ナビＤＶＤ ＲＯＭ研磨修正～Ｅ３８ ７５０ｉＬ

７５０のナビに異常があることに気付いたのは旅行に行こうとした時のことでした。

目的地の電話番号検索が利きません。

あまり有名ではない場所だったので単に収録がないだけかとも思ったのですが、そのほか、２０００年当時に明らかに存在した大きな施設を含めて一切の検索が利かないのです。

ドライブからＤＶＤ ＲＯＭを取り出すと、傷が多く、確かに状態がよくありません。

音楽ＣＤと違って出し入れするものではありませんから、何故これほど傷が付くのか分かりません。

もしかしたら前のオーナーは新しいＲＯＭに入れ替えて使っていて、車を売るときに新しいＲＯＭは知り合いに譲って、車にはどこかに雑にしまってあった古いＲＯＭを入れたのかも知れません。

ま、買う前にチェックしていたとしてもお店が面倒をみてくれたということはないでしょうし、中古車なんてこんなものでしょう。

バージョンアップを兼ねてＲＯＭを買ったらとも思い、ＢＭＷのディーラーに問い合わせたところ、価格４万５千円とのこと。

え、それだけ出したら最近のポータブルナビが買えますって…。

論外です。

ではＤＶＤの流用はどうでしょうか。

私の車両は最終ワイドのＦ２ナビというもののようです。

Ｆ２ナビの場合、一説には価格が数分の一のホンダのＲＯＭで動くとか。

ＢＭＷのＤＶＤをよく見るとデータはゼンリンのもの。

試しに年式が近い日産の社用車からＲＯＭを抜いてみるとデータはゼンリン。

ホンダで動くのならば日産でも行けるのではないでしょうか。

さっそくＥ３８に入れてみると…

「ちゃんとしたＢＭＷのＲＯＭを入れなさい（怒）」

というメッセージが。

ははは、やはり無理ですね。（泣）

ＰＣのＤＶＤドライブで自分の車両のものをコピーしたＤＶＤで動かないということから考えると、普通のデータ領域ではないところに何か書き込まれているんでしょう。

というわけで、お金をかけずに電話番号検索を復活させるには例によってＤＩＹです。（笑）

傷があるなら磨けば良い。

ＤＶＤ ＲＯＭを両面テープでＣＤケースに貼り、ダブルアクションサンダーでブイ～ンと磨いてしまいます。

コンパウンドは一応、平均粒度０．３μｍの「極細」を使用。

記録面の保護層はかなりの厚さがあるらしいので「磨き過ぎ」など気にせず傷が消えるまで、とにかく磨きます。

何ということを、という感じですが、私の行動には、何の裏付けもなく無謀なことを試し、失敗したらその時に考えるというパターンがあります。

たまたまうまくいったメータークラスターのドット欠けも同じこと。

今回の場合、磨いてＲＯＭをダメにしたら笑ってディーラーに行くつもりでした。

だって、もともと半分は壊れていたんですから。

しかし…

この乱暴な処置にも関わらず、私のナビは電話番号検索機能を回復してしまったのでした。

ＤＶＤって割と強いんですね。

強制バージョンアップに失敗して若干不満…。（？）

ところで、研摩の際にはＤＶＤを何らかの丈夫な板に貼り付けて磨くと思いますが、貼り付け過ぎには注意です。

私は全面両面テープで剥がすのに苦労してしまいました。

冒頭の写真を見ると中心の穴の周りにヒビが入っているのが分かると思います。

これはＤＶＤが剥がれず剥がれずがんばっていたら割れてしまったもの。

どうぞお気を付け下さい。