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2007年5月11日 (金)

ヘッドライトのお掃除(OEM部品)

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さて、反射鏡のメッキを剥がしてしまったヘッドライト。どうせ反射鏡部分だけでは手に入らないだろいう思い込みから、その日のうちに両側のロービームをAssy.を通販で手配してしまいました。通販業者さんは実に優秀で、翌々日には手元に部品を届けてくれました。

実はたけE32さんからこのBlogに書き込みをいただき、「反射鏡だけで部品出ます。」「中古品をお譲りできます。」という有難い情報とお話を頂いていたのですが・・・、すみません、コメントを拝見した数時間後に部品が届いてしまいました。(泣)

そんなわけで、今回はOEM品による単なる部品交換の日記になってしまいます。たけE32さん、せっかく書き込みをいただきましたのに申し訳ございません。

まあ、交換を検討している足回りその他の部品でもOEM品というのはかなり売られていますし、今後の参考にOEM品というのものがどのくらいのレベルにあるものなのか見ておくのも悪くないのではないかと、前向きに考えることにします。

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さて、やってきたライトAssy.はこんなきちんとした箱に入れられていました。ラベルには「E34用」と書かれていますが、事前に販売店さんに確認したところでは「E32にも問題なく付くことを確認済み」とのこと。

パッケージによるとメーカーは台湾のTYCという会社です。「Automotive Lamps」と書かれていますから、自動車用ランプ類を専門にやっているメーカーさんなのでしょう。

そのまま取り付けてしまおうかとも思ったのですが、OEMと純正(HELLA製)の違いも見たかったので、とりあえず分解してみます。

OEM品は一般に「髭ライト」と呼ばれているタイプです。通常であればシェードに遮られて捨てられてしまう光をプロジェクターレンズの下の「髭」の部分から外に逃がすため、普通のプロジェクタータイプよりも明るいのだと言われています。詳しいことは分かりませんが、日本仕様ではなく、他の仕向け地の仕様をコピーしたもののようです。

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確かに反射鏡は日本仕様の純正品のような単純な凹面鏡とは面形状が異なり、普通のプロジェクターではシェードによって遮られれてしまう方向の光を、「髭スリット」から前方に送り出せるように反射鏡の形状が複雑に作られています。また、上半分と下半分の鏡面の曲率も違えられていて、純正品の反射鏡形状と比較すると、だいぶ工夫されているということは理解できます。

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ただし、製品の品質自体は決して純正品と比較できるようなものではありません。左右のセットで値段が2万円ちょっとですから、純正品との価格差を考えると当たり前なのですが、下のような違いが・・・。

  1. メッキリングも付属してきましたが、その光沢は全く違います。奥が純正のリング、手前がOEM品に付属のリングです。表面祖度とメッキの仕上げレベルの差が分かります。もちろん、純正品に付け替えました。
  2. 純正品はガラスレンズですが、OEM品は樹脂レンズです。屈折率が違うわけですから、形状を同じにしただけでは十分に配光をコントロールできないはずなのですが、どうなるのでしょうか。数十グラム軽くしてレースで勝ちたいわけではないのでガラスの方が良いのですが。(笑)
  3. プロジェクターレンズ表面の面祖度が全く違います。両方とも型成型だとは思いますが、純正品のレンズ表面が極めて滑らかであるのに対して、OEM品は明らかに成型時の型の痕と思われる細かい凹凸が確認できます。
  4. 仕様の差なのか、LR通行対応のためか、純正品が階段状のシェード形状であるのに対して、OEM品は「_/」形状のシェード形状です。もちろん配光もその形になります。明るさという意味ではOEM品のほうが少しばかりは有利でしょう。
  5. 反射鏡の仕上げも大きく違います。純正品が光学製品と言っても良いくらいの滑らかさと均一性を持っているのに対して、OEM品はいかにも「プラスチックの厚塗りメッキ品」という感じで、部分的な表面の荒れやメッキ厚さのムラが見られます。

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これは今まで使っていたバルブです。上がロービームを融かしたIPFの65Wバルブ。下が55WのスタンレーRAYBRIGのバルブです。確かにIPFのバルブは、以前使っていた純正バルブよりもホルダー部分がかなり焼けているように思います。

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再び反射鏡が融けるといけないので、ロービームに純正同等55WのRAYBRIGを組みました。このRAYBRIG、レーシングクリアという名前でしたか、無闇に青っぽい光を出そうとしてバルブのガラスに色を付けていないので、結局のところ、一番明るいのではないかと思っています。

そしてハイビームにIPFの65Wを組み込ました。ハイビームは連続点灯時間が短く構造が簡単、かつ反射鏡が樹脂製ではないようなので、いくらなんでも反射鏡が融けるようなことはないでしょう。

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OEM品にはE34用の光軸調整ネジが付いていたのでE32純正のネジと入れ替えてライトAssy.のハウジングに取り付けました。あとは車両に取り付けるだです。

写真を撮るのを忘れましたが、非点灯時にレンズに白く映るよう、遮光版は耐熱シルバーで塗ってみました。また、遮光板に遮られる光が少しでも有効に使われるよう、遮光版の裏面も同じく塗装してみました。効果があるかどうか分かりませんが、まあ、気分の問題です。更に、”髭”の窓から見える内部は、アルミテープを貼って銀色にしてあります。

車両に取り付けての様子は次の記事にて。

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ついでにエアクリーナーボックスも取り外して洗いました。最後にディーラーが交換したはずのエアクリーナーは、なんだか奥の方が適当に押し込められた感じで入っていました。おそらく、私が以前にやったように、クリーナーボックスを車両から降ろさずに無理に詰め込んだのだと思います。

あのディーラー、けっこういい加減です。

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