続く不具合ファンカップリングがロック～E32 750iL

ラジエターを交換し、意気揚々と朝の高速道路を走っていると、どこからともなく「ぷわ～ん」という音がしてきました。

周りにバイクでも居るのかと思って見回すも、そのような音を出しそうなものはなく、つまり異音の出どころは自分らしいということに。

ニュートラルでエンジンをあおると、異音はエンジン回転に同期しています。アイドラーのベアリングか、はたまた作業ミスでウォーターポンプを壊したか。しかし異音がエンジン回転に若干遅れることからすると一番怪しいのはファンカップリングです。

駐車場に車を止めてすぐにエンジンルームを確認すると、案の定、ファンカップリングがガリガリになっています。ゴールデンウィークも迫るこの時期にいったい何故…。

ウォーターポンプを交換する際にこの分を脱着した直後のことなので、何か自分の作業にミスがあったのかと考えてしまいますが、作業ミスで壊せる部品でもないように思います。

実際、作業後の２日間に高速道路を含めて１５０ｋｍくらいは問題なく走っていますし。

考えられるのはファンカップリングをマジックリンで洗ったことくらいでしょうか…。

しかし本当の事件は帰り道に起こったのでした。帰りがけにカップリングをグリグリ動かしていたら比較的スムーズに回るようになったため、よせば良いのに再び高速道路を走ってしまたのです。

これが事態を悪化させました。

途中で朝と同じようにファンの音が高まり、速度を落としながらも走行を続けたところ、突然、「ギイーーー」っと、ファンが何かに接触しながら回るような音が。

最後に「パキッ」「カラカラカラ…コトン」と音がして静かになりましたが、これは何かが最終的な状況まで壊れた感じです。(笑)

家に帰り、慌ててボンネットを開けてみると…

ファンは欠け、エンジンオイルのドリップ受けが左フロントに吹き飛んでいました。「パキッ」と言ったのはこのドリップ受けだったようです。

ファンの後ろ側が欠けていることと、ドリップ受けも欠けて吹き飛んでいることから見ると、この二つが接触したことは確かなようです。

ファンクラッチが完全にロックしたことによってファンが高速道路での走行風を受け流せなくなり、後ろに曲がったファンとドリップ受けが接触したというストーリーでしょうか。

それにしても直してすぐにこれとは…。

実は少々めげました。(泣)

まあ兎も角、部品の手配です。今回は急ぎだったので国内のお店で手配しました。というか、何とか急ぎでとお願いしました。電話一本で代引き発送していただいたエスプリオートさんに感謝です。

お値段は定価３６，７５０円のところ２２，０５０円。お値段も個人輸入より安いくらいですから、今後はこちらにお願いすることが増えそうです。それにしても定価は異常な値段ですね。

部品はＥ３４その他と共用かと思っていたら違うようです。取り寄せになったにも関わらず、中１日で自宅まで届きました。

届いた部品はＢＥＨＲ製でした。箱に名前があって、ライト関係のＨＥＬＬＡとはグループのようです。

取り付けナット部分を手で回してみると、ネットリと固い感触です。そうそう、この状態でなければいけないのです。

そこでふと気がつけばファンクラッチの劣化について思い当たるフシが。

当初、この車に乗り出した時(４４，０００ｋｍ)にはうるさいと感じていたファンの音が、いつのまにか気にならなくなっていた(８万キロのころ？)のです。

今思えば、劣化によってどんどん滑りが大きくなっていたのでしょうけれど、夏場の水温も安定していたので、私としては「静かで好いや」と思うだけでした。

まさかファンまで壊すことになるとは思いませんでした。

ファン本体は、今日の夕方にディーラーさんに取りに行くことになっています。

部品代はディーラー定価で￥８，０００弱とのこと。ファンクラッチのような値段を言われたらどうしようと思っていたので助かりました。

ちっとも直らない車の記事は続きます。

それではまた後ほど。