« マフラー交換 | トップページ | マフラーのこと(あれこれ) »

2007年1月 5日 (金)

マフラーのこと(車検対応)

最近は規制が緩くなったこともあってか、市販されているほとんどのマフラーは、それを取り付けたままで何の問題もなく車検を通り、「キミ、そのマフラー・・・」などとお巡りさんに止められることもなくなったようです。私が車に乗り始めた頃はまだ、マフラーを換えていると触媒の有無に関わらず絶対にまともな車検は通らず、車検のたびにノーマルに戻していました。

その後、JASMAが手続きを事前に行うという形で「車検対応」「車検に通るマフラー」ということで出てきた「JASMA認定品」。確かに車検は通るのですが、いわゆる排気効率という意味ではあまり大したものではなかったように思います。

記憶が定かではないのですが、駆動系の強度計算が要らない(改造車検が必要ない)条件として「最高出力がノーマルと変わらない」ということが必要だったのだと思います。「効率を追求した」等と謳って大径のパイプを使っていても、実はマフラーの一部に絞りを入れた製品がありました。例えば、テールパイプやメインパイプの径が大きくても、タイコの中のパンチングメタルで出来た管路が、メインパイプよりも小さく絞り込まれているというような感じです。

もう10年くらい前、私がHR31に付けたFujitsuboのLegalisRなるマフラーがまさにこの方式でした。テールパイプはφ100くらいのものが付いていてメインパイプもφ76.3。見た目はとても立派なんですが、タイコの中を覗いてみると、パンチングの部分の直径がφ50くらいしかないんですよ。

これに気付いたときには本当にガッカリしました。こんなので出力アップなんてする訳ないと。当時はいたいけな少年でしたからね。(笑)

なので、その後のタービン交換と併せてマフラーをKakimotoに換えました。メーカーにも事前に絞りがないことを確認しました。結果、排気量2.4リットル、タービンTD-06(19C)、ブースト最大1.5kgf/cm2に現車合わせROMという仕様でダイナモ上416psでした。タービン出口径と大差ないLegalisのままだったら、決してそこまでの出力は出なかったでしょう。

と、こんなことを思い出しながら最近の「車検対応」と言われているマフラーを眺めてみると・・・、多いですね、砲弾型と呼ばれる小さなサイレンサーが。こんなことを言うと付けている方に怒られてしまいそうですが、あれ、大丈夫なんでしょうか。

測ってみたことはありませんが、小さな体積で保安基準に合った消音効果を出そうと思えば中で絞るしかないのではないかと思うんですよね。低速域でノーマルよりも少々大きめの音を出して楽しむだけというのであれば良いのですが、本当は高速域で詰まってしまうような製品、無いんでしょうか。確かに「タイコが小さければ同じ型でどの車種にも流用可能」=「コストダウン」ですが・・・。

さて、ステージアのLegalisはどうなんでしょう。(笑)

« マフラー交換 | トップページ | マフラーのこと(あれこれ) »

」カテゴリの記事

コメント

こんばんは。
早い時間にうたた寝してしまったせいで、全く眠れませんー。
砲弾型マフラーは、わたしも???だと思います。市販されている物はコストダウン以外の何物でもないでしょう。
例えば、馬力を追求するために管径・長さ・内部構造などを変えたサイレンサーを無数にテストするなんて場合には、あの砲弾型のメリットは大きいと思うんですけどね。
実際は、パートのおばちゃんがターンテーブル上でチチッと溶接するのに都合のいい形ってことですかね。本体を車種専用設計にする必要もないですし。排気量に合わせて径ぐらいは変えてるんでしょうかね?

すごい時間にコメントありがとうございます。驚きました。(笑)
マフラー、おばちゃん溶接ですよね。きっと。まあおじちゃんでもおばちゃんでも良いんですが。
タイコのチョイスは”騒音が収まるように絞りを変える”という感じのものもあるかも知れませんね。まじめにテストをしていたらあんなにたくさんの車種に製品を設定できないと思いますし。
私のマフラーは今日、お店から連絡がありました。在庫があるのでしばらくのうちに来るそうです。
ま、今回は”気分”が目的なので、うるさ過ぎなければOKです!

