« 震度って? | トップページ | 仕上げ工事(9) »

2006年10月20日 (金)

自動車雑誌

勤務先の本棚に古~い自動車雑誌がたくさんあります。ずっと前からその存在は知っていたのですが、わざわざ開いて眺めるということはしませんでした。

しかし!ちょっとしたきっかけで開いてみると・・・、かなりすごい内容でした。

今回ご紹介するのは「モーターファン10月号付録 昭和43年10月1日発行」のこの冊子。

その名も「カスタムカー入門」(!)です。

Img_1648

本を開いてみると・・・、

Img_1642

「街かどや郊外で、ハッとするような美しく珍しい乗用車を見かけることがある。」

これこそ、わが国にもようやく流行のきざしを見せはじめた、カスタムカーなのである。」

個性の表現、マイカーのデザインを自分で考え、自分で作る時代がやってきた・・・・・・。」

!!!

記事は初めからぶち上げ系、絶好調です。

「~時代がやってきた」って、いったい日本のどのあたりにそういう時代が来ていたんでしょう?

40年後にこんなツッコミを入れられるとは思わなかったでしょうね、これを書いた人は。

Img_1643

本をめくって行くと、じゃーん。FRPボディーの作り方です。

当時はラダーフレームの車が多かったんでしょう。ボディーとシャシを全く別々にいじれるようです。

今では一部の特殊な車を除いてほとんどがモノコックボディーですからちょっとあり得ませんね。

Img_1644

作業風景。

確かにシャシからボディーが分離されています。

まるで1/1プラモデル、あるいはラジコン状態。好きな形のボディーをかぶせて出来上がりです。

スバル360が走っていた当時のこと、これで街を走ったらそれはもう注目の的でしょう。

Img_1646

そうかと思うと今度は「ステッカーでボディーを飾ろう」と来ました。当時はこういうのもカッコ良かったんですね。

感動したのは「(1)ルーフを切ってオープンへ」という記事。

ちがう方向性の改造のようにルーフをばっさり切り取っています。これもラダーフレームならではでしょうか。

しかし、です。

ステッカーを除いてどれもこれも、かなり難易度が高そうな内容です。なのに、それが一般誌にさらりと載っているというのがけっこうすごいと思いませんか?

まだまだモノが豊かでない、DIY精神にあふれた時代だったことが想像されます。

私が生まれるたった10年前のことですが。(笑)

« 震度って? | トップページ | 仕上げ工事(9) »

」カテゴリの記事

コメント

「モータファン」は昔からマニアックなんですね・・・。
某大学の自動車制御系研究室にいた僕にとって、モータファンは「ものすごい分かりやすい参考資料」みたいな有りがたい雑誌でした。当時既に休刊してたんですけどね。(^^;)

が、つい最近、遂に復刊したのを御存知ですか? 1600円くらいしますが、はっきりいってそこら辺の自動車雑誌では逆立ちしても書けないようなすごい雑誌になってますよ~。

こんばんは。復刊ですか。知りませんでした。
このところ、中身のある雑誌がなかったように思うので、ちょっと期待です。近所の本屋には無さそうなので、取り寄せてみましょう。何処にでも売っているCG誌等はちょっと工学部的ではありませんからね。
実は私も大学の卒論は「セミトレーラー車両の後輪操舵による操安性の向上」に関するものでした。模型車両を色々な条件で自動操縦して応答性を調べるんです。なんだか似たようなことをやってたんですね。
やすさんはエンジン制御とかそいう方向ですか?

そんな研究やってるの、日本でA研かN研かK研くらいしかないじゃないですかっ!!(笑)
セミトレの後輪操舵ってことは、ダンディーチョビひげA先生のところでしょうか? 実験車はもしかして軽トラでは?(笑)
僕は某大学のK研出身です。(ご存知ですかね?) 卒論は自動操縦車両の製作的なテーマ。修論は車両に使用するあるセンサの開発的なことをやってました。もちろん、ottoさんのやってたような運動解析的なテーマについている学生もいましたよ。めちゃくちゃ同分野ですよね!?(^_^;)

コメント遅くなりました。
私は特に有名研究室ではなく、某M自動車から来たTという教授の研究室でした。
K研さんを存じ上げないということは、私の先行研究調査がダメダメだったのでしょうね。(笑)
車両は1/10スケールのラジコンカーでした。
加速度センサーを乗せて自動操舵で走らせるんですが、もう十数年前のこと、パソコンのCPUが386だった時代です。当時としてもけっこう使い込んだ機器での実験でしたので、データにどのくらい信頼性があったのか、今思うと非常に疑問です。
アングルセンサーの一部なんて、板バネに歪みゲージを貼って自作ですもの。
冬の体育館を夜間に借り切って実験走行を繰り返したのは懐かしい思い出です。
何れにしてもものすごく同分野ですね!
世の中全体から見るとマイナーな分野ですからびっくりです。
あ、ガレージハウスを建てる人ってやはりそういう人(?)が多いんですかね?

