アイドリング不調の修理のその後 ~ E38 750iL
マニフォールド周りのメンテナンス後とりあえず2週間が経過。とりあえずエンジン警告灯は消えたままで再発はありません。プラグ交換の効果か、高回転域ではエンジン音が違って聞こえるほど快調。アイドリングの状態も大幅に改善しました。
ただ、冷間始動直後のアイドリングでは微かな振動を感じ、購入当初の無振動といえる状態までは戻っていません。ファーストアイドルが少々高く、アイドリング回転数も何故か時折変動しています。プラグを4極から1極に変えた影響かなどと考えていたのですが、高回転でやけに調子が良いことと矛盾するようにも思います。
そこで、試みにエンジンをかけたままスロットル部分にあるキャップからキャブクリーナーを拭き込むと…
何故かバンクごとにエンジンの反応が違います。片方では大きく回転が乱れてエンジンが息つきを起こすのに、もう片方ではほとんど影響がありません。
どうやら、まだどこかでエアが漏れているようです。(泣)
この件、本当は作業直後から薄々感じていたのです。ただ、再び作業するのが面倒くさくて、ECUの学習が進めばそのうち自然に直ってしまったりしないかなあなどと考えていました。しかし、ここまで明確に漏れを示す現象を見てしまうと放っておくわけにもいきません。
マニフォールド周りの作業不良だったら面倒だなあと考えつつ、アイドリング状態のエンジンを眺めていると…
右バンクのあたりから微かに「シューッ」という音が。
再びマニフォールド周りの配管や部品の継ぎ目などにブレーキクリーナーを噴き付けて行くと…
分かりました。ブレーキへ行く太いバキューム配管とチェックバルブの継ぎ目が漏れています。冒頭の写真中央で左側の白いタイストラップのところです。
そういえば思い当たる節があります。ここしばらく、朝一番のエンジン始動でブレーキのタッチがやけに固かったのです。この配管からの漏れの所為で、エンジン停止後にブレーキのブースターが真空を保持できていなかったのでしょう。
ここにはカシメ式のホースクランプが使われているので増し締め不可。しょうがないのでタイストラップで増し締めしておきました。それだけでもアイドリングはビシッと下がって安定。
ホースバンドを買ってきて締め直せば今度こそ完全に直りそうです。
しかし手間のかかる車です。
私が乗って7万キロを超え、走行距離と経時とで壊れるところがたまたま壊れ出したということなのか、前オーナーの時にも頻繁に壊れていたのか、それとも私の乗り方が悪いのか。
ちなみに走行6万キロで車がお店に出ていたときに既に存在した、あるいは存在していたと思われる不具合は、
① 不規則なABS警告灯点灯
② 右後ドアウィンドウ開閉不良
③ メーターディスプレイ・ODO・TRIP・メッセージ部分バックライト不点灯で読み取り不能
④ メーターディスプレイLCDドット欠け
⑤ DVDナビ目的地検索不能
⑥ ラジエターホースからの少量の冷却水漏れ(定期的な補水が必要)
⑦ 高速走行での車体振動
⑧ 左リアドアのブラインド巻き取り不良
⑨ TRANS FAILSAFE PROGの不規則な発報
です。
すなわち、前オーナーがこの車を手放した時には少なくともこれだけの不具合が発生していたということになるわけで、これだけまとまるとかなりボロボロの車…ですね。
「中古車には必ず前のオーナーが手放した理由がある」わけですが、前オーナーはずいぶん忍耐強い方だったのでしょう。私だったら蹴っ飛ばしています。(笑)
①については納車前にお店がABSユニットの圧力センサー交換、②についてはウィンドウレギュレータ交換を行い、③以降については私のところで対処して今は問題ありませんが、その後に今回の、⑩吸気系のエア漏れ、⑪ウィンドウウォッシャーの不具合、消耗品なので止むを得ないことながら⑫バッテリーの劣化…。
次に何が起こるのか、実に楽しみ心配です。(笑)
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コメント
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高性能な機械には、品質も同様に伴っていてほしいんですけど、現実の世の中に存在しているものは、例えば、
日本車:低性能高品質
欧州車:高性能低品質
ということでバランスがとれてるんですかね(笑)
いったい高性能で高品質なクルマって、どれなんでしょう。スポーツカーならGT-RやZは間違いなく欧州勢に見劣りしない性能に、高品質を備えてると思うんですけど、じゃセダンは?
レクサスは、、、セルシオと変わらないハンドリングなら話にならないし、フーガはアクセルやブレーキの反応良すぎて重厚感ないし、Pブレーキの解除が足で再踏み込み方式で安っぽいし。あっおれは性能じゃなくて主観の要素が大きいフィーリングでした(笑)
投稿: haruki | 2013年3月24日 (日) 23時14分
harukiさんこんばんは。
信頼性という点で日本車に敵うものは無いでしょうね。おっしゃるとおり、高性能と低信頼性、低性能と高信頼性でバランスがとれているのかも知れません。
技術的には日本メーカーが"出来ない"ということは少ないと思うので、要は製品デザインの問題なのではないかと思います。
S600TTとLS600Lhは、それぞれ、方向性の違いかなと言う気がしました。時期がかなりずれているので比較するのもどうかと思いますが。
単にセンスの問題もあるとは思いますが、"売れる"ということを考えたときに、欧州車的なものは日本では好まないとメーカーが考えているのではないでしょうか。輸出仕様では全く違ったりして。
友人が言っていました。一般に言う高級車だったとしても、その自動車を買う人の大半は自動車好きではない普通の人なんだよと。
ただ、外回りのデザインと内装の作り方に関しては、もう完全に欧州車の方がセンスが良いと昔から思っています。なぜシンプル且つ質感のあるデザインが出来ないのでしょう。このあたりが文化の積み重ねの差なのかなあと思ってしまいます。
投稿: otto | 2013年3月28日 (木) 23時18分