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2008年8月24日 (日)

夏の暑さについて(2)~積水ハウスの場合

この数日、急に涼しく…いや、寒いくらいになってしまいました。

まだ8月なのに、こんなことで良いんでしょうか?

そんなわけで、なんとなく興味が薄れた感じですが、暑さの件の続きです。

 

(4) 窓ガラスについて

積水ハウスの場合、窓ガラスは全て遮熱断熱ペアガラス(Low-Eペアガラス)です。これは夏の暑さに対して効果絶大です。

直射日光と窓ガラスを通った光とに手をかざして比べてみると、手の平に感じる熱さが全く違います。

カタログによると、入射する熱を61%もカットするそうです。特に、軒で日射を遮れない東西の窓では効果が大きいと思います。

ちなみに、普通のペアガラスの場合、外と室内との温度差による熱の移動(対流熱伝達+熱伝導)は小さくできますが、日射(光)による入熱(輻射熱伝達)を防ぐことはできません。

ただ、暑さ対策としては効果絶大な遮熱断熱ペアガラスでも下のようなところはデメリットかなあと思います。これからの方は、ぜひ実物で確認されることをお勧めします。

① 遮熱ガラスは、冬のお日さまによるポカポカも遮ってくれます。(泣)冬場、吹き抜けの陽だまりでぬくぬくできることを期待していたのですが、ちっとも陽だまりになりません。逆効果がこれほどとは思いませんでした。(笑)

② 遮熱断熱ガラスには、夏の日射による入熱を防ぐのとともに、冬場に家の中の熱を外に出さない効果もあるため、いったん家の中の温度が上がってしまうと、室温が高いままになってしまう傾向があるようです。冬場はこれがメリットになるわけですが、夏場の場合、陽が落ちて外の気温が下がった後でも室温が下がりにくいと感じます。積極的に空気を入れ替えるか冷房をかけるかしないといけません。

③ 単板ガラスのサッシと比べるとサッシが非常に重いと感じます。スムーズに動くだけに、開け閉めで指を挟んだりすると危険です。指を挟んだときには涙が出てきました。年をとったら気を付けないといけません。全ての窓を防犯ガラスにしたことも、重量増加の原因かも知れません。いつか記事にしようと思いますが、取っ手の位置にも少々問題ありなのです。

 

(5) エアコンのこと

1階のリビングと2階の寝室に吹き抜けを作ったこともあって、エアコンの能力の選定にはけっこう悩みました。帖数表示どおりの能力のものにするか、吹き抜けによる影響を見込んで少し大きめのものを選んでおくのかです。

これについては自分で判断のしようがなかったので、積水ハウスさんに熱計算をお願いし、結局、帖数表示どおりものを取り付けることにしました。

夏を2回経験したところでは、これで十分だと感じています。

1階のリビングについては、約28帖(吹き抜け4帖)に対して東芝の○○○○(2.8kW機)2台、2階の寝室については16帖に対して○○○○の○○○○(2.8kW機1台です。

「本当にこれで間に合うのか?」と思ったのですが、予想に反して(?)十分な効きでした。

我が家程度の吹き抜けであれば、無闇に大きなものを付ける必要はなさそうです。

ただし、1階リビングのエアコンについては、機種の選定を積水ハウスさんに依頼して私がそのチェックを怠ったため、とてもベーシックでシンプルな機種になってしまいました。

本当は全部施主支給にしたかったところ、「できればリビングのぶんだけは積水ハウスで買って欲しい」という営業Kさんの話により選定もお任せしたのですが、なにしろそれほどベーシックな機種を選ぶと思わなかったのでチェックを怠ったのが敗因です。

一応、省エネルギー基準達成率100%だったのが救いです。

 

また長くなってしまったので、「断熱材の効果について」「外壁について」は次の記事に回します。

ここが大事なところですので、お楽しみに。(?)

