« リアステアリングアームの交換~E32 750iL | トップページ | アイドラーアーム交換~750iL(2) »

2008年6月13日 (金)

ブレーキディスク&パッドの交換~E32 750iL

Img_7092

3月下旬に勤務先での工事が佳境に入った後、私の額には「#」マークが出続けていたのですが、ようやく工事完了の目処が付いて額のマークが「」くらいに薄くなりました。

そんな中、気分転換で750iLのリアブレーキディスク&パッドを交換したので記事にしておきます。土日も出勤だったため、夜な夜な(?)薄暗いガレージでの作業でした。

一般的な車を置いておくためのガレージとして薄暗いというほどではないのですが、照明は天井に75Wダイクロハロゲン×8灯。光は上からしか射さないので、やはり車の陰になる部分は作業灯無しでは厳しいですね。

これから整備系のガレージを計画される方は、低い位置の壁面にも散光タイプの照明を設けることをお勧めします。

Img_7109

旧ディスクを外した状態です。効きの悪いパーキングブレーキのシューが見えます。ドラムインディスクのくせに、サイドブレーキで後輪がロックできないとは、私の乗る車にあるまじき失態です。遊びの幅が非常に制限されます。(笑)

Img_7043

新しいディスクです。互換品の品質に疑問が残ったので、BMW純正品を指定して購入しました。ベンチレーテッドディスクの内周通気口が前面に開口している(インナーハット)のが特徴です。フロントのディスクは背面に開口していますから、何故リアだけこのような設計にしたのか良くわかりません。上のほうに静バランス調整の切削加工の痕が見えます。

ブレーキディスクのバランス調整にもいくつか方法があるようで、私が見たことのある日本車(主として日産車)の場合、切削が無いか、あるいはバランス調整用の小さなクリップが通気口内周部分に付けられていることが多かったように記憶しています。もともとの鋳造精度が良いということなのでしょうか。

Img_7130

ディスクには摩耗限度が書かれています。18.4mmだそうです。

Img_7038

下は取り外した古いディスクです。測ってみると、摩耗限度をかすかに超えていました。おそらく8万キロくらいの時点で摩耗限度に達していたのだと思います。私の車は高速道路主体の走行ですから、通常であれば6万キロくらいが寿命でしょうか。

Img_7098

「減るのは効きが良い証拠だ」と思いますが、それにしても見事に溝ができています。スポーツパッドを入れない限り、日本車でここまで減ることはないでしょう。

個人的には、ディスク面が灰色~茶色に見える車はブレーキが効かないと思います。ディスク面が銀色でホイールが汚れている車は、きちんとブレーキが効くでしょう。おそらく、パッドにスチールぶんが多くて摩擦係数が高いのです。

Img_7106

パッドもほぼ限界でした。パッドセンサーはギリギリで再利用可能。それにしても、簡単な構造の片押しキャリパーのわりに、パッドが片減りしないというのは優秀です。

Img_7133

効かないパーキングブレーキの摺動面。粉っぽくて、見るからに効かなそうです。(笑)

Img_7136

新しいパッドと古いパッド。考えようによっては、あれだけの重量のものを繰り返し止めてもこの程度の摩耗というのは、なんだか不思議な気もします。

パッドについては、純正品にも堂々と「JURID」と書いてあったのでJURID製を指定して取り寄せました。以前に某国際的大手メーカーの「粉の出ないパッド」で「効かない」「ゴリゴリ音が出る」等の嫌な思いをしているので、社外品は検討しませんでした。

Img_7142

パッドの裏に鳴き止めシム(?)がきちんと接着されているのも特徴ですね。これであれば、繰り返しの圧縮でシムが変形して浮き上がることによって、ペダルタッチに影響を与えることも無いわけです。

私のステージア(NM35)ではシムが凸凹してペダルタッチを悪化させていたので、これを取り外さざるを得ませんでした。

パッドを取り付けたら、最後にしっかりエア抜きをしておきました。

 

さて、交換後の様子ですが…

純正(同等)品に替えただけですから、特に差はありません。

しかしながら、

 

「汚れようとも鳴こうとも、効くべき時に効く」

 

というブレーキの基本に忠実だなあと思います。

 

これで良いのです。(笑)

