コーススレッド交換~SUS410
週末はウッドデッキのネジ取り換え作業でした。
ユニクロメッキのネジ(コーススレッド)がサビサビボロボロになってしまったので、今度はSUS410製のネジを使います。
ホームセンターにて、1箱200本入りで\1200円くらい。ユニクロネジの2倍くらいの値段です。
以前に『SUS製は高かったので使わなかった』というようなことを書いたと思いますが、私が高いと感じていたのは、SUS304製の木工ビスであったことに今更気づきました。
愚かです。
値段の差がこの程度なら初めからSUSを使いましたよ。(泣)
ネジの交換にあたっては、上の写真のとおり、1箇所に2本ペアで留めているねネジを、まずは片方だけ外して行きます。そこに新しいネジをネジ込んで、その後で反対側のネジを交換します。
何故こうするのかというと、同時に2本のネジを外してしまうと、木材の反りが出て、同じところにネジを入れにくくなってしまうからです。
作業としては非常に簡単なのですが、何しろ本数があるので少々時間がかかりました。
そして、20本に1本くらいの割合で発生する『折れ込みネジ』が作業の進行を遅らせます。
前にも書きましたとおり、ネジを緩めようとしたとたんに何の抵抗もなく、ネジの首の部分が折れてしまうのです。当然、ネジの部分は木材の中に取り残されますし、それを取り出すこともできません。
こうなってしまったら、新しいネジをネジ込むには電動ドライバーで少し斜めの向きに強引にネジ込んでやるしかありません。
そんな作業、鉄工だったらとても考えられないことですが、木工なら、アリなのです。
ただ、あまり無理をするとSUSネジさえ折ってしまいますから注意が必要です。
さて、作業を進めて行くと、なんだかネジが足りなさそうな雰囲気になってきました。
ホームセンターにネジを買いに行った時、欲しいサイズのネジ(4.2×75)が売り場に2箱しかなかったのでそれを買い占めて来たのですが、初めから微妙に足りなさそうな本数だったのです。
これは作業を来週に持ち越しかなあと思っていたら・・・。
なんと驚いたことに、本当にジャストの本数でネジを使い切って作業を終えることができました。
一旦デッキの下に落としてしまったネジを拾う必要がありましたが、2箱約400本でピッタリ終了。これには私もびっくりです。
そんなわけで、ウッドデッキのデッキ材固定ネジの交換はとりあえず完了です。
全くの偶然とはいえ、デッキが崩壊する前にネジの腐食に気付けて良かったと思います。
それから、今回使ったSUSネジの耐食性については今後よく観察してゆくことにします。
SUS303、304、316等の材質だったら全く心配しないのですが、SUS410程度だと微妙に心配なのです。
それから、あのユニクロネジのボロさ加減も、何故それほどボロかったのか、もう一度まじめに検証してみたいと思っています。
- 締め付けが強すぎてネジの軸にクラックを入れた?
- 木材から腐食性の成分が滲み出た?
ということも無いことはないかも知れないと考えています。
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コメント
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おー。
早速対処されたんですね。
ネジの耐久性について、思うんですけど。
ネジの「鉄」が錆に弱いんじゃないでしょうか?
いつもの不確か情報なんですが、釘の類は木材の中で錆びると、太って、より抜けにくくなるって聞いたことがあるんです。
この話って、多少表面が錆びても内部には影響が無く、強度も落ちないから言えることだと思うんです。
イマドキの建材の多くは某アジア国産ですよね。
なまくらスレッドの材質が悪いから、すぐに内部まで錆が進行してしまうのでは?
それとも昔の釘は鋼でできてたんでしょか?(笑)
投稿: shalo | 2007年9月 4日 (火) 18時44分
shaloさんこんばんは。
スレッドの材質はおそらくSWR-系の鋼材だと思います。元々ただの鋼材ですから錆びるのは当たり前なんですよね。ご指摘のクギもこの種の材料ではないかと思います。
(http://www.jfe-bs.co.jp/product/d02_01.html)
メッキの品質もさることながら、私も粗悪素材やネジ加工(たぶん転造)のしかたのせいはあると思っています。
今回の安物ネジとともに、有色クロメート、ユニクロ、亜鉛メッキ等のネジを屋外暴露試験してみましょう。
投稿: otto | 2007年9月 4日 (火) 23時56分
まあそんなわけで一応の対処は完了したわけですが、なにしろ、初めからSUSを選択しなかった自分にがっかりです。
屋外に設置されている鉄製のメッキ品くらいいくらでもあるという油断が原因です。
まさか鉄製部品の耐食性にこれほどの差があろうとは…。
投稿: otto | 2007年9月 5日 (水) 00時00分
いやいや。
その油断のおかげで立派な人柱になれたではないですか。(爆)
わたしも遠からず小さなデッキを作りたいなと思っているので、とっても参考になりましたよ。
この悔しさを、次の作業に活かしましょう!
投稿: shalo | 2007年9月 5日 (水) 20時33分
出来上がったときは『プロ並み!』と自画自賛しておきながら、粗が見つかると『だってシロートだもん!』と開き直る。
DIYの特権ですね。(笑)
デッキ作り、がんばってください。
投稿: otto | 2007年9月 7日 (金) 11時33分