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2007年1月25日 (木)

家屋調査

以前にハガキで連絡の来ていた固定資産税決定のための家屋調査が行われました。私は会社に行ってしまっていたので、対応は妻に頼みました。

妻によると係が2人で来て30分もしないで終わったらしく、特に何の指摘もなかったようです。そのうち、結果の通知が来るのでしょう。

で、気になるのは、どんな基準で評価が行われるのかです。

巷では「立派な外構が出来ていると評価が上がるから工事は評価の後にしたほうが良い」などという話もあるようですが、「じゃあ具体的にどうなのか」ということになると急に「むにゃむにゃ」と。要するに評価の方法についての情報がないんですよね。

なんだか気分が悪いので「固定資産税 評価」というキーワードでググったしたところ、東京都のホームページに

「固定資産税における家屋の評価額は、総務大臣の定めた固定資産評価基準に基づいて算出しています。また、評価基準では、再建築費(価格)を基準として評価する方法(再建築価格方式)により家屋の評価額を求める方法を採用しています。」

と書かれていました。

他の自治体でも殆ど同じ説明です。まあ、何らかの基準に基づいて評価を行うのは当たり前ですよね。問題はその評価基準の中身です。

「総務大臣の定めた固定資産評価基準」というのは、いったいどういうものなのでしょうか。

再び検索してみたところ、どうやらその本体は「固定資産評価基準(昭和38年12月25日自治省告示第158号)」というものらしいということが分かりました。仕事で扱う高圧ガス,消防法関係の法律と同じく、結局は告示、通達までたどらないと内容が分からないところが(泣)です。

ただ、そこからが問題でした。いくら検索しても、この「昭和38年12月25日自治省告示第158号」というものの内容が分からないんです。(役所に行けば良いのですが)

総務省(旧自治省)のホームページでも探してみたのですが、法令検索でこの告示の名前こそひっかかるものの、「○○は昭和38年12月25日自治省告示第158号による。」というような内容ばかりで、告示そのものは全く引っかかりません。私の探し方が悪いのだとは思いますが、イライラします。

ようやく見つけたのがこの資料。(財)資産評価システム研究センターという団体が固定資産税の評価のありかたについて考察した「家屋評価に関する調査研究」という資料です。

そのなかに「横浜市での家屋比準評価の概要」(PDF p.38)という項目があって、そこに家屋の各構成要件による点数付与式の評価表がありました。

この評価表は家の構造によって名前が変わるものの、「家屋再建築費評点基準表」と呼ばれているようです。(こういう名前すら知らないので検索もうまく出来ないんですよね)

この名前で再び検索してみたところ、ようやくこの資料の「別表第8」というところに「木造家屋再建築費評点基準表」なるものを発見。家屋の各仕上げ・仕様についての、評価点(=値段)を知ることが出来ました。この中に外構についての記載は見つけられませんでしたから、おそらく、外構は家屋調査の範囲の評価とは無関係なのではないかと思います。

屋根材、軒の出の長さ、基礎の高さ、内装仕上げの材質その他、ずいぶん細かく点数になっています。例えば屋根材の瓦についても「上質なもの」と「並のもので点数が分かれています。(評価者が見て分かるのでしょうか)

ただし、この表はあくまで木造用のもの。軽量鉄骨等、他の構造の建物のためにはまた他の表があるらしく、ずいぶん複雑なようです。最終的に価格は「市長が決める」ということで、自治体によっても差が出る可能性があるわけですね。資料によると新築の場合の評価額は、だいたい実際の建築費の5~6割になるんだそうです。そこまで違うと「再建築費」を計算していると言えるのかどうか非常に疑問ですが。

何れにしても私たちの家は安い材料しか使っていないので安心です。(笑)

そうそう、東京都のホームページには 「閲覧・貸出用資料もくろく(C.都税)」というものがあって、その中に「家屋単位当たり再建築費評点比準表(木造用 プレハブ構造建物用枠組壁構造建物用 非木造用 複合構造家屋用) 平成15年度」というのがありました。きっと、役所に行きさえすれば、どこの自治体でもこの評価基準は見ることができるのだと思います。

と、こんなことを調べるのにかなりの時間を費やしてしまったのですが、結局のところ、評価の詳細は分かりませんでした!(泣)

もしかして固定資産税の評価結果の通知に、きちんとその評点表が添付されてきたりするのでしょうか?(爆)

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