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2006年12月29日 (金)

光熱費と住み心地

今月の請求を見て、面積のわりに光熱費が安いなあと関心していますが、このこと自体、引っ越してから常々感じていたことの裏づけのよう な気がします。寒さが身に滲みるこの季節に感じていたことというのは、

・ 暖房の効きが良い
・ 吹き抜けが気にならない(寒くない)
・ 家の中の温度差が小さい
・ 家の中でまだ寒いと感じたことがない
・ 床暖房は使っていない(必要がない)

ということです。

どれも住み心地に直結する事柄ばかり。良いことばかり言うようですが、とりあえずこの季節、私たちの家はとても快適です。「光熱費が安い = 断熱性能が良い = 熱環境が良い」、そして最終的に「= 住み心地が良い」という関係が、うまく成立しているようです。

確かに今年は全国的に暖冬傾向で、スキー場の雪も不足しているほどだそうですから、これから更に寒くなったらどうなるか分かりませんが、すくなくとも今はそう感じています。

人間、以前より悪くなることには敏感でも、良くなること、それも「心地良さ」というような軟らかな良さについては、つい気付かずに過ごしがちなものだと思います。そんなわけで、「あれ?そういえば○○だねえ」というように、さりげない心地良さを、だんだんに感じているところです。

巷で言われている光熱費と住み心地の関係なんて、今まで全く意識していませんでしたが、今は納得できます。

では具体的にはどんな様子なのか?と言いますと下のような感じです。もしかしたらすごくレベルの低いことを書いているのかも知れませんが、今まで木造築30年の実家と、RC築30年の社宅にしか暮らしたことがないものですから。バカバカしかったらすみません。(笑)

お風呂。冬のお風呂は「とりあえず湯船!」という具合に慌てて湯船に飛び込んでいたのですが、ちっとも寒くないのでそ ういうことがなくなりました。

夜のトイレ。布団から出ると寒いから出たくない。行きたいけど行きたくないなどと言って布団の中で悶々としていることがな くなりました。もぞっと起きて、眠いまま用を足して、そのまま再び寝られます。寒くて目が覚めてしまったりということもありません。ちなみに就寝中は暖房はつけていません 。

朝。トイレと同じく、寒くて布団から出たくない、起きたくない、というのは本当になくなりました。「早起きできる家」 (?)という感じです。基本的に朝は苦手なのですが、今は朝になればポンと起きられます。これには自分でも驚きました 。

吹き抜け。空調計画の図面を見返すとLDK+和室コーナーは28帖のサイズ、加えて4帖大の吹き抜けがありますが、定常的に温度を保ちたい場面では、リビングの 端っこにある12帖用のエアコン(東芝RAS-3655DV/暖房能力定格4.2KW)一台で十分に暖まります。これ、今年が多少暖冬気味だとしても、かなり意外です。 吹き抜けがあるということで暖房能力についてはかなり心配していたものの、全くの杞憂に終わりました。少なからず冷気が下りてくるのを覚悟していた吹き抜けの下でも、窓辺に近づいてさえほとんど冷気を感じません。そんなわけで、私たちの家の場合には、吹き抜けがあるからといって、特に問題となるような熱環境への影響はないようです。地域(私たちは関東南部です)や吹き抜けのサイズにもよるでしょうけれど、積水ハウスのBeDyne’sシリーズを選ぶなら、家の計画にあたって「吹き抜けによる寒さ」というのはそれほど心配しなくても良いように思います。最近の仕様なら他のメーカーさんでも同じなのかもしれませんけど。

冷気についてはキッチンのトップライトの下でも同じです。スーッと冷たさを感じるかと思っていたら、全くそういうことはありませんでした。最近、別件でこのトップライトのガラスについて設計のMさんに問い合わせたところ、一般的な乾燥空気入りのペア ガラスではなく、より断熱性能に優れたArガス封入のペアガラスが使われていることが分かりました。設計段階ではそういうことは聞いていませんでした し、積水ハウスさんの資料にもそういう記載はなかったように思います。標準でそういうグレードの高いものを採用しているなら、積極的にアピールすれば良いのにと思いました。

暖房の設定温度。妻が言っていたのですが、20℃設定で十分です。おそらく、足元と頭の位置での温度差が小さいのでしょう。足元が冷える感覚というのはまったくありません。これについては冬のうちに定量的にレポートしてみようと思います。

ガレージ。どういうわけかガレージの中でさえかなり暖かいのには驚きました。この時期、スリッパでガレージをウロウロしていても 足が冷たいとは全然感じないんです。ガレージの床面については特別に断熱はしませんでしたし、シャッターなんて板厚に 関わらず断熱という意味ではスカスカだと思うんです。ガレージの窓が遮熱断熱ペアになっていてガレージの天井裏に(標準では施工されない)断熱材を入れてもらったくらいでそんなに暖かくなるとも思えないのですが。どうしてこうなったのか、 これについてはちょっと謎です。この冬はそんなに暖かいのかなあと。

これでガレージの基礎立ち上がりにも断熱材を入れたり、ガレージの出入り口を断熱仕様のスイングアップないしオーバー スライダーにしたりしたら、「それはもう快適!」だったのかなあと想像しています。

ちょっと話が横道にそれましたが、実際の生活の中でこんな様子でその「住み心地」を感じていて、それが光熱費にも表れてきているように思います。

仕様を守ってしっかりと作ってあればどのメーカーさんが作っても大まかには同じような環境になるのでしょうけれど、その「しっかり作る」というのが実際には難しいわけで、そのあたりは積水ハウスさんの仕様設定と、それに基づいた確実な 施工が、この住み心地の良さに結びついているのだろうと想像しています。

