木工事(5)
せっかく張った床下地が、床板はもちろんのこと束も含めて全部取り払われています。そしてその状態から改めて断熱材などの施工が。要するに、この部屋の床の施工が本当に初めからやり直しです。(!)
記録写真を見返してみるとどうやら私も頭にきて冷静さを失っていたようで、床下地が張られたところを上から撮った写真が見つかりません。
しかしながら、ともかくこの部分は左の写真のとおり、束の上に合板とパーティクルボードの2重張りで床下地まで完成していたところです。
正直言って、私としてはここまで徹底してやり直しとは思いませんでした。壁際の断熱材にかかる部分の束だけ移動させて、その他関係ない部分の束は残して再利用かと思っていたんです。
ただ、そのやり方だと束の配置は図面どおりにはなりませんし、既にクギで打ち抜かれた束が再びクギで打ち抜かれることになります。
束の配置はともかくとして、束の再利用についてはちょっとイヤだなあと思っていたのですが・・・、ある意味、これを見てメーカーに対する信頼感が増しました。言うまでもなく、私としてもこの対応なら一番納得がいきますし、言うことは何もありません。
メーカーとしても、現場判断で「図面とは違うけど事実上問題ない」ということをやり出すと収集がつかなくなるので、図面と少しでも違うところは必ず図面どおりになるまで修正するというやりかたなのかも知れません。どこまでが「事実上問題ない」のか、というのは本来、設計者でなければ判断してはいけないことですし。
融通が利かないという言い方もあるのかも知れませんが、こういうところは融通せずにいてもらいたいものです。特にこの部分、基礎の立ち上がりが室内の壁に面するところなので、断熱がしっかり行われていないと壁の中が湿気で腐りかねません。あとでそうなったらかなりの大事です。(考えてみると、あの作業者は断熱材の意味を全く分かっていなかったのでしょうか)
やり直しでは基礎内面に断熱材がしっかり張られ、忘れられていた角材の縁もきちんと付けられています。
この部屋の断熱材施工に関しては、監督のIさんが土間下の断熱材がきちんと施工されているのかどうかについても報告するという話でしたので、ひとまず安心です。まだ土間をコア抜きした形跡はありませんでしたから、これからなのでしょう。
今後とも、どうか図面はしっかり見てください。
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