想い出の車たち~Z32(1)
HR31は確かに速かったんです。1.5kgf/cm2のブーストでROMを合わせ、JUNのダイナモで416psを記録していましたから。確か車重は1360kgくらいだったと記憶していますから、馬力荷重としては3.27kg/ps。最新のGT-Rと良い勝負です。事実、当時の512TRくらいなら…でした。
このエンジンについてはウェイストゲートの刺激的な排気音も忘れることができません。トンネルの中で全開にすると、直6の8,000rpmでも、それはもうF1かと思うような音でした。
ただ、ホイールハウスの寸法と予算の都合で225/50R16しか履かせることができず、(確か)RE711を履かせてもドライでは3速でもホイルスピンが恐くてデフを15%ばかりハイギヤードに換えました。7,500rpmのレブまで回すと3速でも200km/hを超える計算です。
しかしデフを変えたためにABSをカットせざるを得なくなったのには参りました。回転数センサーの歯数をいじるしか方法がなく、結局、ファイナルの交換以降、ABSは活かせずに終わってしまいました。ABSについて当時はまだ色々言われていた時期ですが、私としては緊急時に本当に正しいブレーキングができるほどの自信はありませんでしたから、これはかなりの痛手でした。
この車のスタッドレスでは笑えました。フルブーストがかかると4速でもニュルニュルニュル…とリアが滑るのです。今から考えると危ないですね。
HR31についてはROMいじり、エンジブローその他のネタがたくさんあるので後ほどまた記事にしようと思いますが、直線の速さという点では満足していたものの、やはり所詮は、『スカイライン』なんですよね。某安物の車高調を入れてどんなに車高を下げても本当のスポーツカーたちの姿にはかないませんでした。
乗り換えを考えていたところに見つけたのがこのZ32でした。Tバールーフではないショートホイールベースの2シーターという希少な物件。ぱっと見で明らか普通の車ではないと分かるワイド&ローなスタイリング。外見としては文句なしですし、調べてみると、ブーストアップでも360ps~400psを狙えるとのことですから動力性能としても問題ないと思いました。
なにしろ、その車高の低さとデザインから来る特別感が何にも代えがたい車です。
買ってすぐにいじり始め、私が乗っている間にノーマルタービンのまま1.1kg/cm2のブーストから396ps、トルクは確か55kg・mを出力するに至りました。車重が1530kgありましたからHR31ほどの刺激的な加速というわけにはいきませんでしたが、”全開加速しながらでも車線変更ができる”というのは私にとっては足回りの進化(セミトレ+HICAS→マルチリンク+Super HICAS)を感じさせる大きな驚きでした。
この車については世間に十分な実績データが出来た後の時期に最終的な仕様を初めに決めた上でいじり始めたので、HR31のときのような費用的な無駄は比較的少なく抑えられたと思います。マフラー交換2回、クラッチ交換2回、ROM書き換え2回、インタークラー交換1回、ローターサイズアップ1回、サスペンション交換2回で自分の思うような仕様になりました。
私が乗った車たち。想い出ついでに記事にしますので、しばらくお付き合いいただければと思います。
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