マウント類，酸素濃度センサー，ＬＡＤアキュームレーターの交換（３）～E32 750iL

記事にするのが遅くなりましたが、今回のメンテナンスの最後はLADアキュームレーターの交換です。

私の車両では、１年以上前から駐車中にリヤの車高が落ちるという症状が出ていました。エンジンをかければ元に戻るので実用上は問題はありませんが、これはアキュームレーターが劣化している証拠です。

最近では更に劣化が進んだようで、高速道で大きなギャップを乗り越えると、まるでローダウンしすぎて底突きしているシャコタン車(笑)のようなひどい突き上げを感じるようになりました。

ショックアブソーバーのストロークによるピストンロッド分の容量変化をアキュームレーターが吸収しきれず、一定以上のストロークでショックアブソーバーが突っ張っているようです。

こうなると乗り心地が悪いばかりでなく、ショックアブソーバーをはじめ、LAD油圧系統の他のところを壊してしまう可能性が出てきます。そういうことが起きるかどうか分かりませんが、オイルポンプでも壊してしまったらグッタリです。

ただ、部品代もバカになりませんから、近いうちに交換しなければと思いながらも、つい放置していました。

しかし、ある日、友人の運転で走る自分の車を外から見て驚愕。

まるでサスペンションを固めすぎた車のように、リヤをピョコピョコさせながら走っていたのです。(泣)

外から見てさえこれほどとは…。

そんなわけで交換作業です。

LADのアキュームレーターは左右に１個ずつ、ドライブシャフトの上に付いています。2本の油圧配管が接続されているだけなので作業は簡単です。

実は今回、油圧の系統を全く確認せずに作業を始めてしまいましたが、ブレーキ、LADは同じオイルが回っていたように記憶していたので、一応、両方の残圧を抜いてから配管を緩めることにしました。

ブレーキ系統についてはペダルの踏み込みが固くなるまで繰り返し踏み、LADについてはデフ脇にある機械式のLAD制御バルブのレバーを前後に動かして残圧を抜いたことにしました。(笑)　

アキュームレーターはｆｅｂｉ製が送られてきていました。OE装着と同じ品物のようです。小さい割にけっこうな重さがあります。

排気管の上に位置する左側のアキュームレーターには樹脂製のカバーが付いていました。おそらく耐熱用のカバーですね。これは取り外して新しいアキュームレーターに移植します。

油圧配管のフィッティングを緩めるのにはだいぶ苦労するかと思っていたのですが、意外にもあっさり緩めることができました。

ただ、ナットのサイズが11mmという変わったサイズだったため、手持ちのフレアナットレンチは使えず、モンキーを締めこんで使うことに。なめはしないかとドキドキします。

こんなときには５点接触のしっかりしたクローフットレンチが欲しいですね。

油圧の抜き方が正しかったのかどうかは分かりませんが、フィッティングを緩めた途端に油がビューッと吹き出すことはありませんでした。

古い部品が外せれば、あとは新しい部品を取り付けるだけです。特に難しいことはありませんでした。

エンジンを始動すると動作油が各所のアキュームレーターに入ってリザーバータンクのレベルが下がります。もう一度油圧を抜く操作をしてからリザーバーの規定レベル(網の下)まで動作油(Pentosn CHF11)を足しておきます。油圧は循環回路なので、エアは自動的に抜けるでしょう。

作業は以上で終了です。

記事が終わらなくなるので交換後のインプレッションはまた後ほど。

劇的に変わりましたよ。