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: マフラーのこと(車検対応):

« マフラー交換 | トップページ | マフラーのこと(あれこれ) »

2022年2月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28          

ottoの本棚

  • 徳永幾男: セイコーダイバーズウオッチ進化論 (ワールドムック 1078)

    徳永幾男: セイコーダイバーズウオッチ進化論 (ワールドムック 1078)
    セイコー社が普通に出しているであろう資料を継ぎ接ぎしただけの本。内容に伝説を求めてもパッキンについてもダイバーからの手紙についても同じことを繰り返し書くばかりで何の面白味もない。いかにネタが無いのかを自分で白状している感じ。 技術的な意味での興味からも全く期待はずれ。PTFEの方がガス(He)透過率が低いというデータを載せながら、何故PTFEではない材料を採用したのかの説明もない。(所要最小面圧が理由だろうが) そして、面白くない一番の理由は他社や他社製品との具体的、定量的な比較がないこと。他製品に対する優位性があってこその「進化」だろうに。件のダイバーの手紙に「どれもこれもダメ」と書いてあったという問題提起の話だけで、実際のHe飽和潜水でセイコー製がその問題を解決したのかどうかの裏付けがない。 著者は実績ある時計専門の機械屋さんのようだから出版に当たって名前だけ使われたのだろうと思わずに居られない。 最近で最も損したと思った本に認定。 (★)

  • ウイダー: ウイダー・トレーニング・バイブル (ウイダー・トータル・フィットネス・シリーズ)

    ウイダー: ウイダー・トレーニング・バイブル (ウイダー・トータル・フィットネス・シリーズ)
    10年くらい前に買った本書を再読。紹介されているトレーニング種目は多く、運動競技別のメニューも紹介されている。また、反復可能回数を基準にした重量設定の方法も簡単に紹介されているが、「漸進性の原理」にはほんの一言二言触れているだけで、トレーニングが進んだとき、どのようにウェイトの重量を増やせば良いのかについては殆ど記載がない。唯一、「導入段階のトレーニングプログラム例」の中に「最終セットで15回出来るようになったら2.5kg増す」というような記載があるのみ。確かに重量設定の方法を逆読みすれば目的とする効果が得られる反復回数となるように重量を増やして行くべきということは分からなくもないが一般には分かりにくいだろう。明らかに初心者向けの書籍なのに、その点に関するガイドが不足していることに疑問を感じる。厳密に言うと用い方が違うとしても、8×3法なり5×5法なりのような、分かりやすいウェイト重量調整の判断基準が欲しい。ウェイトを増やして行くこと自体が目的にかなり近いことであって、他のことはその手段なのだから、ウェイトの増やし方には章をひとつ割いても良いくらいだと思うので。 (★★)

  • クリス アセート: 究極の筋肉を造るためのボディビルハンドブック

    クリス アセート: 究極の筋肉を造るためのボディビルハンドブック
    内容は運動強度と栄養摂取に関する原則に特化しており、個別の運動についての詳細は含まれていないので注意。挿絵以外に図表は含まれない。 (★★)

  • マイケル ルイス: フラッシュ・ボーイズ 10億分の1秒の男たち

    マイケル ルイス: フラッシュ・ボーイズ 10億分の1秒の男たち
    読書中

  • バートン・マルキール: ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉 ―株式投資の不滅の真理

    バートン・マルキール: ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉 ―株式投資の不滅の真理
    主張には一貫性があり差し替えられた最新のデータに対しても矛盾がない。最高のリターンを得るためにベストな方法ではなく、普通の人が十分な(とは言えかなり良い)リターンを得られる可能性が高い方法を明確に示している点で個人投資家にとって最良の書ではないだろうか。株式、債券の範囲で投資を始めるなら、まずは歴史に裏打ちされたこの本を読んでからにすべき。投資窓口で投資商品を販売する方々も、この本を読んでから個人投資家に接すれば無駄な問答が無くなるように思う。まあ、そんなことをしたら彼らが自己矛盾に苦しむことになるが。 (★★★★★)

