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2007年5月26日 (土)

ダイオキシン~って?

「ダイオキシンは猛毒だ」

と言われていますが、対象を人間に限って議論した場合、果たしてそうなのでしょうか。

「ダイオキシン」という名称が、かなり広い範囲の物質の総称である事を無視しても、結論から言ってしまうと、「そういう明確なデータは存在しない」というのが正解のようです。

いい加減に検索して引っかかった福井県のホームページを例にさせていただきますと、そのQ&Aコーナーに

(1)ダイオキシンの毒の強さはどのくらいですか。

 ダイオキシンには多くの仲間がありますが、その中で最も毒性の強い 2, 3, 7, 8-TCDDを用いて動物実験が行われており、強い急性毒性があることがわかっています。
 ダイオキシンは「地上最強の猛毒」と言われることがありますが、天然の毒物には、ボツリヌス菌や破傷風菌の毒素などといったダイオキシンよりも強い毒性を持ったものがあります。ただし人工物質としては、最も強い毒性をもつ物質と言えます(図2)。
 急性毒性については、動物の種類による影響の差が大きいことが知られています。最もダイオキシンに敏感な動物はモルモットで、一方、ハムスターに対する毒性はその8千分の1程度です。

と書かれています。

さて、上の文章をよく読まれましたか?

ダイオキシンが人工物質であるかどうかについても議論の余地がありますが、とりあえず最後の部分が重要です。

あくまでこのデータは、げっ歯類でのLD50(50%致死量)をベースに書かれているのです。

ましてや、このページで認めているとおり、動物の分類として同じげっ歯類に属するモルモットとハムスターとの間ですら8,000倍にも及ぶ感受性の差があるのです。

8,000倍と言えば、割合としては1kgと8トンですよ。水だって、体重1kgあたり0.001kgを飲んだ場合と、8kgを飲んだ場合ではその影響は大きく違うでしょう。仮にごく普通の食材として流通している塩であれば、8kg飲んだら確実に死ぬでしょうね。まともな実験レポートであれば、「種によっては全く無関係」というのが結論になるでしょう。

ましてや、我々人間は霊長類。

同じ類の中でさえ感受性にそれだけの差の物質の毒性について、サルでもなく、もちろん人間でもなく、人間には似ても似つかないげっ歯類の中で最も感受性の大きい種のデータを持ち出して猛毒とは一体どういうことでしょうか。

類をまたいでしまうのもなんですが、魚類(金魚)が一瞬で死ぬ水を大量に飲んでいる私(人類)についてもちょっと考えなおさないと。虫の死ぬ農薬を食べる人間、細菌の死ぬ薬を飲む人間など、物質の毒性は生物によって極めて大きく差が出るもののはずです。

それなのに、モルモットでの毒性評価の結果が人類にそのまま適用できるかのような誤解を与える書き方を故意にしているわけです。よく読んで考えれば矛盾に気付くだけの内容を含めながら、わざと誤解を誘発するようなこういう書き方に何かを感じませんか?

要するに、誰かが「問題があることにしたい」と言ったので、役所として何かしない訳にもいかない。

基準を決めるにあたっては、”何があっても絶対に問題がないレベル”を基準にしないと自分の退職金が危なくなるので、あらゆるデータを駆使してできるだけ低い限界値を設定するわけです。

”誠意ある科学者”ではなく、役所のサラリーマンの気持ちになればそれも止むを得ませんが、一般人である私たちも、

「○○から環境基準の○万倍のダイオキシンが検出された」

などというニュースを頻繁に聞くわりに、史上最強の毒物であるはずのダイオキシンの急性毒性によって死亡した人が居ないことに矛盾を感じませんか?(某国での遺伝特性については別途ご確認ください)

具体的な被害者が居ないにも関わらず役所の保身とマスコミからの追求逃れ、そして特定業種への利益供与のために無駄な対策費用をかけているようにしか見えないのは私だけでしょうか。

以前のようにローカルで焼却炉を運転すれば廃棄物の運搬によるエネルギーの消費も不要になり、かつ廃棄物処理業者の活動自体も不要になるわけです。それにも関わらず、無理に焼却炉を維持できないように法律を作ってゴミを廃棄物処理業者に集めた上に結局はローカルで行うのと同じような焼却を行っています。

自社で焼却炉を維持しようとすると定期にダイオキシン濃度の分析が必要になるのですが、その分析費用が1回で50万円ですって。ぼろい商売があったものです。笑っちゃいます。

焼却炉の解体では周りに囲いをしてダイオキシンの飛散を防止しなければならないそうです。

そこまで小さなリスクまで気にするのなら、腎臓病の原因になるということで醤油の流通を制限したらどうでしょうか。

ついでに言うとアスベストの問題も同じです。職業上の暴露濃度と、一般の暴露濃度にどれほどの差があるのかきちんと検討すべきところ、全てアスベストで一括りですから。

小学校の天井にアスベストが吹きつけれれていようとなにしようと、触らない限り飛散などしないのです。昭和40年代の建物なんて、そこらじゅうに青石綿が使われているはずです。しかしそもそも青石綿とそれ以外の違いも確認せずに騒ぐというのはどういうことなのか。

そんなことよりも、かつて自動車のブレーキパッドからどれほどのアスベストが放出されたか気にしないのでしょうか。高温で微細化されているから問題はないということになっているようですが・・・?

なにしろ環境問題と名前を付けさえすれば「素人は騙しやすい」「票になる」そして業界団体以外からは文句は出ないということで、いい加減な話が横行しています。

判断をする我々は、十分に気をつけなければいけないでしょう。

時代の環境教識者の申し合わせとはちがって、「それでも地球は回っている」のかもしれません。

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