« 感じ方のちがい | トップページ | 駐車スペースに彩りを »

2007年9月 3日 (月)

コーススレッド交換~SUS410

Img_5292

週末はウッドデッキのネジ取り換え作業でした。

ユニクロメッキのネジ(コーススレッド)がサビサビボロボロになってしまったので、今度はSUS410製のネジを使います。

ホームセンターにて、1箱200本入りで\1200円くらい。ユニクロネジの2倍くらいの値段です。

以前に『SUS製は高かったので使わなかった』というようなことを書いたと思いますが、私が高いと感じていたのは、SUS304製の木工ビスであったことに今更気づきました。

愚かです。

値段の差がこの程度なら初めからSUSを使いましたよ。(泣)

ネジの交換にあたっては、上の写真のとおり、1箇所に2本ペアで留めているねネジを、まずは片方だけ外して行きます。そこに新しいネジをネジ込んで、その後で反対側のネジを交換します。

何故こうするのかというと、同時に2本のネジを外してしまうと、木材の反りが出て、同じところにネジを入れにくくなってしまうからです。

作業としては非常に簡単なのですが、何しろ本数があるので少々時間がかかりました。

そして、20本に1本くらいの割合で発生する『折れ込みネジ』が作業の進行を遅らせます。

前にも書きましたとおり、ネジを緩めようとしたとたんに何の抵抗もなく、ネジの首の部分が折れてしまうのです。当然、ネジの部分は木材の中に取り残されますし、それを取り出すこともできません。

こうなってしまったら、新しいネジをネジ込むには電動ドライバーで少し斜めの向きに強引にネジ込んでやるしかありません。

そんな作業、鉄工だったらとても考えられないことですが、木工なら、アリなのです。

ただ、あまり無理をするとSUSネジさえ折ってしまいますから注意が必要です。

 

さて、作業を進めて行くと、なんだかネジが足りなさそうな雰囲気になってきました。

ホームセンターにネジを買いに行った時、欲しいサイズのネジ(4.2×75)が売り場に2箱しかなかったのでそれを買い占めて来たのですが、初めから微妙に足りなさそうな本数だったのです。

これは作業を来週に持ち越しかなあと思っていたら・・・。

なんと驚いたことに、本当にジャストの本数でネジを使い切って作業を終えることができました。

一旦デッキの下に落としてしまったネジを拾う必要がありましたが、2箱約400本でピッタリ終了。これには私もびっくりです。

そんなわけで、ウッドデッキのデッキ材固定ネジの交換はとりあえず完了です。

全くの偶然とはいえ、デッキが崩壊する前にネジの腐食に気付けて良かったと思います。

 

それから、今回使ったSUSネジの耐食性については今後よく観察してゆくことにします。

SUS303、304、316等の材質だったら全く心配しないのですが、SUS410程度だと微妙に心配なのです。

それから、あのユニクロネジのボロさ加減も、何故それほどボロかったのか、もう一度まじめに検証してみたいと思っています。

  1. 締め付けが強すぎてネジの軸にクラックを入れた?
  2. 木材から腐食性の成分が滲み出た?

ということも無いことはないかも知れないと考えています。

« 感じ方のちがい | トップページ | 駐車スペースに彩りを »

ウッドデッキ」カテゴリの記事

コメント

おー。
早速対処されたんですね。

ネジの耐久性について、思うんですけど。
ネジの「鉄」が錆に弱いんじゃないでしょうか?
いつもの不確か情報なんですが、釘の類は木材の中で錆びると、太って、より抜けにくくなるって聞いたことがあるんです。
この話って、多少表面が錆びても内部には影響が無く、強度も落ちないから言えることだと思うんです。

イマドキの建材の多くは某アジア国産ですよね。
なまくらスレッドの材質が悪いから、すぐに内部まで錆が進行してしまうのでは?
それとも昔の釘は鋼でできてたんでしょか?(笑)

shaloさんこんばんは。

スレッドの材質はおそらくSWR-系の鋼材だと思います。元々ただの鋼材ですから錆びるのは当たり前なんですよね。ご指摘のクギもこの種の材料ではないかと思います。
(http://www.jfe-bs.co.jp/product/d02_01.html)

メッキの品質もさることながら、私も粗悪素材やネジ加工(たぶん転造)のしかたのせいはあると思っています。

今回の安物ネジとともに、有色クロメート、ユニクロ、亜鉛メッキ等のネジを屋外暴露試験してみましょう。

まあそんなわけで一応の対処は完了したわけですが、なにしろ、初めからSUSを選択しなかった自分にがっかりです。

屋外に設置されている鉄製のメッキ品くらいいくらでもあるという油断が原因です。

まさか鉄製部品の耐食性にこれほどの差があろうとは…。

いやいや。
その油断のおかげで立派な人柱になれたではないですか。(爆)
わたしも遠からず小さなデッキを作りたいなと思っているので、とっても参考になりましたよ。
この悔しさを、次の作業に活かしましょう!

