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2007年4月 1日 (日)

シートの修理

Img_3427

今週末、久しぶりに休みになったので、先日発見された750の助手席電動リクライニングの修理を行いました。

作業にあたっては、このブログにもコメントをいただいている、たけE32さんのこちらのサイトで大いに勉強させていただきました。

以下、作業の様子です。

たけE32さんのサイトのほうがずっと分かりやすいのですが、一応、私の日記としてアップさせていただきます。

まずはシートを前にスライドさせて、シートレール後部にある固定ボルトを外します。工具はE型トルクスの#14です。たけE32さんが書かれている7/16インチの六角ソケットもぴったりでしたし、11mmのソケットもぴったりしていましたから、トルクスが手元になければそれらを使えば良いと思います。

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ボルトを外したら、後部座席からシートを前に蹴飛ばすと、シートレール前端のフックからシートレールがはずれます。

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シートに供給される電源のコネクター、シートベルトアンカーの固定ボルト、そして、シートレールのスライドに応じてベルトの肩の位置を変えるための連動ワイヤーをシートから取り外し、シートを車外に取り出します。

うちの車庫の幅は3.5mです。車を車庫の真ん中に置いた状態で、なんとかシートの出し入れは可能でした。車いじり用のガレージとしては、幅3.5mというのが一応の目安になりそうです。

Img_3433

外したシートを部屋に取り込んでいるところです。勝手口用の幅の小さいドアからの搬入は少々タイヘンでした。車の部品というのは外してみるとけっこう大きいもので・・・。

さて、部屋の中でシートを裏返して観察します。

Img_3435

2つあるモーターユニットのうち、写真上の一つがリクライニング用のモーターのようです。

モーターの回転動力は、モーターの両端から伸びる黒いシースに入ったフレキシブルワイヤーによって、シート両サイドにあるリクライニングギアボックスに伝えられます。

今回のトラブル、「シートバックの片方しか動かない」 という現象は、このフレキシブルワイヤーが経時変化によって縮むのかどうか、その先端が、モーター側の勘合穴(四角穴)から片側だけ抜けてしまって回転が伝わらなくなってしまうために起こるようです。

Img_3441

したがって、修理方法としては、四角断面に加工されたフレキシブルワイヤーの先端がモーターの勘合穴に深く挿し込まれるよう、シース先端のフィッティングを一旦取り外してシースパイプを切り詰め、再度フィッティングを取り付けるということになります。

シースからフィッティングを外すには、フィッティングの根元から細いマイナスドライバーを突っ込んでカシメ部分をゆるめるようにすると良いようです。上の写真は、フィッティングをシースから取り外したところです。

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取り外したフィッティングは、再固定のときにカシメの爪を使うので、爪の部分を叩いて平らにしておきます。

Img_3444

内面が、ほぼ平らになりました。

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ワイヤーの先端の四角断面部分が長めに顔を出すよう、シースを10mmばかり切り詰めてフィッティングを差し込みます。先端が15mmくらい出ていれば良いようです。その後、カシメ部分をポンチでていねいに打ち込みます。バイスプライヤーでこじってみましたが、十分に固定できたようです。

Img_3437

モーターの組み付け前に、シートバックのねじれを直しておきます。リクライニングの片方が動かなくなった状態でだいぶいじってしまったので、シートバックがねじれてしまっていたのです。

シートバックに水準器を置き、シートバックの両側が同じく水平になるように調節します。フレキシブルワイヤーは相当の回転数を回さないといけないので、電動ドリルのチャックにくわえて回しました。同時に、リクライニングのギアボックスには異常がないことを確認できました。

Img_3450

ついでに反対側のフレキシブルワイヤーも同じように補修しておきました。あとはワイヤーにグリスを塗りこみ、元のとおりモーターを組み付けるだけです。

Img_3452

モーターの組み付け完了です。

車両に戻して動作確認し、めでたく助手席リクライニングの修理完了となりました。

思ったほど時間はかからず、きちんとした修理が出来たものと思っています。純正部品の若干の加工で済みましたから、「動作はするようになったものの、またいつ壊れるか」という感じではありません。当分大丈夫でしょう。

分かりやすいサイトで修理方法を解説されている、たけE32さん、ありがとうございます。

 

ところでこの助手席シートをよく見て気がついたのですが、どうやらこのシートには衝突時のシートベルト引き込み機構が付いているようですね。

上の写真で、緑色のポッチの左下あたりが、その引き込みスライド機構の部分だと思います。ユニットの表面に、「適当にバラそうとすると危険だぞ」という内容が書かれていました。

