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2008年3月 1日 (土)

カーステレオの調整・・・破壊?~E32 750iL

Dsc_4687

750のFM受信周波数がずれていることは以前の記事にも書いたとおりです。なんとか調整できないものかと思い、ヘッドユニットを取り外してみました。しかし予想通り内部の回路が理解できず・・・。

あまり意味のあることはできませんでしたが、せっかくですから調整を諦めるまでの顛末を記事にしておきます。(笑)

まず、デッキを車体から取り外します。貼られたシールからするとヘッドユニットのメーカーはSONYのようです。本国ではきっと違ったメーカーのものが使われているのでしょう。

フタを開けると、だいたいの構造が分かり・・・分かるわけがありません。中学生の時に取った『電話級アマチュア無線技士』と、何故か持っている『海上特殊無線技士』程度の知識では全く理解不能です。(笑)

まず、回路の構造を分かっていないと話が進まないわけですが、無線機をいじっていた少年の頃の記憶によると、このようなデジタル表示の受信機はほとんどがPLLシンセサイザーなる仕組みを使って受信周波数の制御を行っていたはずです。

とは言え、私めにはその仕組みなど分かるはずがありません。ネット検索をかけると、「水晶発振子による基準信号を元に分周器を使って希望の周波数を作り出している(?)」らしいことが分かりました。

古いオーディオの修理を趣味にされている方のサイトを見ると、PLL回路がいかに水晶発振子を周波数の基準にしているとは言っても、(理由は分かりませんが)経時的にはどうしても同調ずれが発生すると書かれていました。そしてその方はジャンクのようなユニットを仕入れては調整して楽しんでいらっしゃるようです。まさに私がやろうとしていることではありませんか。

その方の書かれている細かい調整方法は理解できませんでしたが、水晶発振子の振動数は発振回路に入れたバリキャップにかける電圧を変えて少しだけ調整できるらしく・・・つまり、それによって受信周波数のずれを修正できるらしいのです。

と、私に理解できるのはここまで。おまけに極めて怪しい理解です。

次に問題なのは『実際の基盤でどこをいじれば良いのか』ということです。

Dsc_4690

アンテナ端子の近くにあるシールドケースはおそらく高周波回路なのでしょう。

Dsc_4691

蓋を外すと中にはたくさんのコイルやトリマーコンデンサーのような物体があり、わざわざデッキユニット本体のケースにある穴から調整できるようになっているトリマーもありました。(中央付近の穴から覗いている+頭が見えますか?)

PLLが水晶発振子を基準に使っているということは、その回路の近くには必ず水晶発振子があるはず・・・。高周波回路と思われるシールドケースの横にある水晶発振子がそれではないかと思いました。問題の水晶発振子のすぐ近くには『LC7218(2KR0)』と書かれたICがありました。

各種ICのデータシートが豊富に収載されているサイト(http://www.datasheetcatalog.com/)で検索したところ、これはSANYO製の『PLL Frequency Synthesizer for Electronic Tuning in AV Systems』であることが分かりました。

どうやら同調回路はこの周辺で構成されているようです。

データシートによると1番ピンが『XIN』、反対側の24番ピンが『XOUT』と書かれています。それぞれ、『Crystal oscillator (7.2 MHz)』だそうです。水晶発振子には書かれた文字は『7.2AKSS3A』ですから、おそらく先頭の『7.2』が周波数で、7.2MHzを表している模様・・・。そして、私が理解した(?)PLLの構造からすると、水晶の近くには周波数微調整用のトリマーがあって、これを動かせば同調周波数を動かせるはずなのですが・・・。

ただ、周辺にある回路を追おうとしても、パターンが見えるところと見えないところがあって良くわかりません。多層基盤で下にパターンが入っていたらお手上げですし。

結局、データシートも何もかも理解せずに電源を入れながら件のICの周りのトリマーを回しまくるという暴挙(!)に出たのですが・・・どれも同調には関係なし。

唯一、FMの出力レベルだけは変えることができたので、これを少々大きめにしてノイズレベルを相対的に低めるという姑息な調整で作業を終えました。

情報を消化する能力の不足を痛感します。(泣)

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コメント

お、ottoさんにも苦手分野があったのですか?!
てっきり技術系には全般お強いものと思っていました。

わたしなら迷わずヘッドユニット交換ですね。
電子系は特に苦手ですので。(笑)

shaloさんこんにちは。
機械系も強いわけではないのですが、電子系は"見ても分からない"ところが困りますね。(泣)

オーディオにこだわる性質ではないので、とりあえず音が出ているうちは放置・・・します。(笑)

この記事へのコメントは終了しました。

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