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2010年2月22日 (月)

塗装の補修~オールペンの相談

自分で事態を悪化させ、もはや手に負えないとプロの手を借りることを考えた私ですが、はたと困ったのは業者選びです。

作業としてはどうせオールペンになってしまうわけで、そうなると、業者さんによる仕上がりの差というものが出てきます。もちろん費用をかけてプロに頼む以上、中途半端な仕上がりでは困ります。

一部の内装をはじめ、細かいパーツの取り外し等も発生するので、欲を言えばE32を触ったことのある業者さんが望ましいわけですが、自分でそんな業者さんを探しあてられるでしょうか?(いや、無理です。笑)

そこで、永くお世話になっているスタンドのWさんに、輸入車をよく扱う評判の良い業者さんを紹介してもらうことにしました。

少し考えてからWさんがここなら大丈夫と連絡を入れてくれたのはKさんという方。個人で誠実に低コスト営業をされているとのこと。

さっそくKさんの作業場へ伺って相談です。

細かい相談に先だって見せていただいた施工例にはF社やL社の車もたくさんあり、必ずしも大きな工場ではないなかで、手間をかけてしっかり仕事をされている様子が感じられました。

モール無し、完全艶消しボンネット(&右フェンダー、右リアドア(笑))の車はかなり場違いです。(笑)

さて、Kさんによると、この年代の欧州車は日本の気候の下では塗装の耐久性が十分とは言えず、「年数が経つと塗装に『割れ』が入ってくる」とのこと。MBのW124あたりにも多いのだとか。

私の車の場合、傷は洗車ブラシの擦れる方向に入っているので「割れ」とは違うのではと思いつつ、そう言えば友人も「W124に『割れ』が出ている」と言ってたのを思い出しました。

この「割れ」が入った場合はクリアのみ重ね塗りしても完治しないので、いったん現状の塗装を剥離(サンダーでの塗膜除去)してからのオールペン、つまりオールペンフルコースになってしまうのだそうです。

クリアのみの上掛けで比較的安価に仕上げられるのではないかと期待していたのですが、やはりそういう訳には行きませんか…。

Kさんが使う塗料は日本ペイントさんのウレタン塗料で、フッ素系の塗料はあまり使いたくないというお話でした。

私が塗膜の肌が消えた鏡面仕上げをリクエストしたところ、鏡面に仕上げる場合は研ぎを入れながらクリアだけで4回は塗るとのこと。

その場合、預かり期間は1カ月、そして、低コスト営業とはいえ、やはり相当な手間がかかるため費用は50万円程度はかかるとのことでした。

ただ、Kさんと色々お話ししていると、どうもオールペンはお勧めしかねるという雰囲気が感じられます。理由をお伺いすると…

  • 50万円は大金ですよ。後悔しませんか?
  • 店としては例えば2週間かかりっきりにして50万円の売り上げが立つのは嬉しいけれど、お客さんから見れば、事故の修理のように走れなかったり壊れたりしていたものが明らかに綺麗に直って来るのと違って、変わるのは良く見なければ分からない塗装の艶だけ。本当にそれで良いのですか?
  • オールペンの費用は、もっと塗装が傷んだりぶつけたりしたときでも同じ。もしもまだ永く乗るつもりなら、むしろ乗るだけ乗ってからにしたほうが良いのでは?今のレベルでオールペンは勿体ない。
  • 投資目的で室内に保管するような車と違って日常使いする車なのだから、どうせまた傷みますよ。使う塗料はあくまで補修用のものなので、新車塗装の耐久性には絶対に敵いません。
  • 傷がどうしも気になるのなら、プロに磨かせては如何ですか?完璧にはならないでしょうけれど、費用は何分の一かで済みますから。
  • お客様を後悔させるようなことはしたくないんです。

う~ん、一理も二理もあるお話。

この日、そのまま車を預けて行ってしまおうかという勢いだった私は、まさに"右から左に受け流された"感じです。遅い時間まで丁寧にお付き合いくださったKさんにお礼を言って、私はすごすごと引き揚げたのでした。

 

でも、良いことを聞きました。オールペンの場合、私がいじってしまった所もそうでないところも、何れにしても全剥離になるわけです。

 

ならば、自分でやれるところまでやってみようじゃありませんか。(笑)

 

(続く)

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コメント

お~いっ!
そっちですか?!
わたしのクルマのルーフにも洗車傷が原因と思われるクリアの割れがあるので、参考にさせていただこうと思っていましたが。。。

ottoさんの記事を拝見した後、Nメカ(いつも世話になってるオールラウンドに深い知識を持つ整備士)に尋ねてみたところ
『クリア層のみを剥離し、クリア層のみを塗装することはかなり困難』という返事でした。
プロの場合『それにかかる手間』というのが障壁ともなるのでしょう。

新たに塗装するクリアから見ると、既存のメタリック塗装は下地になる訳ですから、それを平滑にすることが重要なのでしょうが。。。
できそうに思うんですけどねぇ。素人考えなのでしょうか。

2液性ウレタン缶スプレーで真冬にバイクのタンクを塗装した経験から申しますと『しつこく撹拌』『湯せんで内圧を高める』というのがポイントと思います。
しぶきが点々と飛ぶのは内圧不足と思います。
盲点は、缶の傾きです。垂直に保っているとそれなりに使えるのですが、傾けると塗料の吸い上げが悪いようで、プツプツと出るような感じもありました。

ガレージ内をある程度暖めるとか、ホコリが立たない様、床を湿らすとかすると良いかもしれませんね。

居室に臭いが入るので、出入り時には居室の換気装置は全てoffにすることを強くオススメします。

良い報告をお待ちしております!!!