  • フレデリック ドラヴィエ: 目でみる筋力トレーニングの解剖学―ひと目でわかる強化部位と筋名

    フレデリック ドラヴィエ: 目でみる筋力トレーニングの解剖学―ひと目でわかる強化部位と筋名
    主な筋肉については起始と停止位置がその筋肉単独の状態で図解されているが、せっかくなら運動状態の図についても、その運動が主題にする筋肉だけを単独で図示してほしかった。その方が、その筋肉がどのような方向に力を発揮するのか、どのような方向に動作すれば筋肉に効率よく刺激を与えられるのかが分かりやすくなるように思う。筋肉の起始と停止位置が分からない図であれば、なにも表皮を剥いで筋肉を露出させた状態で運動の様子を描く必要がないのでは。 (★)

  • 荒川 裕志: プロが教える 筋肉のしくみ・はたらきパーフェクト事典

    荒川 裕志: プロが教える 筋肉のしくみ・はたらきパーフェクト事典
    筋肉が骨格と共に各々単独で図解されており筋肉の骨格への付着(起始,停止)位置が分かりやすい。図を見ればどのような動作が筋肉に刺激を与えるのかが想像できる。同シリーズのトレーニング編にも興味が湧いた。 (★★★★)

  • ウイダー: ウイダー・トレーニング・バイブル (ウイダー・トータル・フィットネス・シリーズ)

    ウイダー: ウイダー・トレーニング・バイブル (ウイダー・トータル・フィットネス・シリーズ)
    (★★★)

  • 世界文化社: Octane日本版 Vol.12 (BIGMANスペシャル)

    世界文化社: Octane日本版 Vol.12 (BIGMANスペシャル)
    素敵なグラビアを堪能。 (★★★)

  • 世界文化社: オクタン日本版特別編集 VANTAGE (BIGMANスペシャル)

    世界文化社: オクタン日本版特別編集 VANTAGE (BIGMANスペシャル)

Shops

  • Ride Out KAWASAKI 専門店
    友人である長谷川氏のバイクショップ。 杉並区善福寺一丁目青梅街道沿い。 KAWASAKI中心に取り扱い。

家作りリンク

家作りガイド

  • 住まいの水先案内人
    家作りに関する技術的な解説、資料、コツ、そして注意点が盛りだくさんです。非常に多くの内容が含まれていますが、それらが分かりやすく整理されています。このサイトを隅から隅まで読んで家作りに着手すれば余程のことがない限り致命的な問題が発生するようなことは避けられるのではないでしょうか。特定の工法、業者に傾いた解説も見当たらず、非常に良いサイトだと思います。
  • 建築家による1000問答の建築よろず相談
    基本的には建築に関係する相談のサイトです。建築士等によるQ&Aが充実しています。運営主体の性質上、建築士による建築計画・監理を強く推し、そのメリットを強調しています。

トレーニング

  • AthleteBody.jp
    このサイトのおかげで腹筋を割ることができました。無料サイトであるにも関わらず「ダイエットと筋肉トレーニングにおいて本当に必要なこと」が強調され、非常に有益な情報が提供されています。 夏前になると「6パックを手に入れる」的な特集を繰り返し組んで、色々な運動を羅列しただけの雑誌を買うのがバカバカしくなります。 多くの雑誌では、運動の優先度、そして何より時間軸でのトレーニングの進め方が載っていません。 「10回繰り返せるくらいの負荷で3~5セット行う」という書き方をしていることが多いのですが、「じゃあ、今日50kgのウェイトで10回3セット出来たとして、次回もその次も同じようにすれば良いの?」という疑問には答えてくれないことが殆どです。 読者がそう言った疑問を持たなければ毎回同じ負荷で同じことを繰り返し、つまり体は変わらない、ということになるわけで、記事として非常に中途半端であり不誠実です。 全員が6パックになってしまうと雑誌が売れなくなるので大事なところを端折っているのかも知れませんが。 このサイトでは、「行うべき基本」はシンプルで明確なので実行も容易。非常にお勧めです。
無料ブログはココログ