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ottoの本棚

  • 徳永幾男: セイコーダイバーズウオッチ進化論 (ワールドムック 1078)

    徳永幾男: セイコーダイバーズウオッチ進化論 (ワールドムック 1078)
    セイコー社が普通に出しているであろう資料を継ぎ接ぎしただけの本。内容に伝説を求めてもパッキンについてもダイバーからの手紙についても同じことを繰り返し書くばかりで何の面白味もない。いかにネタが無いのかを自分で白状している感じ。 技術的な意味での興味からも全く期待はずれ。PTFEの方がガス(He)透過率が低いというデータを載せながら、何故PTFEではない材料を採用したのかの説明もない。(所要最小面圧が理由だろうが) そして、面白くない一番の理由は他社や他社製品との具体的、定量的な比較がないこと。他製品に対する優位性があってこその「進化」だろうに。件のダイバーの手紙に「どれもこれもダメ」と書いてあったという問題提起の話だけで、実際のHe飽和潜水でセイコー製がその問題を解決したのかどうかの裏付けがない。 著者は実績ある時計専門の機械屋さんのようだから出版に当たって名前だけ使われたのだろうと思わずに居られない。 最近で最も損したと思った本に認定。 (★)

  • ウイダー: ウイダー・トレーニング・バイブル (ウイダー・トータル・フィットネス・シリーズ)

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    10年くらい前に買った本書を再読。紹介されているトレーニング種目は多く、運動競技別のメニューも紹介されている。また、反復可能回数を基準にした重量設定の方法も簡単に紹介されているが、「漸進性の原理」にはほんの一言二言触れているだけで、トレーニングが進んだとき、どのようにウェイトの重量を増やせば良いのかについては殆ど記載がない。唯一、「導入段階のトレーニングプログラム例」の中に「最終セットで15回出来るようになったら2.5kg増す」というような記載があるのみ。確かに重量設定の方法を逆読みすれば目的とする効果が得られる反復回数となるように重量を増やして行くべきということは分からなくもないが一般には分かりにくいだろう。明らかに初心者向けの書籍なのに、その点に関するガイドが不足していることに疑問を感じる。厳密に言うと用い方が違うとしても、8×3法なり5×5法なりのような、分かりやすいウェイト重量調整の判断基準が欲しい。ウェイトを増やして行くこと自体が目的にかなり近いことであって、他のことはその手段なのだから、ウェイトの増やし方には章をひとつ割いても良いくらいだと思うので。 (★★)

  • クリス アセート: 究極の筋肉を造るためのボディビルハンドブック

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    バートン・マルキール: ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉 ―株式投資の不滅の真理
    主張には一貫性があり差し替えられた最新のデータに対しても矛盾がない。最高のリターンを得るためにベストな方法ではなく、普通の人が十分な(とは言えかなり良い)リターンを得られる可能性が高い方法を明確に示している点で個人投資家にとって最良の書ではないだろうか。株式、債券の範囲で投資を始めるなら、まずは歴史に裏打ちされたこの本を読んでからにすべき。投資窓口で投資商品を販売する方々も、この本を読んでから個人投資家に接すれば無駄な問答が無くなるように思う。まあ、そんなことをしたら彼らが自己矛盾に苦しむことになるが。 (★★★★★)

  • フレデリック ドラヴィエ: 目でみる筋力トレーニングの解剖学―ひと目でわかる強化部位と筋名

    フレデリック ドラヴィエ: 目でみる筋力トレーニングの解剖学―ひと目でわかる強化部位と筋名
    主な筋肉については起始と停止位置がその筋肉単独の状態で図解されているが、せっかくなら運動状態の図についても、その運動が主題にする筋肉だけを単独で図示してほしかった。その方が、その筋肉がどのような方向に力を発揮するのか、どのような方向に動作すれば筋肉に効率よく刺激を与えられるのかが分かりやすくなるように思う。筋肉の起始と停止位置が分からない図であれば、なにも表皮を剥いで筋肉を露出させた状態で運動の様子を描く必要がないのでは。 (★)

  • 荒川 裕志: プロが教える 筋肉のしくみ・はたらきパーフェクト事典

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    筋肉が骨格と共に各々単独で図解されており筋肉の骨格への付着(起始,停止)位置が分かりやすい。図を見ればどのような動作が筋肉に刺激を与えるのかが想像できる。同シリーズのトレーニング編にも興味が湧いた。 (★★★★)

  • ウイダー: ウイダー・トレーニング・バイブル (ウイダー・トータル・フィットネス・シリーズ)

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  • 世界文化社: Octane日本版 Vol.12 (BIGMANスペシャル)

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