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2008年2月12日 (火)

想い出の車たち~HR31(2)

Hr312

さて、失火を避けるためと信じてその領域での燃調を薄くしていたこの車。

高速道路で頑張った機会に、とうとうエンジンがその無理に耐えきれなくなりました。

『ぼふっ・・・・』

という鈍い音とともにバックミラーに大量の白煙が。

後ろの車はライトを点けて離れて行きます。

要するに

『エンジンブロー』

です。

噂に聞いていたアレです。憧れのアレ(?)です。

『うわ、やってしまった!』

と思うのと、

『やった、これでフルチューンだ!』

と思うのとはほぼ同時。

動いているエンジンをバラしてまでいじろうとは思いませんが、こうなってしまったら、どういじろうと一緒ですからね。(笑)

勢い良くJUNに駆け込んで・・・

『すみません、出来るだけ安く直してください。』(笑)

勇気が足りませんでした。

元のエンジンをバラしてみると、ピストンには見事に穴が開いていました。排気バルブ側でデトネーションが起こっていたようで、セカンドランドまで一気に溶けていました。もうクーリングチャンネルなんかでどうなるものでもありません。(笑)

このときは中古エンジンに乗せ換えで確かエンジンAssy.8万円だったような気がします。

 

そのころのこと。

悪いことに家から数百メートルのところに作り物のハードチューンが可能なお店がありました。

時はバブルです。私は学生でしたが、その店は911系も得意にしていたのでサーキット用にケージを組んだ車やワンオフのエキゾーストを作っている車…そしてその他国産の車たち…。私には刺激が強すぎました。

高回転で詰まるフィーリングと、相変わらず原因不明の息つきを解消したいという私に対して『カムで治っちゃうかもしれないよ』という言葉を信じて、つい、カムの交換を依頼してしまいました。

スライドスプロケットとともに取り付けたのが東名の66°。確かにレブリミットの8,000rpmまで奇麗に回るのですが、タイミングを色々いじってみても問題の息つきは解消できませんでした。イグナイターやらコイルやらを交換しても一切効果なし。おまけにカム交換の所為でY31タービンが明らかに風量不足になり過給がきっちりかかりません。(泣)

車を初めてシャーシダイナモに載せたのもこの頃だったと思います。自分的には300ps気分だったのですが、結果は確か240psとかそんなもので、おまけに中速域が痩せ細ったドッカン特性。けっこうショックだったように記憶しています。

Hr313

そんなとき、件のお店で悪い出物が出たのでした。RB用TD-06(19C)のタービンキット。それもやけに大きいポペットバルブ式のウェイストゲート付きです。同じくHR31に乗るオーナーがツインターボに改造するために手放すのだとか。

お店経由ではなくて個人同士で取引が成立し・・・

同時にエンジンの中もいじることにしてしまったのでした。

内容は当時定番のメニューでした。東名の鍛造ピストン、GT-Rクランク、コンロッドという組み合わせ。

メインの作業はお店でしたから、私はインテークマニフォールドを持って帰ってきて内面の段差を取ったり、当時のエンジンに付いていたインテークポート切り替えバルブ(低速で片方のポートを閉じる機構)を取り外したりという細かい作業をしていました。

また、きちんとしたセッティングはJUNに出すとして、とりあえずは車を走らせなければいけませんから、エアフロをZ32用にしてエアフロマップを書き換えたり、燃料ポンプをZ32用にしたり、インジェクターもBNR32用(440cc)に換えたりという下ごしらえは自分でしておきました。インジェクターはノーマルと抵抗値が違うので回路にセメント抵抗を入れ、ECUの基本噴射定数を変えておきます。

インタークーラーは解体屋さんで仕入れた1JZ用を加工取り付けにしてもらいました。当時、純正のわりにけっこうなサイズがあってお得な部品でした。さすが純正280ps用と思ったものです。

そして同じ頃、問題の息つきの原因はもはやECUしかあり得ないと判断し、これを交換。めでたく息つきにさようなら出来たのでした。ECUさえ正常ならきっとエンジンを壊すこともなかったのでしょう。

最後の仕上げはJUNで現車合わせのROMセッティング。1.5kg/cm2のブーストで416ps。

『ダイナモの数字なんて数字だけ』のような言い方をする方もいらっしゃるんですが、色々な誤差はあるにしても、やはり全くの別物です。フェンダーサイズの都合で225/50R16までしか入りませんでしたから、3速でもリアのグリップが怪しくなってしまいました。

そんなわけでデフのギア比を2割弱(確か4.3→3.7)ほどハイギヤードにして調整。

フルブーストでの息の長い強烈な加速に酔いしれていたら・・・次なる事件が発生したのでした。(泣)

 

※ このころから車検制度がだいぶ変わって、こんな車でもきちんと車検を通るようになりました。以前ならディーラーに入ることすら出来ず、帰った後には塩を撒かれるような状況でしたが。ワタクシ、一応、『車検はそのまま通る』を条件にいじっていますので、これはとてもありがたい制度変更でした。

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コメント

あ~。
やっぱり『アレ』でしたか。(笑)
わたしもバイクで散々やらかしました。
あ、原付と一緒にしてはダメですよね。
失礼しました。

そうなんです。『あれ』でした。大きくても小さくてもエンジンなら何でも一緒ですよね。ラジコンのエンジンでも壊れますから。(笑)

そしてこのあと『あちゃー』はまだ続きます。

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    徳永幾男: セイコーダイバーズウオッチ進化論 (ワールドムック 1078)
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    主張には一貫性があり差し替えられた最新のデータに対しても矛盾がない。最高のリターンを得るためにベストな方法ではなく、普通の人が十分な(とは言えかなり良い)リターンを得られる可能性が高い方法を明確に示している点で個人投資家にとって最良の書ではないだろうか。株式、債券の範囲で投資を始めるなら、まずは歴史に裏打ちされたこの本を読んでからにすべき。投資窓口で投資商品を販売する方々も、この本を読んでから個人投資家に接すれば無駄な問答が無くなるように思う。まあ、そんなことをしたら彼らが自己矛盾に苦しむことになるが。 (★★★★★)

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