光熱費と住み心地
今月の請求を見て、面積のわりに光熱費が安いなあと関心していますが、このこと自体、引っ越してから常々感じていたことの裏づけのよう な気がします。寒さが身に滲みるこの季節に感じていたことというのは、
・ 暖房の効きが良い
・ 吹き抜けが気にならない(寒くない)
・ 家の中の温度差が小さい
・ 家の中でまだ寒いと感じたことがない
・ 床暖房は使っていない(必要がない)
ということです。
どれも住み心地に直結する事柄ばかり。良いことばかり言うようですが、とりあえずこの季節、私たちの家はとても快適です。「光熱費が安い = 断熱性能が良い = 熱環境が良い」、そして最終的に「= 住み心地が良い」という関係が、うまく成立しているようです。
確かに今年は全国的に暖冬傾向で、スキー場の雪も不足しているほどだそうですから、これから更に寒くなったらどうなるか分かりませんが、すくなくとも今はそう感じています。
人間、以前より悪くなることには敏感でも、良くなること、それも「心地良さ」というような軟らかな良さについては、つい気付かずに過ごしがちなものだと思います。そんなわけで、「あれ?そういえば○○だねえ」というように、さりげない心地良さを、だんだんに感じているところです。
巷で言われている光熱費と住み心地の関係なんて、今まで全く意識していませんでしたが、今は納得できます。
では具体的にはどんな様子なのか?と言いますと下のような感じです。もしかしたらすごくレベルの低いことを書いているのかも知れませんが、今まで木造築30年の実家と、RC築30年の社宅にしか暮らしたことがないものですから。バカバカしかったらすみません。(笑)
お風呂。冬のお風呂は「とりあえず湯船!」という具合に慌てて湯船に飛び込んでいたのですが、ちっとも寒くないのでそ ういうことがなくなりました。
夜のトイレ。布団から出ると寒いから出たくない。行きたいけど行きたくないなどと言って布団の中で悶々としていることがな くなりました。もぞっと起きて、眠いまま用を足して、そのまま再び寝られます。寒くて目が覚めてしまったりということもありません。ちなみに就寝中は暖房はつけていません 。
朝。トイレと同じく、寒くて布団から出たくない、起きたくない、というのは本当になくなりました。「早起きできる家」 (?)という感じです。基本的に朝は苦手なのですが、今は朝になればポンと起きられます。これには自分でも驚きました 。
吹き抜け。空調計画の図面を見返すとLDK+和室コーナーは28帖のサイズ、加えて4帖大の吹き抜けがありますが、定常的に温度を保ちたい場面では、リビングの 端っこにある12帖用のエアコン(東芝RAS-3655DV/暖房能力定格4.2KW)一台で十分に暖まります。これ、今年が多少暖冬気味だとしても、かなり意外です。 吹き抜けがあるということで暖房能力についてはかなり心配していたものの、全くの杞憂に終わりました。少なからず冷気が下りてくるのを覚悟していた吹き抜けの下でも、窓辺に近づいてさえほとんど冷気を感じません。そんなわけで、私たちの家の場合には、吹き抜けがあるからといって、特に問題となるような熱環境への影響はないようです。地域(私たちは関東南部です)や吹き抜けのサイズにもよるでしょうけれど、積水ハウスのBeDyne’sシリーズを選ぶなら、家の計画にあたって「吹き抜けによる寒さ」というのはそれほど心配しなくても良いように思います。最近の仕様なら他のメーカーさんでも同じなのかもしれませんけど。
冷気についてはキッチンのトップライトの下でも同じです。スーッと冷たさを感じるかと思っていたら、全くそういうことはありませんでした。最近、別件でこのトップライトのガラスについて設計のMさんに問い合わせたところ、一般的な乾燥空気入りのペア ガラスではなく、より断熱性能に優れたArガス封入のペアガラスが使われていることが分かりました。設計段階ではそういうことは聞いていませんでした し、積水ハウスさんの資料にもそういう記載はなかったように思います。標準でそういうグレードの高いものを採用しているなら、積極的にアピールすれば良いのにと思いました。
暖房の設定温度。妻が言っていたのですが、20℃設定で十分です。おそらく、足元と頭の位置での温度差が小さいのでしょう。足元が冷える感覚というのはまったくありません。これについては冬のうちに定量的にレポートしてみようと思います。
ガレージ。どういうわけかガレージの中でさえかなり暖かいのには驚きました。この時期、スリッパでガレージをウロウロしていても 足が冷たいとは全然感じないんです。ガレージの床面については特別に断熱はしませんでしたし、シャッターなんて板厚に 関わらず断熱という意味ではスカスカだと思うんです。ガレージの窓が遮熱断熱ペアになっていてガレージの天井裏に(標準では施工されない)断熱材を入れてもらったくらいでそんなに暖かくなるとも思えないのですが。どうしてこうなったのか、 これについてはちょっと謎です。この冬はそんなに暖かいのかなあと。
これでガレージの基礎立ち上がりにも断熱材を入れたり、ガレージの出入り口を断熱仕様のスイングアップないしオーバー スライダーにしたりしたら、「それはもう快適!」だったのかなあと想像しています。
ちょっと話が横道にそれましたが、実際の生活の中でこんな様子でその「住み心地」を感じていて、それが光熱費にも表れてきているように思います。
仕様を守ってしっかりと作ってあればどのメーカーさんが作っても大まかには同じような環境になるのでしょうけれど、その「しっかり作る」というのが実際には難しいわけで、そのあたりは積水ハウスさんの仕様設定と、それに基づいた確実な 施工が、この住み心地の良さに結びついているのだろうと想像しています。
光熱費について調べたいくつかのホームページを見てみたところ、私たちの家くらいの面積(60坪弱)で、夫婦二人という条件では、いわゆる熱環境を強く売りにしたメーカーのユーザーさんのレポートと、特に変わらない光熱費になっているようです。(費用は暮らし方に大きく影響されますから、実際には屋内の温度差で評価するべきでしょうが)
何れにしても、「普通に快適」ということが、光熱費で裏付けられたように感じています。
入熱が厳しい夏場にどうなるのか、見ものです。
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