出来上がったときは『プロ並み!』と自画自賛しておきながら、粗が見つかると『だってシロートだもん!』と開き直る。

DIYの特権ですね。(笑)

デッキ作り、がんばってください。

この記事へのコメントは終了しました。

« 感じ方のちがい | トップページ | 駐車スペースに彩りを »

2022年2月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28          

ottoの本棚

  • 徳永幾男: セイコーダイバーズウオッチ進化論 (ワールドムック 1078)

    徳永幾男: セイコーダイバーズウオッチ進化論 (ワールドムック 1078)
    セイコー社が普通に出しているであろう資料を継ぎ接ぎしただけの本。内容に伝説を求めてもパッキンについてもダイバーからの手紙についても同じことを繰り返し書くばかりで何の面白味もない。いかにネタが無いのかを自分で白状している感じ。 技術的な意味での興味からも全く期待はずれ。PTFEの方がガス(He)透過率が低いというデータを載せながら、何故PTFEではない材料を採用したのかの説明もない。(所要最小面圧が理由だろうが) そして、面白くない一番の理由は他社や他社製品との具体的、定量的な比較がないこと。他製品に対する優位性があってこその「進化」だろうに。件のダイバーの手紙に「どれもこれもダメ」と書いてあったという問題提起の話だけで、実際のHe飽和潜水でセイコー製がその問題を解決したのかどうかの裏付けがない。 著者は実績ある時計専門の機械屋さんのようだから出版に当たって名前だけ使われたのだろうと思わずに居られない。 最近で最も損したと思った本に認定。 (★)

  • ウイダー: ウイダー・トレーニング・バイブル (ウイダー・トータル・フィットネス・シリーズ)

    ウイダー: ウイダー・トレーニング・バイブル (ウイダー・トータル・フィットネス・シリーズ)
    10年くらい前に買った本書を再読。紹介されているトレーニング種目は多く、運動競技別のメニューも紹介されている。また、反復可能回数を基準にした重量設定の方法も簡単に紹介されているが、「漸進性の原理」にはほんの一言二言触れているだけで、トレーニングが進んだとき、どのようにウェイトの重量を増やせば良いのかについては殆ど記載がない。唯一、「導入段階のトレーニングプログラム例」の中に「最終セットで15回出来るようになったら2.5kg増す」というような記載があるのみ。確かに重量設定の方法を逆読みすれば目的とする効果が得られる反復回数となるように重量を増やして行くべきということは分からなくもないが一般には分かりにくいだろう。明らかに初心者向けの書籍なのに、その点に関するガイドが不足していることに疑問を感じる。厳密に言うと用い方が違うとしても、8×3法なり5×5法なりのような、分かりやすいウェイト重量調整の判断基準が欲しい。ウェイトを増やして行くこと自体が目的にかなり近いことであって、他のことはその手段なのだから、ウェイトの増やし方には章をひとつ割いても良いくらいだと思うので。 (★★)

  • クリス アセート: 究極の筋肉を造るためのボディビルハンドブック

    クリス アセート: 究極の筋肉を造るためのボディビルハンドブック
    内容は運動強度と栄養摂取に関する原則に特化しており、個別の運動についての詳細は含まれていないので注意。挿絵以外に図表は含まれない。 (★★)

  • マイケル ルイス: フラッシュ・ボーイズ 10億分の1秒の男たち

    マイケル ルイス: フラッシュ・ボーイズ 10億分の1秒の男たち
    読書中

  • バートン・マルキール: ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉 ―株式投資の不滅の真理

    バートン・マルキール: ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉 ―株式投資の不滅の真理
    主張には一貫性があり差し替えられた最新のデータに対しても矛盾がない。最高のリターンを得るためにベストな方法ではなく、普通の人が十分な(とは言えかなり良い)リターンを得られる可能性が高い方法を明確に示している点で個人投資家にとって最良の書ではないだろうか。株式、債券の範囲で投資を始めるなら、まずは歴史に裏打ちされたこの本を読んでからにすべき。投資窓口で投資商品を販売する方々も、この本を読んでから個人投資家に接すれば無駄な問答が無くなるように思う。まあ、そんなことをしたら彼らが自己矛盾に苦しむことになるが。 (★★★★★)