« リアステアリングアームの交換~E32 750iL | トップページ | アイドラーアーム交換~750iL(2) »

」カテゴリの記事

DIY」カテゴリの記事

コメント

ほんっとに(笑)

ブレーキお好きですね。

shaloさんこんばんは。だいぶご無沙汰してしまいました。

本当はブレーキよりも馬力系のほうが好きだったはずなのですが…。

これもトシによる影響なのでしょうか??(笑)

この記事へのコメントは終了しました。

« リアステアリングアームの交換~E32 750iL | トップページ | アイドラーアーム交換~750iL(2) »

2022年2月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28          

ottoの本棚

  • 徳永幾男: セイコーダイバーズウオッチ進化論 (ワールドムック 1078)

    徳永幾男: セイコーダイバーズウオッチ進化論 (ワールドムック 1078)
    セイコー社が普通に出しているであろう資料を継ぎ接ぎしただけの本。内容に伝説を求めてもパッキンについてもダイバーからの手紙についても同じことを繰り返し書くばかりで何の面白味もない。いかにネタが無いのかを自分で白状している感じ。 技術的な意味での興味からも全く期待はずれ。PTFEの方がガス(He)透過率が低いというデータを載せながら、何故PTFEではない材料を採用したのかの説明もない。(所要最小面圧が理由だろうが) そして、面白くない一番の理由は他社や他社製品との具体的、定量的な比較がないこと。他製品に対する優位性があってこその「進化」だろうに。件のダイバーの手紙に「どれもこれもダメ」と書いてあったという問題提起の話だけで、実際のHe飽和潜水でセイコー製がその問題を解決したのかどうかの裏付けがない。 著者は実績ある時計専門の機械屋さんのようだから出版に当たって名前だけ使われたのだろうと思わずに居られない。 最近で最も損したと思った本に認定。 (★)

  • ウイダー: ウイダー・トレーニング・バイブル (ウイダー・トータル・フィットネス・シリーズ)

    ウイダー: ウイダー・トレーニング・バイブル (ウイダー・トータル・フィットネス・シリーズ)
    10年くらい前に買った本書を再読。紹介されているトレーニング種目は多く、運動競技別のメニューも紹介されている。また、反復可能回数を基準にした重量設定の方法も簡単に紹介されているが、「漸進性の原理」にはほんの一言二言触れているだけで、トレーニングが進んだとき、どのようにウェイトの重量を増やせば良いのかについては殆ど記載がない。唯一、「導入段階のトレーニングプログラム例」の中に「最終セットで15回出来るようになったら2.5kg増す」というような記載があるのみ。確かに重量設定の方法を逆読みすれば目的とする効果が得られる反復回数となるように重量を増やして行くべきということは分からなくもないが一般には分かりにくいだろう。明らかに初心者向けの書籍なのに、その点に関するガイドが不足していることに疑問を感じる。厳密に言うと用い方が違うとしても、8×3法なり5×5法なりのような、分かりやすいウェイト重量調整の判断基準が欲しい。ウェイトを増やして行くこと自体が目的にかなり近いことであって、他のことはその手段なのだから、ウェイトの増やし方には章をひとつ割いても良いくらいだと思うので。 (★★)

  • クリス アセート: 究極の筋肉を造るためのボディビルハンドブック

    クリス アセート: 究極の筋肉を造るためのボディビルハンドブック
    内容は運動強度と栄養摂取に関する原則に特化しており、個別の運動についての詳細は含まれていないので注意。挿絵以外に図表は含まれない。 (★★)

  • マイケル ルイス: フラッシュ・ボーイズ 10億分の1秒の男たち

    マイケル ルイス: フラッシュ・ボーイズ 10億分の1秒の男たち
    読書中

  • バートン・マルキール: ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉 ―株式投資の不滅の真理

    バートン・マルキール: ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉 ―株式投資の不滅の真理
    主張には一貫性があり差し替えられた最新のデータに対しても矛盾がない。最高のリターンを得るためにベストな方法ではなく、普通の人が十分な(とは言えかなり良い)リターンを得られる可能性が高い方法を明確に示している点で個人投資家にとって最良の書ではないだろうか。株式、債券の範囲で投資を始めるなら、まずは歴史に裏打ちされたこの本を読んでからにすべき。投資窓口で投資商品を販売する方々も、この本を読んでから個人投資家に接すれば無駄な問答が無くなるように思う。まあ、そんなことをしたら彼らが自己矛盾に苦しむことになるが。 (★★★★★)

