少々遅れました~クーラント交換
クーラントが古くなっても冷却性能にはほとんど影響を与えないと思いますが、その主成分であるエチレングリコール(※)は酸化されるとグリオキサールを経て、最終的にはシュウ酸やグリコール酸になるはずで、そうなるとラジエターにもエアコンのコアにもダメージを与える可能性が出てきます。
エンジンオイルなどと比較するとユーザーの意識の向きにくい部分ではありながらも、やはりメーカー指定の交換時期を守るに越したことはないでしょうね。走行中に壊れれば困ってしまいますし、費用もかかりそうな場所ですから。
ドレンプラグはラジエターを前から見て右側端の下のほうにあります。PSホースに隠れて、少々見つけるのに時間がかかってしまいました。一応、エンジンは暖め、ヒーターを全開にしておきます。
プラグを緩めると、出てきたLLCは透明感のあるきれいな状態でした。『コーヒー牛乳状態』だったらエラいことなので、とりあえず一安心。ただし、匂いはやはり古いLLCのそれ。酸価(AV)でも測ってみれば劣化度合いが分かるでしょうか。
しばらくリザーバーに水道水を入れて中を流し、潤滑性能を期待して少々濃い目、50%濃度の新しいLLCを入れました。
エア抜きについては、車によってかなり厄介なこともありますが、この車の場合はリザーバーがエンジンよりも高いところに付いているため、それほど神経質にならなくても良いようです。エンジンを何度かあおってクーラントをあとは走っていれば適当にエア抜きできてしまうでしょう。以前はPETボトルにLLCを入れたものを逆さにしてラジエターに立ておいたものです。
以上で作業終了。
しばらく水温計に注意しながら走りましたが、問題ありません。
濃度が高いと冷却性能としては不利になるので、夏になったら少々濃度を下げてやることにします。
(※) ところで、エチレングリコールの引火点って、たかだか110~120℃なんですね。水溶液になっているためにあまり気にしないものの、漏れて排気系にかかれば発火することもありそうです。まあ、分子量の小さい有機物ですからね、当然、燃えますよね。
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