公平な判断を~悪魔の証明
某社の肩を持つわけではありませんが、例のリコール関係のトラブルについて、また書きたくなりました。
一般に、あることの証明は簡単ですが、無いことの証明は非常に困難です。
例えば宇宙人が居ることを証明したければ宇宙人を一人(?)連れてくれば証明になりますが、居ないことを証明するために全ての星を探索して宇宙人が見つからなかったことを示しても、探しかたが悪かったのかも知れませんし、以前に探した星で宇宙人が生まれているかも知れないわけで、結局はいつまでたっても居ないことの証明なんてできないわけです。
したがって、無いことの証明は悪魔の証明とも呼ばれ、一般にそれを求めることは不合理とされているはずです。
どうしても証明しろと言われた場合は、代替法として「あることが明確に証明できないこと」で代えるようですが、この方法でも証明が厄介であることには変わりありません。
工業製品についての瑕疵の不存在に関する説明であれば、「自社の製品に他の製品以上の危険がない」ことを示すのが精いっぱいかなと思います。
某社が、自社の電子制御スロットルに平均以上の問題が無いということを説明するには…
「他社のシステムも同時に環境試験を行って、他社品でも似たり寄ったりのところでトラブルが出ることを示す。」
ということになるのでしょう。
まあ、この方法だと余計に問題をこじらせるでしょう。(泣)
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