お国柄~ドイツのこと
10年くらい前、出張で行ったドイツの自動車事情、そして高速道路は私に強い印象を与えるものでした。
『ああ、雑誌に書いてあったのはこういうことだったのか』と、ようやくその意味を実感して、なるほど輸入車にはそれなりの特色があり得るなと認めるきっかけになりました。その後、実際にドイツ生まれの車に乗ることになるまでには少々時間がかかりましたが。
まずは空港から乗ったタクシーから始まりました。運転手は大きなおばさん。私のバッグをブーツリッドからひょいと収めて走り出すと鼻歌を歌いながら巡航150km。いわゆるアウトバーンを走り続け、『1時間半で着く』という言葉通り、予定どおりに目的地へ到着。
べつにそれ自体当たり前のことなのですが、『おばさん』『巡航』『150km/h』の組み合わせに、やけに感心したものでした。当時は輸入車にあまり興味がなかったのではっきりと覚えていませんが、車はE34の525だったのではないかと思います。
法律の違いもあり、一般道の速度レンジも日本とはかなりの差がありますね。クレームの人質になって疲労困憊している私を郊外のカーニバル(お祭り)に連れていってくれたとき、乗るのはごく普通のVW車だったと思うのですが、市街地のみ速度を抑え、その他は100kmです。良し悪しは別として、とにかく現実問題、日本とは決定的に速度レンジが違うのは間違いないと納得しました。
その他にも日本製のリッターバイクに乗って皮つなぎで通勤する社員たち。『ちょっと空けば200km/hは巡航速度さ』と言いつつ背中には『留怒琉夫』(字は?)と漢字の刺繍。そして定時が終われば町のカフェにバイクを止めて一杯…。羨ましい限りでした。
私が行っていたのは誰でも名前を知っているような日本の会社なのですが…日本だったらあり得ませんね~。
他にも色々あり、私の本当に限られた記憶からでさえ、かの地の車に要求される性能、そして実現されている性能が日本製の車と大きく異なってくることは容易に想像がつきました。良し悪しではなく方向性が異なるのでしょう。
まさに、お国柄・・・でしょうか。
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