ブレーキのこと(1)~E32 750iL
乗っていらっしゃる方はご存知のことですが、750のブレーキは独特です。
ペダルタッチがなんとも頼りなく、車を止めてペダルを強く踏み込むと、穴の開いたゴム毬を踏むように『ぐしゅうっ』と奥まで踏み込めてしまうのです。
どんなにエア抜きを行ってもこのタッチは変わりませんし、たぶん壊れているわけでもないでしょう。
ただしこれは(少なくとも私の車両では)車両が停止していてアキュームレーターに残圧があるときだけ現象で、アキュームレーターの圧が抜けているときと、実走行中にペダル操作をしたときには普通の車のようにガツンとした感触に変化します。
ただ、どんな状態であってもマスターシリンダーがストロークするからには必ず一定量のフルードがブレーキラインに押し出されているはずで、逆にそれがどこかに抜けて行かない限りブレーキペダルは一定以上踏み込めないと思うのですが・・・ここが分からないところです。
ブレーキフルードのラインに関係していてその液圧を抜く(あるいは止める)動作をする機構としてはABSくらいしか思い浮かびません。ただ、キースイッチがオンになっていようとオフになっていようと、つまりABSに電気が行っていようと行っていなかろうとペダルタッチは変わりませんから、ペダルのストロークとABSはおそらく無関係なのでしょう。
ましてアキュームを含むブースターの油圧機構はブレーキフルードラインと接続されているわけではありませんから、ブースター機構がどうあろうともブレーキラインの液圧を抜くことはないと思うのですが・・・。
ディーラーで資料を見せてもらおうとしたら『もう、ありません』とのことで、構造の詳細は未だに分かりません。海外のサイトにブースターやマスターシリンダーの断面図が出ているのですが、これを見ても理解できず・・・。ディーラーで交換したマスターとブースターの元部品をもらっておけば良かったと強烈に後悔しています。
嗚呼、マスターから押し出された(はずの)フルードの行方が気になって仕事が手につきません。(笑)
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コメント
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別にさほど不思議な事でも無くそのあたりは他の車と同じ事だと思いますが...
一般的な車両でもブレーキはパーキング状態でも何回も踏む事はできます、ただ踏み込みのストロークがあまり大きく無いので比べると異常のように思えるのは仕方ありません。 バキューム式と違い高圧油圧方式は非常に大きなアシスト力を発揮するのでブレーキホース等の圧逃げする部分に相当量加圧します、逆に言えば少ない踏み込み力で容易に最大力を発生させられると言う事です。 その力の強大さはアキュム圧が抜けてしまった状態で十分ご存知だと思います。
私の場合は未だ完全にエアが抜けていない部分があるので微妙にタッチ感が違いますけど(笑)
投稿: たけ | 2008年1月31日 (木) 00時34分
たけさん、コメントありがとうございます。
そうなんんですよ、その液逃げの原因になっているのがどこなのか、昔から確かめられずに居るんです。
私も、やはりブレーキホースが一番疑わしいと思いますので、何か方法を考えて確認してみます。(笑)
投稿: otto | 2008年2月 1日 (金) 09時21分