ニュースのこと~要注意
最近の某車の報道に限らず、ニュースというのはどうして全体からの視点が欠如した情報を流すのでしょうか。
「誰がどうした」という事象の部分についてウソを言っているわけではないのでしょけれど、そのニュースに接した人が、その報道された内容がどの程度の重さを持つものなのかを判断するための全体的な視点からの補足がないのは時間の都合なのでしょうか?
更に、主語がモノを表す「何」になると、急に内容が怪しくなるように思います。
以前に、M社の車で火災が多発するという報道がありました。
しかし、消防庁のサイトによると、あの件が問題になったころの車両火災は年間約8000件だそうです。なんと、1日に20台以上が燃えていた計算です。
国内でのM社のシェアは5%くらいのようですから、簡単に言うとM社の車は毎日1台ずついつも燃えていても不思議はないわけです。だから、ニュースで取り上げようと思えば、おそらくどのメーカーの車にもネタがあったことでしょう。
なのにも関わらず、一旦そのメーカーの車で起こる火災が話題になると、あたかもそのメーカーの製品だけにそういうことが起こるかのような報道。
明らかに恣意的で不適切でしょう。
そもそも、その火災が、車両の問題で起きたのかどうかも報道時点では分からないわけです。
ただ、大半の人は「全体の中の1件」ということを考えませんから、もしも次の日もM社の車が燃えたというニュースを見れば、「ああ、M社の車ばかり燃えるんだ。怖い。」と思わないはずがありません。
私の場合、車についてだけは興味があるので全体の姿に少しは思いを巡らせることができますが、その他のニュース、特に政治やお金に関するニュースについても同じことが行われているとしたら…。
いや、いまどき、新聞社の記者に理系の人が少なく、技術的な内容については正しく報道できないというわけでもないでしょうから、ニュースというものの一般的な性質なのでしょう。
ただ、一部のコメンテーターなど、「フライバイワイヤ」と言っている時点で、あれれと思います。どんな車なんだ、って…。
トヨタの件、どういう方向に進むのでしょうか。技術的な本質とユーザーの感じ方、そしてニュースでの報道の方向性に注目しています。
「トヨタの車はブレーキがアクセルに優先するシステムになっていない」などということまで話題にされていますが、私のステージアだってそういう制御になっていませんよ…。言うまでもなく750も。
もしも、必ずブレーキがアクセルに優先するシステムにしなければならないのなら、最近のATで流行っているシンクロレブ(シフトダウンの時自動でブリッピングを入れる機能)なんて論外ですね。
カローラは
「スピードを出すとハンドル操作が難しくなる。」
私の車もです。
下手するとスピンするかも。
現地生産に拘りすぎたのでしょうか。
誰かが糸を引いているのでしょうか。
株の空売り屋さんとか…。
さてさて。
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コメント
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鋭いご指摘ですね。
たしかに
ニュースの論点は視点が狭すぎて、
誤解と思い込みをしがちですね。
裏で何らかの力が働いてるんじゃないのと思えることもしばしばですね。
Newsに限らず、一個人のWebや2chの情報も一方的に鵜呑みにされると怖いものがあります。
投稿: 竜虎 | 2010年2月19日 (金) 19時56分
ottoさんのおっしゃるとおりですね。
近頃のニュース番組は、見ていてハラハラすることばかりです。
こんな不正確な情報を堂々と流して大丈夫なのかと心配で見ていられません。
①調査不足
②ニュースがバラエティ番組化している
というところが原因でしょうか。
ニュース番組が視聴率を気にしすぎていることが根本的な理由かもしれませんね。中立的なコメントを言っている番組ほど短命に終わりますから。目新しく、キャッチーな情報を流せばそれで良いのでしょう。
フライとドライブ、ワイヤーとケーブルの違いも分からないのに、ハイブリッドの話をされても困りますよね。
そうそう。某国の高速道路でクルマが暴走し、時速200km/hで2時間走り続けるという出来事が起きたそうです。もちろんドライブバイワイヤーのクルマ。
トヨタの話にしたって、もし本当に現行プリウスのブレーキがリコールに該当するほどの欠陥であるならば、初代プリウスの回生ブレーキは販売禁止モノでしょ?(笑)
あ、ブレーキ優先(効きすぎる)はOKなのか?!
投稿: shalo | 2010年2月19日 (金) 21時53分
フライと言えば。。。
最近空の話題がないですねぇ。
ottoさん
投稿: shalo | 2010年2月19日 (金) 21時57分
竜虎さんこんにちは。
そうですね、News以外でも色々とあると思います。というか、ありますよね。
私のBlogなどは誰が考えても間違いだらけと思うわけですが(笑)、そう思われていない媒体で誤解を招く表現があるのは残念ですね。
全部の裏付けをとるなんて無理ですから困ったものです。
アンケート結果や、街角での声など、明らかに質問に誘導があると思えることもあります。アンケートなどでは、肯定方向から質問するのと、否定方向から質問するのとで、中間的な人は簡単に誘導することができると思います。
例えば、「A党を支持する」の反対は、「A党を支持しない」ではないと思うのです。
他に聞いた話では、「老後にいくらあったら暮らせると思いますか?」というと多くの人は大きな額を想像し、「老後にいくらないと暮らせないと思いますか」というと小さな額を想像するのだとか。
どちらも同じ自分の老後についてなのに面白いですよね。まあ、私も誘導されると思いますが。(笑)
投稿: otto | 2010年2月23日 (火) 17時45分
shaloさん、コメントありがとうございます。
出張に出かけると車で国会中継を聞くことが多いのですが、その後にニュースを聞くと面白いですね。ああいう発言がこういう風に報道されるんだという意味で。え、前提が抜けてるよとか、そういう意味だったかなあとかあります。ニュースの前提になる事象と、そのニュース自体を確認できる数少ないサンプルだと思っています。(事件事故はあり得ないので)
ボレーキの件、とにかく効くのは良いのでしょう。追突の原因になるほどだったらどうか分かりませんが。(笑)
それから、高速道路での暴走の話でふと思ったのですが…燃料もつのかと。
200km/hでは100km/hの4倍(速度の二乗)の抵抗があるはずです。なので、100km/hでの燃費が10L/kmだとしたら、200km/hでは2.5km/hになるはずです。
一方、200km/hで2時間走ると400km進みます。燃費2.5km/Lで400km走ると、必要な燃料は160Lです。さすが某車、タンクでかいんですね。(爆)
空の記事とは厳しいご指摘。ネタはあったのですが、記事にする前に鮮度が落ちてしまい、やめました。中学のころやっていたラジコン飛行機でもまた飛ばそうかと思っています。(笑)
投稿: otto | 2010年2月23日 (火) 18時21分