりと方向転換して再びカタパルトへ。最小回転半径の小ささに驚きました。

実はこのあたりは妻のEOS Kissの動画でおさえたはずだったのですが使い方を間違えたため全く撮れていませんでした。そしてメインのつもりで持って行った自分のD70はAF速度が全く付いて行けず役立たず。結局、Kissの標準ズームで撮ったスチル写真だけが残ることになりました。あまりにも悔しかったのでこの直後にD600を買ってしまいました…。

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超低空でのF18の空中給油。

そしてお楽しみの超音速フライパス。

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気付いた時には既に艦の横に。翼の上には減圧による煙が見えます。

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この瞬間、まさに目の前。

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そして音速突破。写真でしか見たことの無かったコーン状の煙!

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煙に包まれたまま艦前方へ。

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シュパーン。

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音は思ったほど大きくありませんでしたが迫力満点。こんな低空、そして本当に艦の真横です。こんなバカなこと、自衛隊は絶対にやりませんね。

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続いては実弾射撃。対ミサイル迎撃用の弾幕を張るということで、1秒間に80発を発射するのだそうです。連射と聞いて「ダンダンダン」「ダダダダダ」というような音を想像していたのですが、1秒間に80発ともなると既に発射音と言う感じでは無くなります。「ブーッ」としか表現できない音でした。

Img_8633

おまけにこの程度の距離だと発射音が聞こえてから着弾ではなく、着弾が見えてから音が聞こえてきます。対人用ではありませんが、こんなもので狙われたらかなわないなあと感じずに居られません。

いわゆる兵器以外で驚いたのは空母の塗装があまりにも綺麗なこと。船というのはたいてい錆汁が垂れて色々なところに茶色い線が幾重にも入っているものですがそんなものは一切なし。ちょっとしたビルよりも大きな船体に余程のメンテナンスが入っているか、そもそもの材質が違うのか。何れにしてもこんなものを運用するのは並大抵のことではないでしょう。そもそもこのイベントだけで一体幾らかかっているのでしょうか。

今回は事前の準備と学習の不足で勿体ない事をしましたが、また来年行けるようであればしっかり準備して行きたいものです。まさに貴重な体験でした。付き合ってくれた友人にも感謝。

最後に、案内して下さった隊員さんに感謝、そして彼らが、こんな船が実際に戦地に赴くことが出来るだけ少なく、出来れば無くなってしまいますように。自国の防衛の自立…難しい問題です。

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