光熱費について調べたいくつかのホームページを見てみたところ、私たちの家くらいの面積(60坪弱)で、夫婦二人という条件では、いわゆる熱環境を強く売りにしたメーカーのユーザーさんのレポートと、特に変わらない光熱費になっているようです。(費用は暮らし方に大きく影響されますから、実際には屋内の温度差で評価するべきでしょうが)

何れにしても、「普通に快適」ということが、光熱費で裏付けられたように感じています。

入熱が厳しい夏場にどうなるのか、見ものです。

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  • 徳永幾男: セイコーダイバーズウオッチ進化論 (ワールドムック 1078)

    徳永幾男: セイコーダイバーズウオッチ進化論 (ワールドムック 1078)
    セイコー社が普通に出しているであろう資料を継ぎ接ぎしただけの本。内容に伝説を求めてもパッキンについてもダイバーからの手紙についても同じことを繰り返し書くばかりで何の面白味もない。いかにネタが無いのかを自分で白状している感じ。 技術的な意味での興味からも全く期待はずれ。PTFEの方がガス(He)透過率が低いというデータを載せながら、何故PTFEではない材料を採用したのかの説明もない。(所要最小面圧が理由だろうが) そして、面白くない一番の理由は他社や他社製品との具体的、定量的な比較がないこと。他製品に対する優位性があってこその「進化」だろうに。件のダイバーの手紙に「どれもこれもダメ」と書いてあったという問題提起の話だけで、実際のHe飽和潜水でセイコー製がその問題を解決したのかどうかの裏付けがない。 著者は実績ある時計専門の機械屋さんのようだから出版に当たって名前だけ使われたのだろうと思わずに居られない。 最近で最も損したと思った本に認定。 (★)

  • ウイダー: ウイダー・トレーニング・バイブル (ウイダー・トータル・フィットネス・シリーズ)

    ウイダー: ウイダー・トレーニング・バイブル (ウイダー・トータル・フィットネス・シリーズ)
    10年くらい前に買った本書を再読。紹介されているトレーニング種目は多く、運動競技別のメニューも紹介されている。また、反復可能回数を基準にした重量設定の方法も簡単に紹介されているが、「漸進性の原理」にはほんの一言二言触れているだけで、トレーニングが進んだとき、どのようにウェイトの重量を増やせば良いのかについては殆ど記載がない。唯一、「導入段階のトレーニングプログラム例」の中に「最終セットで15回出来るようになったら2.5kg増す」というような記載があるのみ。確かに重量設定の方法を逆読みすれば目的とする効果が得られる反復回数となるように重量を増やして行くべきということは分からなくもないが一般には分かりにくいだろう。明らかに初心者向けの書籍なのに、その点に関するガイドが不足していることに疑問を感じる。厳密に言うと用い方が違うとしても、8×3法なり5×5法なりのような、分かりやすいウェイト重量調整の判断基準が欲しい。ウェイトを増やして行くこと自体が目的にかなり近いことであって、他のことはその手段なのだから、ウェイトの増やし方には章をひとつ割いても良いくらいだと思うので。 (★★)

  • クリス アセート: 究極の筋肉を造るためのボディビルハンドブック

    クリス アセート: 究極の筋肉を造るためのボディビルハンドブック
    内容は運動強度と栄養摂取に関する原則に特化しており、個別の運動についての詳細は含まれていないので注意。挿絵以外に図表は含まれない。 (★★)

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    マイケル ルイス: フラッシュ・ボーイズ 10億分の1秒の男たち
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    バートン・マルキール: ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉 ―株式投資の不滅の真理
    主張には一貫性があり差し替えられた最新のデータに対しても矛盾がない。最高のリターンを得るためにベストな方法ではなく、普通の人が十分な(とは言えかなり良い)リターンを得られる可能性が高い方法を明確に示している点で個人投資家にとって最良の書ではないだろうか。株式、債券の範囲で投資を始めるなら、まずは歴史に裏打ちされたこの本を読んでからにすべき。投資窓口で投資商品を販売する方々も、この本を読んでから個人投資家に接すれば無駄な問答が無くなるように思う。まあ、そんなことをしたら彼らが自己矛盾に苦しむことになるが。 (★★★★★)

  • フレデリック ドラヴィエ: 目でみる筋力トレーニングの解剖学―ひと目でわかる強化部位と筋名

    フレデリック ドラヴィエ: 目でみる筋力トレーニングの解剖学―ひと目でわかる強化部位と筋名
    主な筋肉については起始と停止位置がその筋肉単独の状態で図解されているが、せっかくなら運動状態の図についても、その運動が主題にする筋肉だけを単独で図示してほしかった。その方が、その筋肉がどのような方向に力を発揮するのか、どのような方向に動作すれば筋肉に効率よく刺激を与えられるのかが分かりやすくなるように思う。筋肉の起始と停止位置が分からない図であれば、なにも表皮を剥いで筋肉を露出させた状態で運動の様子を描く必要がないのでは。 (★)

  • 荒川 裕志: プロが教える 筋肉のしくみ・はたらきパーフェクト事典

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    筋肉が骨格と共に各々単独で図解されており筋肉の骨格への付着(起始,停止)位置が分かりやすい。図を見ればどのような動作が筋肉に刺激を与えるのかが想像できる。同シリーズのトレーニング編にも興味が湧いた。 (★★★★)

  • ウイダー: ウイダー・トレーニング・バイブル (ウイダー・トータル・フィットネス・シリーズ)

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