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2007年3月22日 (木)

衝突安全性のこと(車両重量との関係)

衝突安全性の件、重い車と軽い車が衝突したらどうなるのでしょうか。やはり重い車に乗っていたほうが怪我をする率は小さいのでしょうか。疑問に思って調べてみたら、やはり資料がありました。

国土交通省の資料です。

車両の安全対策

内容を読むと、ものすごく「あたりまえじゃーん」、という結果です。物理的な話というのは、結局のところ、「当たり前」のことしか起こらないんですよね。

内閣府「平成15年度交通事故の状況及び交通安全施策の現況」によると、死亡事故に限って言えば、車両単独事故は2割程度だとか。つまり、その他8割には何らかの相手がある事故であると理解できます。

すると、多くの重大事故は、上の資料に沿った形の確率で乗員が傷害を受けているということになります。

一方、自動車アセスメント等の安全性評価では、「自分の重量による衝撃」を、どうやって吸収するのかということが評価の重点に置かれています。相手は固定されたコンクリートバリアであって、種類は一定です。

事故で言えば単独事故の状況です。

そんなわけで、自重というパラメータを考慮に入れると、自動車アセスメントの安全性評価というものは、現実の事故での安全性に於いて、一般的なイメージと違った読み方をしなければならないものであるように思います。

メルセデスがホームページで主張する「コンパティビリティ」のアピールなんかを見ると、

「なんだ、つぶれ方は一緒じゃないか。」

と思われるかもしれませんが、よく考えるとちょっと違いそうです。

確かに潰れ方としては彼らの主張のとおり

「Eクラスはもちろんのこと、スマートも衝突の衝撃はキャビン前部でとどまり、キャビンに大きな変形は起きていません。」

ということになります。

しかしながら、お互いの衝撃吸収のストローク差、そして重量の差を考えれば、どう考えてもスマートの乗員の方がダメージが大きいでしょう。むしろ、変形をキャビンの手前までに抑えたために、キャビンへの衝撃はむしろ増加しているのではないでしょうか。

静止画ではこのような形に見えますが、もしもこれが動画であれば、スマートはこのあと、後方に弾き飛ばされているはずです。重量が2倍も違うのですから。

ちょっと話が逸れましたが、最初の国土交通省の資料を見ると、結局のところ、

「重いものにはかなわない」

ということになりそうですね。

一時、「欧州車は安全だ」という伝説があったのには、もしかしたら

「当時の日本車よりも重かった」

という単純な理由があったのかもしれません。

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