おやまあ、

私も貰い事故のせいで殆どオールペンになりましたが、せっかくの機会だったので塗装補修についても仲のよい業者に預けて日々通いならが工程や作業を習得させて頂きました。

結論から言えば塗装は簡単です、何が大変かと言えば下地作りでこれが全ての仕上がりに影響しますので板金とパテの技術がどれだけあるかが最も重要になります。

下地さえ出来てしまえば設備があれば色載せもクリア塗装も比較的簡単です。 でもクリア層を柚子肌じゃなく鏡面仕上げにするのであればそりゃー大変です、通常のクリアでも仕上げの磨きにはダブルアクションバフで朝から夜まで二人で丸一日掛かるくらい大変ですか。 こういった作業をみていると塗装の費用が高い訳がよく判ります。

塗装もマスターしたのでもう怖いものは何もありませんが・・・

たけさん、コメントありがとうございます。
私の勘違いでコメントにご返信したつもりでおりました。大変遅くなり申し訳ございません。
この件は、その後、急転直下というかなんというか、意外な方向に進んでしまいました…。
近々レポートしようと思っています。

shaloさんコメントありがとうございます。
しばらくBlogを見返さないでいました。
私の勘違いでコメント遅くなり申し訳ございません。
この件はその後、急な展開を見せました。
予想しない結果でしたが。(笑)
クリアのみの上塗りは、有効な場合も多いと思います。傷が白く見えているのなら、上塗りで回復する可能性はかなり高いようです。
ただ、黒く見えている場合は、上塗りしてもその線を消すことはできません。(当たり前ですが)
ただ、塗る前にその線を消そうとするとメタリック層まで削り込むことになるようで、なかなかうまく行きません。
近々レポートいたします。

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  • 徳永幾男: セイコーダイバーズウオッチ進化論 (ワールドムック 1078)

    徳永幾男: セイコーダイバーズウオッチ進化論 (ワールドムック 1078)
    セイコー社が普通に出しているであろう資料を継ぎ接ぎしただけの本。内容に伝説を求めてもパッキンについてもダイバーからの手紙についても同じことを繰り返し書くばかりで何の面白味もない。いかにネタが無いのかを自分で白状している感じ。 技術的な意味での興味からも全く期待はずれ。PTFEの方がガス(He)透過率が低いというデータを載せながら、何故PTFEではない材料を採用したのかの説明もない。(所要最小面圧が理由だろうが) そして、面白くない一番の理由は他社や他社製品との具体的、定量的な比較がないこと。他製品に対する優位性があってこその「進化」だろうに。件のダイバーの手紙に「どれもこれもダメ」と書いてあったという問題提起の話だけで、実際のHe飽和潜水でセイコー製がその問題を解決したのかどうかの裏付けがない。 著者は実績ある時計専門の機械屋さんのようだから出版に当たって名前だけ使われたのだろうと思わずに居られない。 最近で最も損したと思った本に認定。 (★)

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    主張には一貫性があり差し替えられた最新のデータに対しても矛盾がない。最高のリターンを得るためにベストな方法ではなく、普通の人が十分な(とは言えかなり良い)リターンを得られる可能性が高い方法を明確に示している点で個人投資家にとって最良の書ではないだろうか。株式、債券の範囲で投資を始めるなら、まずは歴史に裏打ちされたこの本を読んでからにすべき。投資窓口で投資商品を販売する方々も、この本を読んでから個人投資家に接すれば無駄な問答が無くなるように思う。まあ、そんなことをしたら彼らが自己矛盾に苦しむことになるが。 (★★★★★)

  • フレデリック ドラヴィエ: 目でみる筋力トレーニングの解剖学―ひと目でわかる強化部位と筋名

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    主な筋肉については起始と停止位置がその筋肉単独の状態で図解されているが、せっかくなら運動状態の図についても、その運動が主題にする筋肉だけを単独で図示してほしかった。その方が、その筋肉がどのような方向に力を発揮するのか、どのような方向に動作すれば筋肉に効率よく刺激を与えられるのかが分かりやすくなるように思う。筋肉の起始と停止位置が分からない図であれば、なにも表皮を剥いで筋肉を露出させた状態で運動の様子を描く必要がないのでは。 (★)

  • 荒川 裕志: プロが教える 筋肉のしくみ・はたらきパーフェクト事典

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    筋肉が骨格と共に各々単独で図解されており筋肉の骨格への付着(起始,停止)位置が分かりやすい。図を見ればどのような動作が筋肉に刺激を与えるのかが想像できる。同シリーズのトレーニング編にも興味が湧いた。 (★★★★)

  • ウイダー: ウイダー・トレーニング・バイブル (ウイダー・トータル・フィットネス・シリーズ)

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    (★★★)

  • 世界文化社: Octane日本版 Vol.12 (BIGMANスペシャル)

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    素敵なグラビアを堪能。 (★★★)

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