今回の発注部品と海外部品通販について ~ E38 750iL
冷却水漏れ、パワーウィンドウ修理、及びATF交換のため「Import Parts Specialists」(IPS)さんに部品を注文しました。注文した部品は上のとおり。
価格を見ればお分かりになるとおり日本のディーラーで買うのと比較して価格的にメリットがある部品も多いので、注文の仕方について改めてご紹介しておきます。
まず、部品番号をRealOEM.comさんで検索して控えます。年式とコードネームから探すよりも、車体番号を入れた方が確実のようです。
(ところで、何故このような有用なサイトを無償で運営できるのでしょうか。御存知の方、差し支えなければぜひ御教示いただきたく。)
次に「Import Parts Specialists」さんにアクセスします。取り扱いの部品はBMW用に限りませんが、部品番号入力欄にBMWの部品番号を入れれば自動的に該当品が表示されます。OE品、コピー品が同時に表示されることがありますから、その場合は値段と相談して好きな方を選択します。
あとは決済方法を選び、送り先を入力するだけ。以前はアメリカ以外の送り先は既定の欄を使って変則的にしか入力できなかったのですが、ここでWEBシステムが改良されて、「Country」のプルダウンメニューが出来たことで送り先をスムーズに「Japan」と指定できるようになりました。
支払いはクレジットカードです。Master,VISA,AMEXのカードが使えます。入力フォームはセキュリティーコードにも対応していますので、対応が無いところと比べれば安心感があります。補償範囲は詳しく調べていませんが、オンライン・プロテクションが付いたカードだと、更に安心かも知れません。
輸送費は必ず確認してください。IPSさんは一番リーズナブルな方法で送ることにしているそうですが、ブレーキディスク等の重量物や、アンダーカバーやラジエターなど嵩張る物を注文すると、想像よりも大きな費用(2~3万円)になるかも知れません。
部品を調べ、検索して選ぶところだけが少々面倒かも知れませんが、それ以外の手続きはごく普通の通販と同じです。
とはいえ、これだけだと記事にするほどのことでは無いだろうと言われますので、WEBカタログにない部品を含んだ注文について以下に。
IPSでは、WEBカタログにない部品も部品番号が分かればオーダーできますし、互換品のメーカー指定やBMW純正品の指定等についても対応してくれます。
何れについても、オーダー画面の備考欄に部品番号やメーカー名を記入しておくと、後で担当者さんがメールでメーカー名や値段等を教えてくれます。
値段の書かれたメールに対して、改めて注文する部品を取捨選択して返信すればWEBカタログから注文した部品と一緒に清算されます。
WEBカタログからの直接オーダー入力した部品以外はWEBシステムのオーダー一覧に表示されないようなので、メールで注文確定の連絡をする前に、注文部品の一覧を送ってくれるように頼んだ方が良いでしょう。今回は納期の都合でキャンセルしたり追加したりした部品があったため注文部品の一覧を請求しました。(幸い手続きに問題なしでした)
WEBカタログに無い部品を注文する場合は、途中で若干ながら英語でのやり取りが発生します。しかし、IPSさん(いつもの担当はAndyさん)は日本人とのコンタクトに慣れていますし、こちらがおかしな英語を買いたとしても、車の部品が欲しいだけであることは先方も分かっている事ですから、あまり問題にならないと思います。
何か分からないことについては兎に角何かを書いてメールすれば日本人にも分かる英語で教えてくれます。寝る前に問い合わせておくと起きた頃には返信が入っていますから、国内への問い合わせに何ら引けを取らないスピードです。
価格的には、国内の輸入代行業者さんや輸入自動車修理業者さんからの入手と比べても概ね安く済むようです。ただ、輸送費を含めると価格が逆転する場合がありますから、出来るだけ多くの部品をまとめて購入する等、工夫が必要です。
今回の例で言えばウィンドウレギュレーター等、BMWが自社車両の専用部品として作っている部品については日本での入手価格との差が比較的小さいようです。ウィンドウレギュレーターはIPSさんで27,400円(76.86円/$にて)、日本のディーラーで38,325円ですから、単品で購入した場合、おそらく運送費用でトントンになってしまいます。
