リアステアリングアームの交換~E32 750iL
燃料フィルターに続きまして、次はリアステアリングアームの交換です。
この部品もかなりの価格差があったので、BMW純正部品ではなく、ZF LEMFORDER のOEM部品を手配しました。新車装着品は、8万キロを超えたあたりでダストカバーが割れてしまっていました。
写真左側が古い新車装着品、右側が新しい部品です。形状、刻印、そしてダストカバーの色(本来は乳白色)や装着状況を見ても、新車装着品と全く同じもののようです。価格は1/2以下ですから、かなりお得だと思います。
古いアームと新しいアームを比べると、やはり古いアームはスフェリカルジョイントが若干緩んでいるようでした。
LEMFORDERのキットには取り付けボルトとワッシャー、そして緩み止めナットが付属していました。ボルトはしっかりとした高力ボルト(10.9)で、強度区分だけで言えば純正品(8.8)よりも高強度ということになるのですが・・・
残念ながらアームの片方、ナット止めになる端部に使うボルトが短く、こちらについては古い純正装着ボルトを再利用しました。塑性域締め付けをするヘッドボルトとは違いますから問題ないでしょう。
また、純正ボルトがユニクロメッキなのに対して、付属のボルトが黒染めなのも気になります。どうせならきちんとユニクロメッキのものを付属してくれれば良いのにと思います。
取り付けに関しては、アームの角度によってピボット間距離が変化してボルトがうまく入らないことを心配したのですが、それは全くの杞憂でした。というのも、トレーリングアームのブッシュ自体がスラスト方向に摺動する構造だったからです。
この車のトレーリングアームは、リアステアリングアームが無い状態では、写真で言う手前⇔奥方向(スラスト方向)に取り付け部のクリアランスが許す範囲で自由に動くことができます。
多くの車ではトレーリングアームのブッシュがその弾性でスラスト方向の荷重も受け持つ構造ですが、この車の場合、トレーリングアームのブッシュは、ラジアル方向の荷重と回転運動しかチェックしない構造のようです。ブッシュでスラストを持たせず、前後方向の力がかかった状態でもアライメントの変化を最小限に抑えたかったために、スラスト荷重を専門に受ける、この「リアステアリングアーム」を設けたのでしょう。
交換後は、言葉でうまく表現できないのですが、高速走行での安定”感”が増したような気がしました。
古いリアステアリングアームも手で触ってそれほどのガタを感じたわけではありませんから、交換によってアライメントの変化が抑えられた云々ということではなく、おそらく若干の音振の変化が私にそういう印象を与えたのでしょう。
というわけで、リアステアリングアームの交換、終了です。
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