ブレーキパッド＆ローター交換 ～ Ｅ３８ ７５０ｉＬ

フロントのローターが完全に磨耗限度を超えていたので、次の車検まで２年を良い状態で走り切るため、ブレーキパッドとローターをまとめて交換しました。

部品はＩＰＳさんで購入。今回はコスト優先でローターは「Ｚｉｍｍｅｒｍａｎｎ」、パッドは「Ｐａｇｉｄ」です。ローターもパッドもアメリカでのＢＭＷ純正品の値段の半額程度でした。日本での純正品の値段と比較すれば１/３くらいです。

ローターは純正品のようにベルハウジング部分が塗装されていないのでホルツの耐熱シルバーで塗装しました。何とか色が付き、すぐに乾いて触れる程度に薄塗りするのがポイントだと思っています。面がぶれる可能性があるのでホイールとの接触面は塗装しません。

互換品ではフィンの入っている位置が厚みの真ん中からずれていたり斜めになっていたりするような製品もあるのですが、Ｚｉｍｍｅｒｍａｎｎ製品ではほぼ問題ないようです。フィンの間隔や大きさも純正同等という感じです。

内側も純正同様に作られています。

当然バランス取りもされています。純正と比べると切削は少々大きめ。ただ、純正は２箇所の切削痕がありました。１箇所でバランスを取り切れないというのはあまり芳しくないように思います。

取り外した純正ローター。かなりの摩耗で、もちろん摩耗限度超えです。走行１０万キロなので過去に１度は交換していると思います。

純正パッドはＥ３２の時と同じく「Ｊｕｒｉｄ」製でした。フロントはパッドセンサーまで残り３割という感じ。残量は少々多めですが次の車検まで４万キロを走り切れるかと言うと厳しいでしょう。

次の車検間近でパッドが無くなった時に備え、念ため取り外したパッドは保管しておくことにします。

「Ｐａｇｉｄ」製は、バックプレート、シム、金具部分を含め純正と区別がつきません。欧州車の部品供給の仕組みというものが一体どうなっているのか前から疑問に思ってます。

フロントブレーキを組んだ状態。キャリパーとパッド固定用のスプリングも塗装しましたが、全て耐熱シルバーなのでのっぺりしていて面白くありません。やはりキャリパーは赤か黒が正解なのでしょう。

ちなみにこのフロントブレーキはローターサイズφ３３４×３２ｍｍ、キャリパーは２ピストン。１６インチホイールいっぱいの大きさです。パッドとの摩擦面積も大きく、それなりの容量がありそうです。

タイヤがハイグリップでないこともありますが、ガツンと踏みさえすれば車庫を出るときから高速道路まで、どんな速度からでも確実にＡＢＳを効かせられる効きには大いに安心を感じます。

ところでパッドの箱に書かれた適合車種を見るとＷ２０２のＣクラスからベントレーコンチネンタル（’９１）まで、サイズ的にもエンジン出力的にもかなりの幅のある車たちが並んでしました。

Ｐａｇｉｄの適合表で調べてみると、このパッドの適合車種は主だったところで「Ｚ８」「Ｃ４３ＡＭＧ」「４３０Ｅ」「ＣＬＫ５５ＡＭＧ」「Ｗ２１１　Ｅ３５０，Ｅ５０0」「Ａ８　６．０　Ｗ１２」…滅茶苦茶使い回しています。

エンジン出力的は３００ｐｓそこそこから４５０ｐｓというところでしょうか。

まあ、例えば日産の場合も２８０ｐｓのＺ３２と２０５ｐｓ（？）のＰＳ１３が同じキャリパー（パッド）でしたから、ブレーキと言うのは、まあそんなものなのでしょう。

さて、リアもローターとパッドをセットで交換しました。

リアローターは内側がパーキングブレーキ用のドラムになっているのでパーキングブレーキを解除した状態で取り外します。が、センターボスの部分が固着していてどうにも外れず…、結局ハンマーで叩いて取り外しました。

リアのローターサイズはφ３２８×２０ｍｍです。

タイヤを取り付けると…、キャリパーの塗装が無駄な作業だったことが分かります。(笑)

銀色のホイールに銀色のローター、そこに銀色のキャリパーなので、”全く”映えません。

こちらはＩＰＳさんの梱包に使われていた箱。キャンピングカーのブレーキをロックするグッズのようですが全く意味が分かりません。

日本国県民にアメリカのアウトドア文化は理解できないのでした…。