  • フレデリック ドラヴィエ: 目でみる筋力トレーニングの解剖学―ひと目でわかる強化部位と筋名

    フレデリック ドラヴィエ: 目でみる筋力トレーニングの解剖学―ひと目でわかる強化部位と筋名
    主な筋肉については起始と停止位置がその筋肉単独の状態で図解されているが、せっかくなら運動状態の図についても、その運動が主題にする筋肉だけを単独で図示してほしかった。その方が、その筋肉がどのような方向に力を発揮するのか、どのような方向に動作すれば筋肉に効率よく刺激を与えられるのかが分かりやすくなるように思う。筋肉の起始と停止位置が分からない図であれば、なにも表皮を剥いで筋肉を露出させた状態で運動の様子を描く必要がないのでは。 (★)

  • 荒川 裕志: プロが教える 筋肉のしくみ・はたらきパーフェクト事典

    荒川 裕志: プロが教える 筋肉のしくみ・はたらきパーフェクト事典
    筋肉が骨格と共に各々単独で図解されており筋肉の骨格への付着(起始,停止)位置が分かりやすい。図を見ればどのような動作が筋肉に刺激を与えるのかが想像できる。同シリーズのトレーニング編にも興味が湧いた。 (★★★★)

  • ウイダー: ウイダー・トレーニング・バイブル (ウイダー・トータル・フィットネス・シリーズ)

    ウイダー: ウイダー・トレーニング・バイブル (ウイダー・トータル・フィットネス・シリーズ)
    (★★★)

  • 世界文化社: Octane日本版 Vol.12 (BIGMANスペシャル)

    世界文化社: Octane日本版 Vol.12 (BIGMANスペシャル)
    素敵なグラビアを堪能。 (★★★)

  • 世界文化社: オクタン日本版特別編集 VANTAGE (BIGMANスペシャル)

    世界文化社: オクタン日本版特別編集 VANTAGE (BIGMANスペシャル)

Shops

  • Ride Out KAWASAKI 専門店
    友人である長谷川氏のバイクショップ。 杉並区善福寺一丁目青梅街道沿い。 KAWASAKI中心に取り扱い。

家作りリンク

家作りガイド

  • 住まいの水先案内人
    家作りに関する技術的な解説、資料、コツ、そして注意点が盛りだくさんです。非常に多くの内容が含まれていますが、それらが分かりやすく整理されています。このサイトを隅から隅まで読んで家作りに着手すれば余程のことがない限り致命的な問題が発生するようなことは避けられるのではないでしょうか。特定の工法、業者に傾いた解説も見当たらず、非常に良いサイトだと思います。
  • 建築家による1000問答の建築よろず相談
    基本的には建築に関係する相談のサイトです。建築士等によるQ&Aが充実しています。運営主体の性質上、建築士による建築計画・監理を強く推し、そのメリットを強調しています。

トレーニング

  • AthleteBody.jp
    このサイトのおかげで腹筋を割ることができました。無料サイトであるにも関わらず「ダイエットと筋肉トレーニングにおいて本当に必要なこと」が強調され、非常に有益な情報が提供されています。 夏前になると「6パックを手に入れる」的な特集を繰り返し組んで、色々な運動を羅列しただけの雑誌を買うのがバカバカしくなります。 多くの雑誌では、運動の優先度、そして何より時間軸でのトレーニングの進め方が載っていません。 「10回繰り返せるくらいの負荷で3~5セット行う」という書き方をしていることが多いのですが、「じゃあ、今日50kgのウェイトで10回3セット出来たとして、次回もその次も同じようにすれば良いの?」という疑問には答えてくれないことが殆どです。 読者がそう言った疑問を持たなければ毎回同じ負荷で同じことを繰り返し、つまり体は変わらない、ということになるわけで、記事として非常に中途半端であり不誠実です。 全員が6パックになってしまうと雑誌が売れなくなるので大事なところを端折っているのかも知れませんが。 このサイトでは、「行うべき基本」はシンプルで明確なので実行も容易。非常にお勧めです。
無料ブログはココログ