« ジニ係数は”格差”を表現するのか? | トップページ | 占い・・・ »

2007年7月17日 (火)

逆、必ずしも真ならず

「菅総務相は3日午前の閣議に07年版『情報通信白書』を提出、了承された。白書は、年収が多いほどパソコン保有率やネット利用率が高くなる相関性があると指摘。情報格差が所得低下など経済的格差につながる可能性がある、と警告した。」

(共同通信)

この記事、前半は当然のことだと思うのですが、

「情報格差が所得低下など経済的格差につながる可能性がある」

としてしまうのは、理解に苦しみます。

おそらく、

「パソコンを使って情報を手に入れられない人は所得を得にくい」

と結論付けたいのだと思うのですが、常識的に考えてもそれは有り得ないでしょう。

前段に書かれた現象は単に、

「年収が多いとお金に余裕があるのでパソコンを持っている率が高くなる。」

というだけのことです。

それなのに、いつの間にか

「パソコンを持っている」

→ 「パソコンで情報を得ているはず」

→ 「その情報は有用なものであるはず」

→ 「有用な情報を得れば年収が増えるはず」

という推論の繰り返しで情報格差なるものを年収と結び付けようとしています。

統計利用の非常に悪い形です。

上の記事をちょっと書き換えてみました。

「○○総務相は3日午前の閣議に07年版『自動車保有状況白書』を提出、了承された。白書は、年収が多いほど保有する自動車の排気量が大きくなる相関性があると指摘。排気量の格差が所得低下など経済的格差につながる可能性がある、と警告した。」

「なお、政府は排気量の大きい自動車に向けた時限立法を検討している。」

(○×通信)

というのと同じことではないでしょうか。

逆必ずしも真ならず。

明らかに可笑しいですよね。(笑)

|

« ジニ係数は”格差”を表現するのか? | トップページ | 占い・・・ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ジニ係数は”格差”を表現するのか? | トップページ | 占い・・・ »