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2007年3月11日 (日)

コンクリート床仕上げ材

Img_3065

仕事で見ている建物で床仕上げが行われていたので、その様子をご紹介します。ABC商会の「カラクリート」による仕上げです。

この仕上げ材、本当ならガレージ内の土間の仕上げに使いたかったのですが、コンクリート打設と同時に施工する必要があるということを知らなかったため、自分の家では手遅れになってしまいました。

実は非常に残念に思っているポイントなので、今後、ガレージを作られる方に、ぜひご参考いただければと思います。

さて、この「カラクリート」、工場の床ではよく使われる材料です。仕上げ剤がコンクリートと一体になって固まる(モノリシック)ので、重量物による衝撃があっても、剥げたり欠けたりしないことが特徴です。仕上げ後は水はけも良く、油の浸透もかなり抑えられます。(ゼロではありません)

表面は少しザラザラした状態に仕上がるので、水濡れによる滑りの心配はありません。塗装で仕上げると表面が平滑になり過ぎてタイヤがキュルキュル鳴ったりしますが、そういうこともありません。

色は全部で20色あります。写真の床では「工場グリーン」の緑色ですが、ガレージだったら車と家の雰囲気に合わせた色にしないといけませんね。青系・緑系・赤系・灰色系・黄色系とありますので、まずは合う色が選べると思います。無彩色だとちょっと寂しいので、やるなら”山吹色”あたりが良かったなあ・・・。

ところでその施工は、メーカーが「鉱物骨材配合散布型美装床仕上げ材」と呼ぶとおり、20kg入りの袋に粉の状態で入って来る仕上げ材を、半分固まりかけたコンクリートに散布して行います。

Img_3073

まずは水を撒いてコンクリートをよく塗らした後、カラクリートの粉を撒きながら、専用(?)の機械でぐりぐりとコンクリートに擦り混ぜて行きます。これによって、コンクリート本体と仕上げ材が一体で固化するわけです。

Img_3075

機械だけではなかなか表面がきれいにならないので、最後は手で表面を均します。私たちの家のガレージくらいの大きさならすぐに終わりそうですが、工場や倉庫などのように面積が大きいと大変です。

こうして小手で仕上げた後は滑らかな表面になり、カラクリートはそのままコンクリートと一体で硬化するという仕組みです。

と、カラクリートの施工はだいぶ大雑把にはこんな感じですが、詳しくはメーカーさんの「施工要領」をご覧ください。(笑)

今回の工事では、床コンクリートの打設自体は朝から始まって1時過ぎには終わっていたのですが、コンクリートが少し固まってきてからでないとこの仕上げが出来ないということで、結局、それを待って作業を始めたのが既に5時を過ぎたころでした。

特に冬はコンクリートの硬化が遅いので、朝一番からコンクリートを打ち始めても、どうしてもそういう時間になってしまうのだそうです。

施工上、コンクリートが完全に固まってしまってからではどうしようもありませんから、この作業では一旦コンクリートを打設してしまったら、何時になろうとも最後の仕上げが終わるまで一気に終わらせなければなりません。

この日、作業が終わったのは夜の12時半を過ぎたころだったそうです。

次の日に出張があった関係で私は11時前には失礼してしまったのですが、出張から戻って出来上がりを見たら、きれいに仕上がっていました。

工事のみなさま、本当にお疲れさまでした。

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