この時代にそう言った機構が一般的だったのかどうか分かりませんが、私のイメージからすると、当時としてはかなり先進的な機構だったのではないかと思います。

この種のフラッグシップだけに、そんな装備も寡黙にしてひけらかさず・・・、なのでしょうか。

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コメント

シート補修完了おめでとう御座います。

駆動のトラブルは殆どケーブルの遊びによるものなのでカシメ位置を調整したあとフレキシブルケーブルが遊んで踊らないように幾つかのポイントでタイラップなどを使って固定してしまえば、以後再発する事は無くなります。 ヘッドレストやリフトその他の同じ構造なので一度補修すれば他の車両の修理も簡単です、ただあのシート重量だけは一人での移動に苦労しますが(笑)

おかげ様で修理できました。ありがとうございます。「切断」等の”元に戻らない加工”には勇気が要るので本当に助かりました。

今回、タイラップでの固定はすっかり忘れてしまいました。こんど、他の部分で同じことが起こったとき、忘れずに固定しようと思います。

次はステアリングリンケージの交換がテーマです。だいぶ前からステアリングを大きく切ると左フロントのあたりから「バキンゴキン」と音がするので。(笑)

> だいぶ前からステアリングを大きく切ると左フロントのあたりから「バキンゴキン」と音がするので。(笑)

それはステアリングリンケージの問題では無いですね(笑)、これもBMW全般に言える事ですが足回りパーツは消耗品と考えねばなりません。 それだけパーツに仕事をさせていると言う事なのですがブッシュやジョイントに関しては国産車のほうが持ちは良いようです、気にされている蛇角時の異音の殆どはアッパーアーム(プッシュロッド)とロアアーム(コントロールアーム)のブッシュ切れとジョイントガタによるものです。

これらのパーツは殆ど個人輸入や代行販売をしている業者が沢山あるのでヤフオク等でも純正品の半額程度で購入可能ですが交換作業に関してはアッパーはナットを保持するクリアランスが無くスパナを薄く加工する等する必要があります。 他には十分パワーのあるインパクトとストレート等で売っている爪の薄いプーラーがあればDIYで交換も可能です。

私は18インチのホイルを使用したために前回の交換から僅か半年でアームは全滅しました、純正ホイルや17インチ程度でも3-5万キロ毎に交換が必要なので消耗品としては一番費用を食う部類ですね。

コメントありがとうございます。

コントロールアームのブッシュは走行4万キロの間に2度ほど換えていますが交換の前後で音に変化が感じられないため、異音の原因はそれ以外の部分にあるようです。

ステアリングリンケージを含む各スフェリカルジョイント部分に注射器でグリスを注入したところ右側では症状が出なくなりましたので、ジョイント部分にも何らかの問題があるようです。以前に乗っていたHR30のスカイラインでタイロッドが痛んでいたときに聞いた音とよく似ています。

何れにしても、ご指摘のあたりを近々確認してみます。まだ異音が出る状態を目で見て確認したわけではありませんので。私がピットに入って、誰かにステアリングを切ってもらい、「ここ!」と分かれば話が早いのですが・・・!

極薄スパナやプーラー等、工具は手元のものでなんとかなりそうです。部品の手配が必要な場合には、また色々教えていただくことになるかもしれません。恐縮ですがそのときはよろしくお願いいたします。

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  • 徳永幾男: セイコーダイバーズウオッチ進化論 (ワールドムック 1078)

    徳永幾男: セイコーダイバーズウオッチ進化論 (ワールドムック 1078)
    セイコー社が普通に出しているであろう資料を継ぎ接ぎしただけの本。内容に伝説を求めてもパッキンについてもダイバーからの手紙についても同じことを繰り返し書くばかりで何の面白味もない。いかにネタが無いのかを自分で白状している感じ。 技術的な意味での興味からも全く期待はずれ。PTFEの方がガス(He)透過率が低いというデータを載せながら、何故PTFEではない材料を採用したのかの説明もない。(所要最小面圧が理由だろうが) そして、面白くない一番の理由は他社や他社製品との具体的、定量的な比較がないこと。他製品に対する優位性があってこその「進化」だろうに。件のダイバーの手紙に「どれもこれもダメ」と書いてあったという問題提起の話だけで、実際のHe飽和潜水でセイコー製がその問題を解決したのかどうかの裏付けがない。 著者は実績ある時計専門の機械屋さんのようだから出版に当たって名前だけ使われたのだろうと思わずに居られない。 最近で最も損したと思った本に認定。 (★)

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    筋肉が骨格と共に各々単独で図解されており筋肉の骨格への付着(起始,停止)位置が分かりやすい。図を見ればどのような動作が筋肉に刺激を与えるのかが想像できる。同シリーズのトレーニング編にも興味が湧いた。 (★★★★)

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