余裕というもの
今年の夏休み(私以外は9連休)は工事で潰す予定にしてしまったので、この週末は一足早く金曜日から休みをもらって軽井沢に行ってきました。好きなときに行ける決まった宿があるので、木曜日の夜に出てだいぶゆったりと過ごすことができました。
遠出という程でもないのですが、お出かけの足はやはり750です。
先を急ぐ必要もなく、空いた高速道路をオートクルーズに任せて流すという使い方においては、この車の安楽さ、その余裕が、大きな美点として感じられます。
関越道から上信越道に入ったあとの上り坂でも、オートクルーズがセットされた750はエンジンノイズを増すこともなく、5リットルV型12気筒エンジンの微かなハミングを伴って粛々と進みます。
重い鉄の箱に柔らかいタイヤを取り付けたような感覚は、何かをしようという気負った気持ちをドライバーに持たせません。追い越しにはキックダウンもせずに十分な加速を提供する力はあるものの、車がドライバーを煽るような雰囲気はどこにもなく、車が「無粋なことはおやめなさい」とでも言うかのようです。
例によってステージア(NM35)との比較ですが、直進安定性にしろ加速性能にしろ、高速での運動性能云々を比較すればステージアの圧勝です。風切り音や直進安定性、そういった”性能”の面で750がステージアに勝る部分というのは殆ど無いでしょう。
ただ、750には独特の”余裕”があるように思います。ステージアで長い距離を走ろうとすると必ず感じるイライラが、750では全く感じられないのです。
「このまま走ればすぐに目的地に着くよ。」
「余計なことはしなくて良いの。」
「先に行くならどうぞ。」
と。
車の性能(性質)がそう思わせるのか、自分がそういう気持ちになっているのか良く分かりませんが、とにかくそう思います。
ステージアは確かに良い車なのですが、今どちらかを手放すことを考えるなら・・・。
残念ながらステージアを手放すでしょうね。
不思議なものです。
(べつにCG風を気取っているわけではありませんので悪しからず~笑)
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コメント
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車によってそういう事ありますよね。我が家のバイクは2台ともDUCATIですが、ゆっくり流すつもりでも何処となく「アクセルを開けろ」「コーナーを上手く駆け抜けるんだ」と言われているようです。というかそういう走り方をしないと楽しくないと言うか・・・。
もっとゆったり走れるバイクが欲しいなとも思いますが、今度はそれを「退屈だ」と感じてしまいそうなのと予算の面で(こちらの方が大きいです)取り止めています。
そのうちそういう車やバイクを手に入れるのもいいですね。
投稿: koge | 2007年7月 8日 (日) 21時25分
750の場合は実際に遅いというところが大きいような気がします。バイクと違って峠道で腕でどうこうというような走り方もしませんし。(笑)
たまに何かを追いかけてみても、常に正しい荷重移動をしないと特大のアンダーを食らったりするので危険です。(泣)
私は逆にいじったZ32で踏み過ぎていて「このままでは死ぬ」と思ったのでE32に乗り換えました。
でも少し時間も経ちましたし、気持ち良い車に乗っても良いかなあと。
回して気持ち良いのが一番かなあと思います。
投稿: otto | 2007年7月 8日 (日) 22時45分
750から感じる不思議な余裕というのは全てにおいてV12気筒というそのエンジンがドライバー与えているものだと思います。 BMWのV12はフェラーリ等のそれと違い「猛々しさや荒々しさ」といったものは一切感じられず全ての速度域とどのようなドライビングシチュエーションにおいても常にジェントルである事です。 町中を走っていてのストップアンドゴー、緩やかなドライブルート、高速領域での走行とどれをとっても運転者や同乗者にある種の緊張感を強いる事はありません。 同乗者が目をつぶっていればそれが200kmを超える速度で走っていても60km前後で走っていると錯覚を覚えるのがこの車の感覚なのです。
投稿: たけE32 | 2007年7月 9日 (月) 02時55分
たけE32さん、こんにちは。
750を貰おうか貰うまいかと考えていたときも、やはりV12というのは決め手の一つでした。その時はまだイメージでしか無かったのですが、実際に乗ってみて、各社フラグシップがV12を積んでいる理由が分かったような気がします。決して全開にしたときではなく、少し開度の大き目のパーシャルで感じる力強さと滑らかさ・・・。
もしも今の750が不動になっても(泣)、趣味車にはやはりV12を選ぶと思います。お財布的には・・・知らなければ良かった世界です。(笑)
投稿: otto | 2007年7月10日 (火) 08時28分