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 自動車雑誌:

« 震度って? | トップページ | 仕上げ工事(9) »

2022年2月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28          

ottoの本棚

  • 徳永幾男: セイコーダイバーズウオッチ進化論 (ワールドムック 1078)

    徳永幾男: セイコーダイバーズウオッチ進化論 (ワールドムック 1078)
    セイコー社が普通に出しているであろう資料を継ぎ接ぎしただけの本。内容に伝説を求めてもパッキンについてもダイバーからの手紙についても同じことを繰り返し書くばかりで何の面白味もない。いかにネタが無いのかを自分で白状している感じ。 技術的な意味での興味からも全く期待はずれ。PTFEの方がガス(He)透過率が低いというデータを載せながら、何故PTFEではない材料を採用したのかの説明もない。(所要最小面圧が理由だろうが) そして、面白くない一番の理由は他社や他社製品との具体的、定量的な比較がないこと。他製品に対する優位性があってこその「進化」だろうに。件のダイバーの手紙に「どれもこれもダメ」と書いてあったという問題提起の話だけで、実際のHe飽和潜水でセイコー製がその問題を解決したのかどうかの裏付けがない。 著者は実績ある時計専門の機械屋さんのようだから出版に当たって名前だけ使われたのだろうと思わずに居られない。 最近で最も損したと思った本に認定。 (★)

  • ウイダー: ウイダー・トレーニング・バイブル (ウイダー・トータル・フィットネス・シリーズ)

    ウイダー: ウイダー・トレーニング・バイブル (ウイダー・トータル・フィットネス・シリーズ)
    10年くらい前に買った本書を再読。紹介されているトレーニング種目は多く、運動競技別のメニューも紹介されている。また、反復可能回数を基準にした重量設定の方法も簡単に紹介されているが、「漸進性の原理」にはほんの一言二言触れているだけで、トレーニングが進んだとき、どのようにウェイトの重量を増やせば良いのかについては殆ど記載がない。唯一、「導入段階のトレーニングプログラム例」の中に「最終セットで15回出来るようになったら2.5kg増す」というような記載があるのみ。確かに重量設定の方法を逆読みすれば目的とする効果が得られる反復回数となるように重量を増やして行くべきということは分からなくもないが一般には分かりにくいだろう。明らかに初心者向けの書籍なのに、その点に関するガイドが不足していることに疑問を感じる。厳密に言うと用い方が違うとしても、8×3法なり5×5法なりのような、分かりやすいウェイト重量調整の判断基準が欲しい。ウェイトを増やして行くこと自体が目的にかなり近いことであって、他のことはその手段なのだから、ウェイトの増やし方には章をひとつ割いても良いくらいだと思うので。 (★★)

  • クリス アセート: 究極の筋肉を造るためのボディビルハンドブック

    クリス アセート: 究極の筋肉を造るためのボディビルハンドブック
    内容は運動強度と栄養摂取に関する原則に特化しており、個別の運動についての詳細は含まれていないので注意。挿絵以外に図表は含まれない。 (★★)

  • マイケル ルイス: フラッシュ・ボーイズ 10億分の1秒の男たち

    マイケル ルイス: フラッシュ・ボーイズ 10億分の1秒の男たち
    読書中

  • バートン・マルキール: ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉 ―株式投資の不滅の真理

    バートン・マルキール: ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉 ―株式投資の不滅の真理
    主張には一貫性があり差し替えられた最新のデータに対しても矛盾がない。最高のリターンを得るためにベストな方法ではなく、普通の人が十分な(とは言えかなり良い)リターンを得られる可能性が高い方法を明確に示している点で個人投資家にとって最良の書ではないだろうか。株式、債券の範囲で投資を始めるなら、まずは歴史に裏打ちされたこの本を読んでからにすべき。投資窓口で投資商品を販売する方々も、この本を読んでから個人投資家に接すれば無駄な問答が無くなるように思う。まあ、そんなことをしたら彼らが自己矛盾に苦しむことになるが。 (★★★★★)