一方、本当のOEメーカーがOE部品をアフターマーケットで販売している場合(BOSCHの汎用センサー、燃料フィルター等)については、全く同じ品物が日本のディーラーの1/3以下の価格で入手できるケースもあります。ケースバイケースなので、まずは見積もりをとって検討してみてください。部品番号を書いたメールを送れば対応してくれます。
今回は、部品代863.37ドル、重量20lbs(9.1kg)で送料108.31ドル。合計971.68ドルの買い物となりました。記事作成時(9月14日)のレート(76.79円/ドル)で計算すると74615円。テレビショッピングではありませんが、ウィンドウレギュレータにウォーターポンプ、その他ショートパーツを付けてこのお値段。円高に感謝です。
部品が揃って発送した時にはIPSさんがトラッキング情報に関するメールを送ってくれます。(今回はFedEXでの配送) 後はトラッキングコードで自分の荷物のある場所を確認しながら到着を楽しみにしていれば良い訳です。
何やら記事1つ全部がIPSさんの広告のようになってしまいましたが、もしもご興味があれば、何か小さい部品の購入からお試しになっては如何でしょうか。
なお、私としては過去何度かの取引でIPSさんの対応には満足しておりますが、私はIPSさんの単なる一顧客です。当たり前の事ですが、実際にIPSさんに注文なさる場合にはご自身の判断と責任でお願いいたします。
それにしても輸入車部品の内外価格差というのはどうにかならないものでしょうか。
未だに部品の値段が高くて高額の修理代を払うこと自体に価値を感じる方々がいらっしゃるのでしょうか。あるいは、修理代の多寡など気にする層はこの種の車に乗るべきではないと輸入車ディーラーが決めているのでしょうか。
修理代の話でいつも思い出すのは、昔、輸入車もいじるあるチューニングショップでHR31の2.4Lエンジンを組んでいた頃、つまりもう15年くらい前に店のオヤジから聞いた話です。
ある日、タービントラブルを抱えたベントレーターボRが入庫したそうです。当時のことですから、それなりに余裕のある方だったのでしょうけれど、オーナーとしてはディーラーに持って行くとさすがにかなりの費用がかかりそうなので、輸入車を扱うそのお店で割安に修理できないものかと相談に来たわけです。
店で見てみると、確かに何らかの原因でタービンがブローした様で、少なくともタービンのオーバーホールが必要な状態だったのだそうです。
ただ、オヤジがタービンを外すと、どうも見覚えのあるタービンだったのだとか。私の記憶が定かではないのですが、確かギャレットのTO4シリーズという話だったように思います。
そこでこの店のオヤジ、手をポンと打ち、そそくさと店にあったチューニング用のTO4タービンから銘版を剥がしてターボRのタービンに貼り付け・・・
当時のトラストにオーバーホールを依頼したそうです。(笑)
費用4万円。
車にタービンを戻すと、エンジンは完全に復調。修理完了という訳です。
「しかし…」
ここでオヤジは悩みました。
何故かって、
「ベントレーのタービンを直して4万円というのはオーナーに対して非常に失礼!」
だからです。(笑)
そしてオヤジがどうしたのかというと…
「だから10倍の40万で請求しといたよ。」
「安い安いって喜んでたなあ。」
だそうです。(爆笑)
「でも国産の貧乏なヤツからは金取らねえんだ、ガッハッハ。」
はい、その後RB2.4Lが油温管理の不足からメタルトラブルでエンジンオーバーホール(クランク交換)になった時も格安で仕事をしていただきました。
というわけで(?)、自分で調べないと10倍請求をされても何も感じない訳ですよね。
まあこの話は「内外価格差」の話とは少し外れて、売り手の価格設定と本来の値段の話なのですが、日本でももう少し色々な疑問を持つ方が増えてその声がメーカーに届くと、輸入車も、自動車、運搬用具、そして機械としてシンプルに扱われるようになるのではないかと考えています。
グラビア誌に輸入車がファッションモデルと共に登場「しなくなれば」自動車としての扱いになったと言えるでしょうか。
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