ブレーキホースは膨らむか?(1)
最近の記事、つまらない計算が多いですね。(笑)
目の前の現象自体は見れば分かるのですが、それがいったい何故なのかを知りたくなると、どうしても計算してみたくなってしまって…。
自分が理解したメカニズムにあてはめた計算が自分の見た現象とうまく合えば、私の理解はそれほど外れていないということになりますし、とんでもない結果が出れば、それは自分の理解が間違っているということ。
つまり、自分がちゃんと理解しているのか?という確認になるわけです。
で、またまた計算です。
今回の謎は、なぜブレーキペダルは踏み込めてしまうのか?ということ。
ブレーキをギュッと踏み込むとけっこうブレーキペダルがストロークしてしまうのは一体何故なのか?マスターシリンダーに押し出されたフルードは一体どこに行ってしまうのでしょうか?
とにかく怪しいのはブレーキホースですが…?
実験の前に、まずは膨らみの程度を予想しておきましょう。
ブレーキペダルがあれだけストロークしたらどのくらいのフルードを押しだしていることになるでしょうか。エア抜きのときのことを考えるとブレーキストローク1回あたり、少なくとも5ccくらいは出るでしょう。
…とすると、ブレーキホース1本400mm、4本あって1600mm。750の場合、ホースの外径は10mmなので、内径は4mmくらいでしょう。従ってホースの内容量は約20cc。
ホースが膨らんでマスターシリンダーの押し出したフルードを吸収しているとしたら、内容量が5cc増えて25ccなっているはずです。割合で言えば2割5分。
現物を見ると長さ方向に伸びている様子はありませんから、太さが増えているはず。2割5分の容量を太さで吸収するためには太さが12%ほど増えることに。
内径が4mmだったら0.5mmmmほど増えるのでは…?
これだけ増えれば外径だって少しは変わるでしょう。
それでは実測です。
測定は1/20mm単位のノギス。ホースが結構硬いので、思ったよりもきちんと測れました。
まず、ホースの外径は通常状態で10.05mm。何度か測ってもばらつきなし。
ガツンとストロークさせて測ると…?
はい、変化が確認できません。(笑)
というか、0.05mm単位では全く差が出ないことが確認できました。
あれだけストロークするなら直径でもそれなりに変化が見えるかと思ったのですが!
ただ、これで言えるのは、「今回の測り方ではブレーキホースの膨らみが確認できなかった」というだけのことで、「膨らまない」と結論付けることもできません。
測り方も考えないといけませんが、マイクロメーターではさすがに凹んでしまうでしょうし・・・。
ところで、ブレーキ配管系統の構成によっては半径方向の膨張を計算する際のブレーキホース長さをもっと短く見積る必要があるかも知れません。この点、今回は未チェックのまま記事にしています。
というわけで、本件、継続テーマとします!
HR31に乗っていた時、ステンメッシュのテフロンホースを付けたことがあるのですが、あの時私は何か感じたのかなあ・・・もはや記憶があやふやです。
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