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2013年11月14日 (木)

乗せられてどうする ~ 年金積立金運用ポートフォリオ

国共済年金が株式運用引き上げへ、来月にも決定=関係筋」。」(Reuter2013年 10月 28日)

いささか旧聞に属しますがこれはどういうことでしょうか。GFIPも同じようなことを言っていたように思いますが、何故この時期に株式の割合を増やそうとするのか分かりません。いわゆるリバランスのルールの全く正反対のことをしようとしているように見えます。

(記事続き)「KKRは、2013年3月末までに積み立てられた7.8兆円のうち8割を国債で運用してきた。しかし、アベノミクスに伴う円安・株高で定められた比率を維持するのが困難になったため、比率そのものを見直す。」(Reuter2013年 10月 28日)

普通、「比率を維持できなくなった」らリバランスすることになっているはずです。比率を見直す必要があるのは、ポートフォリオ全体での予定利回りを変更する時か、投資対象資産のリスクとリターンの関係が変わったかした時です。しかし年金運用と言うものの特性上、前者が急変したとも思えませんし、何十年も大差なく推移してきた長期でのリスクとリターンの関係がここで急に変わったとも聞いていません。

足元の状況に影響されて「比率そのものを見直す」などというのは、「このところ株が上がってるから私も株を買わなければ。」「○○さんも買ったらしい。私も投資で儲けよう。」「株価暴落だ!早く売らなければ。」という迂闊な一般人と何も変わらないような気がします。次に株が暴落したら「比率を維持できなくなった」ので株式の「比率そのもの」を減らして「計画通り」と言うのでしょうか。

これらの組織は、積立金の保全運用による年金加入者の利益追及が使命であるはずです。その使命よりも優先しなければならない何かがあるのでしょうか。それとも、歴史が証明して来たリバランスと言うものの効果を否定する新理論でも構築したのでしょうか。

このニュースを2009年から2011年に聞いていれば「さすが専門家は冷静で勇気がある」と思ったでしょうけれど、ダウが最高値更新を繰り返し、日経平均がリーマン後最安値の倍近くになっているこのタイミングでは「お前が乗せられてどうする」という気がします。

まあ、退職金をもらってバイバイぜず、永く運用機関に在籍され運用結果について年金加入者と常に利害を共有して責任を持つようなことは決してない「専門家」のご判断ですから間違いは無いと信じます。

アセットアロケーション変更の必要性は分かりますが、行うタイミングは少なくとも今では無いように思います。

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