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2011年9月16日 (金)

不可解な自動車保険の見積もり(2) ~ 怪しさいっぱい

不可解な自動車保険の件、その後もメールで外交員さんとのやり取りを続けたのですが、どうにも回答が要領を得ません。本来、外交員さんの説明が怪しいと思えばその保険を契約しなければ良いだけの話なのですが、この方には既に契約している生命保険の面倒も見ていただくわけです。

納得のできる説明をいただけないようであれば、こちらとしてはこの外交員さんとのお付き合いについて考え直さなければいけません。そういう意味で、今回は最後まで先方の対応を確認することにしたのですが…

余計に怪しさいっぱいになってしまいました。(泣)

今回の件で一番疑問なのは、保険料率や割引の算定基礎となる「記名被保険者」について、保険会社のHPには「主として運転される人、あるいは車を管理している人」と限定されているのにも関わらず、外交員さん(とそのバックの指導員)が「その車を所有ぜず管理せず、かつ全く運転もしない人を記名被保険者にしても保障はされる」と主張していることです。

この疑問を解消するため、私は下のように問い合わせました。

「貴社がHP等に公開している記名被保険者の要件に合わない者を記名被保険者にしても保障されるのか。」

「もしも保障されると言うのならその根拠を文書等で示してほしい。」

すると、先方からは下の回答が。

「○○(生保系損保会社)に確認したところ、(運転しない妻を記名被保険者にする契約は)あまりお勧めはしないが、本人、配偶者限定であれば保障はされるとのことだ。」

ぎゃん。

この説明で私の不安と疑いが倍増、いや7倍増しました。

なんと、

「保障『は』される」が、「あまりお勧めしない」

ですか。

この言い回しを目にすれば多くの方が感じることと思います。おそらくこの説明の中に後ろめたいものが含まれているのでしょう。そしてこの外交員さんは悪人ではないのです。だからこそ、絶対に正しいと自信を持って説明できない自分の気持ちを実に良く表現してしまっているのです。

言うまでもなく、私としてはここで「納得しました」と言う訳には行きません。私は返信しました。

「本人、配偶者限定であれば保障『は』される、とのことだが、何故、『あまりお勧めはしない』のか。保険で損害が確実に補償され、契約上の問題が無いことが確かなら、(保険会社として)『お勧めはしない』とまで言う理由が分からない。」

「損保会社HPにある記名被保険者の条件とは異なるにも関わらず『補償はされる』ことの根拠と、『お勧めはしない』ことの理由を説明いただきたい。」

そして先方からの返信。

「勧めないと言う事ではなかった。トレーナーから聞いて聞き間違えていた。もし仮に事故を起こした場合、本人、配偶者限定(の契約)なのでどちらのが運転していても保障はされる。」

「しかし、パンフレット等に記載されている内容は、(記名被保険者が)主に運転される方になっている。こちらは、あくまでも安いプランを提案している。しかし、otto(私)がどうしても納得できないようなら、記名保険者をotto本人にした方が良いと思われる。」

「一度話を聞いてもらえないか?」

もうめちゃくちゃです。以前にも増して突っ込みどころが満載になっています。

そして、これまでのやりとりに続いてこのような回答が来たとき、先方が誤魔化しに入ったと感じない方がどれほどいらっしゃるでしょうか。

私は少なくとも下のように感じました。

① 「記名被保険者」の適格性について、何ら説明されていない。

② 「配偶者限定なら」「安いプラン」等の説明をしてるが、何ら根拠の提示が無い。

③ 根拠に基づく十分な説明もせずに「どうしても納得できないなら」とは何事か。その言い回しは、提案側が十分な説明と共に適切な提案を行っているにも関わらず、それを受ける側が無知、無能力等で無理難題を言ったり、理解が進まなかったりする場合に使う言い回しである。

④ 「仮に事故を起こした場合」とは、損害保険の取り扱い姿勢として不適当。事故は起こるものであり、顧客は事故が起こることを前提として、そのために保険契約を行うことを理解できていない。

⑤ 顧客から見れば、自分の担当とされている外交員がトレーナーの補助を必要とするトレーニーなのかどうかなどということは無関係。目の前に居る外交員が保険会社の全て。何れにしても正しい情報を得られなければ困るわけで、顧客とのやり取りにそのようなことを持ち出すことは不適当。

⑥ 直接会って説明を聞くことで理解が進むことがあることは理解しているが、単に約款等の根拠を示して説明すれば簡単に説明できるはずの内容について「一度話しを聞いてもらえないか」というのは、文書・記録に残せない内容があると思わざるを得ず、これを自分で白状しているようなもの。

ただ、上のようなことは「余計なお世話」の部分もあり、これまでのやり取りを考えれば、それらを先方に伝えても先方に不快な思いをさせるだけで、私の欲しい説明には直接につながらないことは明らかです。

そこで、「何故私がこんなことを調べなければならないんだ!」とは思いつつも、自分で保険約款を読み、特に「記名被保険者」について、先方が主張しているようなこと(HPやパンフレット記載以外の取り扱いが可能であること)があり得るのかどうかをチェックすることにしました。

「配偶者限定」や「安いプラン」等の話も、重要な告知事項の一つである「記名被保険者」が正しく告知されて保険契約が有効であればこそのことですから。

すると…

今までの先方の対応をスッキリと説明できそうな「除外規定」を発見しました…。

(つづく)

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コメント

おお、続きが。

kogeも保険は会社関係の代理店に丸投げで、今は一台ですがkogeとninoの車にそれぞれ逆の人間が保険かけているというような事をしていました。

あまりこんな事を深く考えてはいなかったのですが、問題あったんでしょうかね~。続きをまた待っときます。

kogeさんこんにちは。
私もずっと友人の代理店にまかせっきりで細かいことは気にしていませんでしたが、今回のことは良い勉強になりました。

ぜひ、続きもご覧ください。

この記事へのコメントは終了しました。

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    セイコー社が普通に出しているであろう資料を継ぎ接ぎしただけの本。内容に伝説を求めてもパッキンについてもダイバーからの手紙についても同じことを繰り返し書くばかりで何の面白味もない。いかにネタが無いのかを自分で白状している感じ。 技術的な意味での興味からも全く期待はずれ。PTFEの方がガス(He)透過率が低いというデータを載せながら、何故PTFEではない材料を採用したのかの説明もない。(所要最小面圧が理由だろうが) そして、面白くない一番の理由は他社や他社製品との具体的、定量的な比較がないこと。他製品に対する優位性があってこその「進化」だろうに。件のダイバーの手紙に「どれもこれもダメ」と書いてあったという問題提起の話だけで、実際のHe飽和潜水でセイコー製がその問題を解決したのかどうかの裏付けがない。 著者は実績ある時計専門の機械屋さんのようだから出版に当たって名前だけ使われたのだろうと思わずに居られない。 最近で最も損したと思った本に認定。 (★)

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    主張には一貫性があり差し替えられた最新のデータに対しても矛盾がない。最高のリターンを得るためにベストな方法ではなく、普通の人が十分な(とは言えかなり良い)リターンを得られる可能性が高い方法を明確に示している点で個人投資家にとって最良の書ではないだろうか。株式、債券の範囲で投資を始めるなら、まずは歴史に裏打ちされたこの本を読んでからにすべき。投資窓口で投資商品を販売する方々も、この本を読んでから個人投資家に接すれば無駄な問答が無くなるように思う。まあ、そんなことをしたら彼らが自己矛盾に苦しむことになるが。 (★★★★★)

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