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2007年8月 2日 (木)

疑問です~選挙

疑問です。今回の選挙のことです。

確か今回の選挙は「年金選挙」と言われていましたね。報道によると、投票日の出口調査ではほぼ半数の人が年金問題を念頭に投票を行ったと回答したとか。

さてその年金問題、一口で年金問題と言っても年金記録の問題(行政・実行)と年金制度の問題(立法・設計)は別物です。

年金制度の問題は昔から言われていることで、今になって急に注目されるのもおかしな話ですから、おそらく今回の選挙で注目されたのは、年金記録問題のほうでしょう。数字的にもとてもキャッチーな内容でしたし。

そして、その年金記録について多くの方は、「身分安泰で意欲のないお役所の役人が、いい加減な仕事をした所為」だと考えているでしょう。

国会で作った法律に「年金記録は杜撰に管理すること」とは書いていませんから、記録が失われた直接の原因は、やはり役所の仕事にあるのは間違いないと思います。ルールの問題ではなくて、あくまで仕事の品質の問題であるはずです。

そして、仕事の品質が、働く人と組織の性質で決まるということは言うまでもありません。

さて、この年金記録問題について某与党は、

「ごめんなさい。社会保険庁を解体して非公務員型の組織にします。やる気のない人は採用しません。国鉄や道路公団のように民営化します!」

と言いました。

しかし有権者の怒りは収まりませんでした。その怒りを胸に投票所に向かい、投票しました。

「社会保険庁はけしからん」「私の年金をどうしてくれるんだ」「きちんとやり直せ」と。

そして・・・選挙の結果はご存知のとおりです。

  • 社会保険庁を解体しない。
  • 社会保険庁は、お金の徴収が専門の国税庁と統合して「歳入庁」を新たに設ける。
  • あくまで公務員型(役人)の組織で運営して行く。

というのが国民の選択ということになりました・・・。

あれれ?疑問がいっぱいです。

  • それで良かったんでしたっけ??
  • 年金の杜撰な管理に怒っていたののではありませんでしたっけ?
  • 社会保険庁の役人のいい加減な仕事には多くの有権者が怒りを感じていたわけですよね?
  • それでも社会保険庁はそのまま役人(公務員)の組織として残したいと有権者は考えたのでしょうか?
  • 社会保険庁はそのままで良いんですね?
  • 某政党が社会保険庁の労働組合を支持母体としていても良いんでしたっけ?
  • 改革のメスを入れるべき組織を敵に回せない政党に期待しているということで宜しいのでしょうか?
  • 有権者はそういうのを一番嫌っていると思っていたのですが・・・?

頭の上が「?」だらけになってしまいます。非常に疑問です。

「役所はけしからん。」と言っていた人が、投票所では「役所はそのままおやりなさい。」と言うわけですから、これはどう考えても疑問です。

まあ結果的にこうなったということは、上に書いたことがどこかで間違っているか、あるいは、政策評価とは無関係に、何らかの感覚的な投票が行われたかということなのでしょう。

もしかしたら色々なことを判断した上で、某与党にお灸を据えるという意味でわざと政策評価と無関係に投票した方も多いのかも知れませんが、投票する以上、投票した相手の政策に賛成したことになってしまうところが厄介です。

政策への支持・不支持に対する投票と、その政党、内閣に対する賛同・批判の投票を別々に出来ると良いのですが・・・。棄権は全く力になりませんから。

いずれにしても、今後の成り行きを注視して行きたいと思います。

それと、本題とは関係ありませんが、年金を扱う役所の名前が「歳入庁」というのは如何なものでしょうか。なんだか取るだけ取られそうな名前です。

ましてや国税庁と一緒にするつもりでいるようではありませんか。一旦納付したお金はもう返してくれなさそうです。「年金」というくらいなのですから、最終的な目的は「給付」でしょう。それを扱うのが「歳入庁」・・・?なんだか感じが悪いですね~。(笑)

「社会保険庁」が「社会保険料庁」だったら嫌ですよね。(笑)

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コメント

今回の選挙は結局何を選ぶのか曖昧なまま終わってしまった気がします。ただ個別の案件に関しては国民投票でもしない限り、正確に反映させるのは難しいと思います。

年金への怒りで入れた人も、児童手当一人当たり26000円なんて公約知ってて入れた人は少ないでしょうし、国内農業従事者に多額の補助金を約束しているなんてのも知らない方が多いでしょう。

基本的にはこれからの6年間を任せる政党を選ぶ選挙だったのだと思ってます。あと現政権にnoを付き付ける事には成功したのでは?ただしどのような結果になろうとも、結果が民意ですのであとで「知らない」というわけに行かないのが辛い所でしょうか?

ちなみに手伝いに行かされるkogeですが、基本的には無党派です。

投稿: koge | 2007年8月 2日 (木) 20時50分

とにかく過半数を獲得することだけが目的のように感じました。そのために長期的展望も裏付けもない政策をでっち上げたような。いわゆるばら撒き政策に見えます。

保守層の多い農家、そして女性有権者の票を獲るためには手段を選ばずだったのでしょうか。

ただ、衆院の数がありますから、そんな政策が実現しないことを分かっていて言っている(つまり本気ではない)ような気もします。結果、与党を抵抗勢力に仕立て上げる・・・のでしょう。

無党派というのは本来正しいと思います。どの党の所属員がやっていることであろうと、政党とは無関係に政策自体についてきちんと評価するのが本来の姿でしょうから。「私はいつでも絶対○○党」というは、そういう意味で無責任だとも思います。ましてや「○○さんにお世話になっているから」というのは・・・。

国民投票になると衆愚政治が怖いですね。間接民主主義でも、議員たちと一般大衆の間に入って正しく政策を分析して説明する第三者機関(?)のようなものがあればよいと思います。家作りで言ったら第三者の建築士でしょうか。

本来であればマスコミがその働きを担うはずなのですが、新聞でもテレビでも、とにかくセンセーショナルな部分しか取り上げませんし、全体的な政策設計図の比較のようなことってほとんどやっていないように思います。乱暴な言い方ですが、政策と絆創膏は本来無関係なはずです。(笑)

番組に登場する”識者”も、基本的には番組の視聴率が取れるように構成するのでしょうから、視聴者の耳に痛いことを切々と説くような人が登場するはずがありません・・・。

長くなりましたがそんなところで。この種の記事にはコメントを避ける方も多いのでコメントいただいてちょっと驚きました。勉強になりますので、否定でも肯定でも今後ともよろしくお願いいたします。

投稿: otto | 2007年8月 4日 (土) 09時53分

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