  • フレデリック ドラヴィエ: 目でみる筋力トレーニングの解剖学―ひと目でわかる強化部位と筋名

    フレデリック ドラヴィエ: 目でみる筋力トレーニングの解剖学―ひと目でわかる強化部位と筋名
    主な筋肉については起始と停止位置がその筋肉単独の状態で図解されているが、せっかくなら運動状態の図についても、その運動が主題にする筋肉だけを単独で図示してほしかった。その方が、その筋肉がどのような方向に力を発揮するのか、どのような方向に動作すれば筋肉に効率よく刺激を与えられるのかが分かりやすくなるように思う。筋肉の起始と停止位置が分からない図であれば、なにも表皮を剥いで筋肉を露出させた状態で運動の様子を描く必要がないのでは。 (★)

  • 荒川 裕志: プロが教える 筋肉のしくみ・はたらきパーフェクト事典

    荒川 裕志: プロが教える 筋肉のしくみ・はたらきパーフェクト事典
    筋肉が骨格と共に各々単独で図解されており筋肉の骨格への付着(起始,停止)位置が分かりやすい。図を見ればどのような動作が筋肉に刺激を与えるのかが想像できる。同シリーズのトレーニング編にも興味が湧いた。 (★★★★)

  • ウイダー: ウイダー・トレーニング・バイブル (ウイダー・トータル・フィットネス・シリーズ)

    ウイダー: ウイダー・トレーニング・バイブル (ウイダー・トータル・フィットネス・シリーズ)
    (★★★)

  • 世界文化社: Octane日本版 Vol.12 (BIGMANスペシャル)

    世界文化社: Octane日本版 Vol.12 (BIGMANスペシャル)
    素敵なグラビアを堪能。 (★★★)

  • 世界文化社: オクタン日本版特別編集 VANTAGE (BIGMANスペシャル)

    世界文化社: オクタン日本版特別編集 VANTAGE (BIGMANスペシャル)

Shops

  • Ride Out KAWASAKI 専門店
    友人である長谷川氏のバイクショップ。 杉並区善福寺一丁目青梅街道沿い。 KAWASAKI中心に取り扱い。

家作りリンク

家作りガイド

  • 住まいの水先案内人
    家作りに関する技術的な解説、資料、コツ、そして注意点が盛りだくさんです。非常に多くの内容が含まれていますが、それらが分かりやすく整理されています。このサイトを隅から隅まで読んで家作りに着手すれば余程のことがない限り致命的な問題が発生するようなことは避けられるのではないでしょうか。特定の工法、業者に傾いた解説も見当たらず、非常に良いサイトだと思います。
  • 建築家による1000問答の建築よろず相談
    基本的には建築に関係する相談のサイトです。建築士等によるQ&Aが充実しています。運営主体の性質上、建築士による建築計画・監理を強く推し、そのメリットを強調しています。

トレーニング

  • AthleteBody.jp
    このサイトのおかげで腹筋を割ることができました。無料サイトであるにも関わらず「ダイエットと筋肉トレーニングにおいて本当に必要なこと」が強調され、非常に有益な情報が提供されています。 夏前になると「6パックを手に入れる」的な特集を繰り返し組んで、色々な運動を羅列しただけの雑誌を買うのがバカバカしくなります。 多くの雑誌では、運動の優先度、そして何より時間軸でのトレーニングの進め方が載っていません。 「10回繰り返せるくらいの負荷で3~5セット行う」という書き方をしていることが多いのですが、「じゃあ、今日50kgのウェイトで10回3セット出来たとして、次回もその次も同じようにすれば良いの?」という疑問には答えてくれないことが殆どです。 読者がそう言った疑問を持たなければ毎回同じ負荷で同じことを繰り返し、つまり体は変わらない、ということになるわけで、記事として非常に中途半端であり不誠実です。 全員が6パックになってしまうと雑誌が売れなくなるので大事なところを端折っているのかも知れませんが。 このサイトでは、「行うべき基本」はシンプルで明確なので実行も容易。非常にお勧めです。
無料ブログはココログ