  • フレデリック ドラヴィエ: 目でみる筋力トレーニングの解剖学―ひと目でわかる強化部位と筋名

    フレデリック ドラヴィエ: 目でみる筋力トレーニングの解剖学―ひと目でわかる強化部位と筋名
    主な筋肉については起始と停止位置がその筋肉単独の状態で図解されているが、せっかくなら運動状態の図についても、その運動が主題にする筋肉だけを単独で図示してほしかった。その方が、その筋肉がどのような方向に力を発揮するのか、どのような方向に動作すれば筋肉に効率よく刺激を与えられるのかが分かりやすくなるように思う。筋肉の起始と停止位置が分からない図であれば、なにも表皮を剥いで筋肉を露出させた状態で運動の様子を描く必要がないのでは。 (★)

  • 荒川 裕志: プロが教える 筋肉のしくみ・はたらきパーフェクト事典

    荒川 裕志: プロが教える 筋肉のしくみ・はたらきパーフェクト事典
    筋肉が骨格と共に各々単独で図解されており筋肉の骨格への付着(起始,停止)位置が分かりやすい。図を見ればどのような動作が筋肉に刺激を与えるのかが想像できる。同シリーズのトレーニング編にも興味が湧いた。 (★★★★)

  • ウイダー: ウイダー・トレーニング・バイブル (ウイダー・トータル・フィットネス・シリーズ)

    ウイダー: ウイダー・トレーニング・バイブル (ウイダー・トータル・フィットネス・シリーズ)
    (★★★)

  • 世界文化社: Octane日本版 Vol.12 (BIGMANスペシャル)

    世界文化社: Octane日本版 Vol.12 (BIGMANスペシャル)
    素敵なグラビアを堪能。 (★★★)

  • 世界文化社: オクタン日本版特別編集 VANTAGE (BIGMANスペシャル)

    世界文化社: オクタン日本版特別編集 VANTAGE (BIGMANスペシャル)

Shops

  • Ride Out KAWASAKI 専門店
    友人である長谷川氏のバイクショップ。 杉並区善福寺一丁目青梅街道沿い。 KAWASAKI中心に取り扱い。

家作りリンク

家作りガイド

  • 住まいの水先案内人
    家作りに関する技術的な解説、資料、コツ、そして注意点が盛りだくさんです。非常に多くの内容が含まれていますが、それらが分かりやすく整理されています。このサイトを隅から隅まで読んで家作りに着手すれば余程のことがない限り致命的な問題が発生するようなことは避けられるのではないでしょうか。特定の工法、業者に傾いた解説も見当たらず、非常に良いサイトだと思います。
  • 建築家による1000問答の建築よろず相談
    基本的には建築に関係する相談のサイトです。建築士等によるQ&Aが充実しています。運営主体の性質上、建築士による建築計画・監理を強く推し、そのメリットを強調しています。

トレーニング

  • AthleteBody.jp
    このサイトのおかげで腹筋を割ることができました。無料サイトであるにも関わらず「ダイエットと筋肉トレーニングにおいて本当に必要なこと」が強調され、非常に有益な情報が提供されています。 夏前になると「6パックを手に入れる」的な特集を繰り返し組んで、色々な運動を羅列しただけの雑誌を買うのがバカバカしくなります。 多くの雑誌では、運動の優先度、そして何より時間軸でのトレーニングの進め方が載っていません。 「10回繰り返せるくらいの負荷で3~5セット行う」という書き方をしていることが多いのですが、「じゃあ、今日50kgのウェイトで10回3セット出来たとして、次回もその次も同じようにすれば良いの?」という疑問には答えてくれないことが殆どです。 読者がそう言った疑問を持たなければ毎回同じ負荷で同じことを繰り返し、つまり体は変わらない、ということになるわけで、記事として非常に中途半端であり不誠実です。 全員が6パックになってしまうと雑誌が売れなくなるので大事なところを端折っているのかも知れませんが。 このサイトでは、「行うべき基本」はシンプルで明確なので実行も容易。非常にお勧めです。
無料ブログはココログ