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2007年7月 2日 (月)

住宅メーカーを選ぶにあたって~火災のこと

木造系住宅メーカーのカタログによく書かれていることがあります。

「木材は900度で熱されても炭化層が出来るから燃焼速度は非常に小さくなり、高温で強度を失わないので安全。」

「鉄骨は400℃程度で強度を失うので建物倒壊の危険がある。」

という類のことです。

確かに、バーベキューのときを想像してみれば分かります。4寸柱のような材木をくべれば、バーベキューが終わるまでゆっくりと燃え続けるでしょう。その間、曲がったりバラバラになったりすることはありません。

一方、その上に置かれた鉄板は、薄い鉄板であれば凸凹になってしまうかも知れません。熱しすぎれば真っ赤になってしまう部分も出てきます。

この状態を見ると、木は火に強く、鉄は弱いと納得できるような気もします。

ただ、ですよ。もう少しだけ考えてみます。

そのとき、鉄板の上に置かれた野菜やお肉はどうなっているでしょうか?

焼け焦げて炭のようになっているのではないでしょうか?

火災であれば、そのような高温にさらされた建物(というか軸組み)が倒壊せずに残ったとしても、その中に居た方が無事であるとはとても思えません。

代表的な構造用鋼材であるSS400の強度が低下しだす温度は350℃~450℃。石膏ボードの耐火被覆で覆われた壁や天井の鉄骨がその温度に達するとしたら、部屋の中の温度はどのくらいになっているでしょうか。

残念ながら、高温での木材と鉄骨との強度の差が問題になる遥か以前の段階で、中に住んで居る人の命運は決まってしまっているように思います。(ちなみに木材の着火温度は450℃、引火温度は250℃くらいのようです)

そうなると、真っ黒の軸組みと曲がった鉄骨、どちらが好いかという話になる・・・のでしょうか。

人間の生存限界を遥かに超えた温度域での強度を云々しても、人の住む住宅としての建物については全く無意味ではないかと・・・私は思います。

蛇足ですが、木材を熱すれば可燃性のガスが発生しますが、鉄鋼材料を熱しても可燃性ガスが出ることはありません。

そんなわけで、もしも火災での安全性を念頭において鉄骨構造を検討から外されているようでしたら、そして、この記事を読まれてそういう考え方もあるのかな、と思われたら・・・。

メーカー選びの参考にしていただければ幸いです。

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