マウント類,酸素濃度センサー,LADアキュームレーターの交換(1)~E32 750iL
この週末は、仕入れた部品の取り付けに費やしました。
まずはこの酸素濃度センサーです。この部品については、ボンネットの中のステッカーに「80,000kmごとに交換」と書いてあります。
空燃費を制御する大事な部品とはいえ、国内ディーラーの値段(3万円以上/個?)ではとても試す気になりませんが、個人輸入で7千円くらいだったので交換してみることにしました。
部品の場所は触媒コンバーターの上です。取り外しは思ったよりも簡単でした。スペースが少々狭いものの、ネジ部の焼きつきもなく、普通のオープンエンドレンチ(22mm)で行けました。六角をナメそうならクローフットレンチを新たに購入するつもりでした。
こちらが新品の酸素濃度センサーです。見てのとおりBOSCH製です。取り付けの説明書と配線処理用のタイストラップが同梱されていました。日本車用の部品についても正しいOEM部品が流通するようになればもっと安く車いじりを楽しめるような気がします。
取り外したセンサー(下2個)と新品のセンサーです。リード取り出し部分の形状が若干違っています。
当然、外観からは劣化の状態は分かりません。取り外したセンサーの先端部分は良く焼けていますから、エンジンの燃調に大きな問題を抱えているということはなさそうです。
新品のセンサーのネジ部には、ネバーシーズ(焼きつき防止剤)らしきものが塗られていました。頻繁に交換する部品ではないのに親切です。ステンレス対ステンレスだと容易にかじりますからね。古いセンサーを簡単に取り外せたのは、新品組み付け時にもこれが塗られていたからなのでしょう。
トランスミッションマウントの交換のために触媒一体型のフロントパイプを降ろす必要があったので、酸素濃度センサーの取り付けは後回しにしました。フロントパイプを外せば広い所で作業できますから。
フランジのネジにはかなり錆が出ていて危険な雰囲気でした。とりあえずCRC5-56をたっぷりと吹きつけます。
浸透を待つために一息入れた後、慎重に力を加えると…、ネジは拍子抜けするほど簡単に緩んでくれました。
15年も前の車なのに、まさに奇跡的と喜んだものの、ネジが焼き付いていなかったのにはちゃんと理由があったのです。
外したナットを洗っていると、ナットの表面が銅色をしているのに気付きました。おそらく焼き付き防止のための銅メッキなのでしょう。
この場所は片側スタッドではなくボルトナット締めなので、最悪の場合はボルトを切断して交換してしまえば済むところ。まして、こんなところは車の一生のうちで1回分解するかどうかです。そんな部分にここまで凝るとは恐れ入ります。
そして、こちらも過剰品質気味です。
触媒下流のフランジにはこの金属ガスケット(リングジョイント)が入っていました。やけに厚いフランジが使われているのは、この金属ガスケットを締め付けるためだったようです。
右バンクのほうはラップジョイント的な構造で、左右で構造が違っています。触媒直後で温度が高い箇所といえ、ここまで凝った構造にする必要性があるのでしょうか。
これより上流のマニフォールド直下(下の写真の三角フランジ部分)には、国産車と同じように無機、金属シート系の普通のシートガスケットが使われています。温度だけで言えばこちらのほうが高温になると思います。設計の方針が不明です。(笑)
さて、真面目に作業してきた(?)ので、ここでちょっと遊びます。
恒例のフロントパイプを外した状態でのエンジンスタートです。
ドキドキしながらキーをひねると、セルモーターが「クウ~ン」と回っている段階で既に床下の直管4本から「パリパリパリパリ…」という排気音が。
エンジンに火が入った途端に、それはもう表現できないような音がガレージに、そしてご近所にも響き渡りました。
「ガロガロガロガロ…」
「バリバリバリバリ…」
マフラーを替えたら良い音しそうですね。
この車に似合うかどうかは別として。(笑)
さて、記事が長くなってきたので、今日はここまで。
次回以降、本格的な作業に入ります。
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コメント
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以前整備したときに撮ったO2センサのテスタ試験やアキュムレータ分解時の状況等をYoutubeにアップしてありますのでご興味がありましたらどうぞ。 youtube.com/takee32
投稿: たけ | 2009年2月24日 (火) 18時39分
こんばんは~
思いっきり文系で、機械が苦手な私にとっては、とっつきにくいのですが、それでも自動車屋さんも顔負けなレベルのDIYをされておられるんですね!
たしかに、これだけの作業をされるには、お家のガレージにピットを用意する必要があることがよくわかります。
これからも更新がんばってくださいね!
投稿: たーちゃん | 2009年2月25日 (水) 18時01分
たけさんこんばんは。Youtube、拝見しました。
きっと表示ユニットはPICで自作(サンハヤトの感光基盤?)ですよね。センサー出力の非線形処理もされているのでしょうか。
LEDのバー表示を見て、昔、ROMを自分で書き換えていたときに取り付けていたA/F計を思い出しました。
私の場合は、そのインチキ計器のおかげで(?)ピストンを溶かしましたが。(笑)
投稿: otto | 2009年2月25日 (水) 22時15分
たーちゃんさん、こんばんは。
付いていた部品を付いていたように交換するだけですから、始めてしまえば何とかなるという感じですよ~。
プロの方はもっと色々なことを考えながらやられると思いますけど。(笑)
投稿: otto | 2009年2月25日 (水) 22時23分