ブレーキのこと
ブレーキの強化って、色々言われていますけど、実際のところどうなんでしょうね。
もちろん、大型のキャリパー(ローター)を付けて耐フェード性の高いパッドを付ければサーキットなどでの繰り返しのブレーキングで制動力が落ちてしまうのを抑えることができるというのは知っていますし、同じ制動力を得るために必要なブレーキの踏力が減るのも当たり前です。(マスターを不必要に大きくした場合は別ですが)
私が疑問なのは、果たしてそのブレーキで、多くのユーザーにとって使用状況の大半を占める公道での制動距離は縮まっているのでしょうか、ということです。
言い換えれば、目の前の危険に対してパニックブレーキをかけて何m(秒)で停まれますか?ということです。
そういうデータって見たことがないんですが、私だけでしょうか?
一般に、耐フェード性の話とコントロール性、そして絶対的な制動距離の話がごっちゃになってしまっているような気がするのです。
ブレーキペダルの踏力が小さくなったからといって絶対的な制動力が高まったとは言えませんし、コントロール性が良くなったからといっても絶対的な制動力が高まったとは言えません。
公道で使われる部品なのですから、ブレーキ屋さんにはぜひそのへんのデータを公開して欲しいと思います。もちろん、その車のABSを動作させた状態でのデータもです。
ABSについても色々意見があるわけですが、人間の足が2本でブレーキペダルが1つしかない以上、非常に特殊な状況を除いて、4チャンネル4センサーABSの制御と同じ以上のことを一般人ができるはずがありませんから、一般道での一般人の走行については私はあくまでABS肯定です。パニック時にはなおさらです。
実際に同一車両でブレーキノーマル状態と改造状態、ABS動作と非動作とで100-0km/hでも測定してみれば良いのですが、どうでしょうね?
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コメント
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こっちにもお邪魔します。
同感ですねー。
雑誌などのメディアの影響もあると思うんですが、とにかくブレーキはローターが大きくて、ピストンの数が多ければいいという風潮はありますよね。
制動力はいかなる状況でも『足⇒ペダル⇒倍力装置⇒マスター⇒ホース(フルード)⇒ピストン⇒パッド⇒ローター⇒ハブ⇒ホイル⇒タイヤ⇒路面』と過不足無く力が伝わることが大事ですよね。何かを変えたからといって、劇的に良くなるとは俄かに信じがたいです。
ただ、わたしはABSに関してはいい思い出が無いので未だにちょっと懐疑的です。今乗ってるチョイ古ワゴンはとくにひどいです。普通ABSは踏み込んでいって、素人のレベルでは制動力を高く保てない状態になってから作動する物だと思うのですが、うちのクルマは軽~くペダルに足を乗せるような踏み方でも作動します。タイヤと路面との関係が悪いんだろうと察しは付いているんですけど、対策は延ばし続けているので、毎日がパニックブレーキの連続です(笑)。
投稿: shalo | 2006年8月 5日 (土) 00時51分
いくつもコメントをいただいてしまって恐縮です。
このブレーキの件、書き込む前に検索でABSのことを調べてみたのですが、確かにABSが過敏で制動距離が伸びてしまうという現象があるようですね。
特にFFで後輪荷重が小さく、後輪ブレーキがドラム式の場合はどうしても後輪に対して早期にABSの制御が介入してしまうとか。
お書きになっているとおり、タイヤの路面ヘの追従性が悪いと悪影響でしょうね。あ、でも、ABSの動作を無視して更にガツンと踏み込んでも状況は一緒ですか?
私は以前、HR31のスカイラインでデフのギア比を変えたとき、ABSのせいで壁に激突しそうになったことがあります。
考えてみれば当たり前のことです。この車の場合、後輪のABSセンサーはプロペラシャフトに付いていたので、デフのギア比を変えたことで、前輪と後輪のABSセンサーへの入力に初めから差がついてしまったわけです。
なので、ブレーキを踏んだとたんにABSがガリガリ言い出してしまって制動力ゼロです。幸い更に強く踏み込んだらスリップ率のバランスが許容範囲に入ったのかどうか、なんとか制動力をとりもどしてくれて助かりました。
それから、前後異径のタイヤもアウトですよね。知り合いがそれを知らずにサーキットでグラベルに突っ込んだそうです。
きちんと働いてくれれば良い装備だと思うのですが・・・、未だに難しいようですね。
投稿: otto | 2006年8月 6日 (日) 00時28分
とかなんとか言いながら、ブレーキの強化と言われることはZ32のときにやって、それなりに満足していました。キャリパーを外側に移動するブラケットを付けてφ324のローターにしたんです。ある意味で、こういうときにABS付きはありがたいもので、前後のバランスが崩れても、制動時にはそれなりに調整してくれるのです。バランスを崩したにも関わらず、そこをうまく制御してくれて、ここに書けないような速度からの制動で0.95Gを記録してくれました。
ABSについてはですね、HR30に乗っていたときに苦い経験があるんです。いい加減なパッドを付けて前後バランスを狂わせてですね、後輪が早々にロックするようなセッティングになっていたわけです。ABSなんて無い時代の車ですから、いざパニックブレークをすると荷重の大部分を受け止める前輪より先に後輪がロックしてしまう。初心者の私はそうとはあ気付かずに、スキール音がしたらブレーキを緩めてしまうわけです。まだ前輪には十分な余裕があるのに。で、ぶつまりました。(泣)
まあ、方法論は別として、スピード出してはいけません、ブレーキは大切です、というところでしょうか。
なんだかヘンな書き込みで申し訳ございません。
投稿: otto | 2006年8月 6日 (日) 00時43分