マニフォールド周りの組み立て~E32 750iL
まずは仮組みして組み立ての順序を確認します。こちら側のマニフォールドの固定ネジに燃料パイプのステーが共締めされるので、先に組まなくてはいけないはずです。
反対側からも眺めながら、取り付けることができなくなってしまう部品が出ないかどうか確認し、まずはこちら側のマニフォールドを取り付けてしまいます。マニフォールド一つだけならば、スタッドにナットを入れるのもそれほど苦労しません。
フランジの接合部には「バスコーク」を塗ってシールしました。一回仮組みして、どのくらいの塗布量であれば内側にはみ出ないかを確認しました。フランジガスケットのシールになっている凸部の外側は少々多めに塗っても内側に出て来ることはなさそうです。
さて、反対側の組み付けです。問題は、手の届かない奥の方のスタッドへのナットの装着です。
以前の記事で紹介したネオジムマグネット装着のソケットは、初めの2~3箇所に試してやめました。ナットの保持力自体は良いのですが、ナットをしっかり保持しすぎているために、スタッドに対して良い角度で入れるのが難しいのです。ソケットレンチのユニバーサルジョイントも都合の良い角度で回ってくれるとは限りませんし。明らかに失敗作です。(笑)
で、何を使ったのかというと、このパーツキャッチャーです。
軸が細くて狭い所に入れやすいこと、ナットとスタッドの位置関係を見ながら作業できることが便利でした。ソケットだと、どうしてもスタッドそのものは見えなくなってしまいますから。
一番のメリットは、「ナットの保持が適度に弱い」ことです。3本の細い爪で掴んでいるだけなので、スタッドボルトに当てて回すと、ナットが自然に良い角度になってねじ込まれて行きます。ナットを落してしまうほど弱くなく、ネジが噛めば角度が変わってしまう程度の保持力がミソのようです。(六角ナットに対して爪が3本だったのも良かったのだと思います)
そんなわけで、かなりのロスを覚悟していたのですが、なんとこの作業でのナット紛失はゼロ。素晴らしい…。(自画自賛)
続いて燃料パイプ、Oリングを交換して組み立てておいたインジェクター、各配線類を取り付けます。燃料レギュレーターの負圧配管は、各々レギュレーター位置の逆側のスロットルに接続するので注意します。自分が圧力を調整するインジェクターの付いているマニフォールドの負圧を導くということです。配管は硬化していたので、試しにシリコンホースにしてみました。耐久性はどうでしょうか。
燃料蒸散制御バルブ(FUEL TANK BREATHER VALVE)への配管もかなり硬化していたので8×13のBMW純正フューエルホースを奢っておきました。明らかに過剰品質ですが、他に太さが合うホースを持っていなかったのでしょうがありません。
あとは周りのものをどんどん組み付けて終了です。
マニフォールドの取り付けを無難にクリアできたこともあり、驚いたことに(?)余り部品、ボルトナット類の紛失はゼロで済みました!(パチパチ)
今まで、作業終了後に余り部品を発見すると、それは必ず奥の方に取り付ける部品であるというパターンが多かったのですが、今回は文句なしです。
それにしても、塗装にかなりの手間をかけたヘッドカバー 、全く見えません。がっかりです。これならエアーウレタンでなくても良かったかなと思います。
さて、次はいよいよエンジン始動です。
果たしてメンテナンスの効果は現れるのか…?
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コメント
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お疲れ様でした。 無事に終了したようですね、マニホールドの脱着をすると周辺その他の整備がしやすいのですが工程とシーリング定着に時間が掛かるので整備時間としては長めになってしまいます。
本当は同時にオイルライン系の整備もしたほうが良かったのですが、一応ブレーキブースターやリザーバ下接合ホース類もパズル状態にはなります取り出しも可能ですから大丈夫でしょう。
車両の維持状態がかなり良いので水廻りやオイル周りのオーバーホールはまだ必要なさそうですが、リークが気になり始めたらオイルポンプ・ステアリングギアボックス・レベライザ・ATとあらゆるものも整備補修が可能なので間違っても新品交換しないで下さい(笑)
投稿: たけ | 2008年12月27日 (土) 16時26分
たけさんこんばんは。
おかげさまで作業を完了できました。組み立てるとすぐにエンジンをかけたくなるのですが、シールの硬化を待たないと元の黙阿弥ですものね。
今回、マニフォールドを外した時にエンジン回りを眺めて機器類の配置を確認しました。ウォーターポンプその他、いじるとしたらどこからアプローチすれば良いか、分かったような気がします。
また色々出てくると思いますので、その時はよろしくお願いいたします。出来るだけユニット交換は避けるということで了解です。
投稿: otto | 2008年12月27日 (土) 20時37分