車間追従装置
まず、前の車の速度に落ち着きないとまるでダメです。制御遅れのおかげで前の車の車以上にこちらの速度がガクガクしてしまいます。非常に不快になりますし、燃費も悪くなります。(笑)
軽トラなど、車本体とテールの反射鏡が小さい車への追従も苦手です。車間制御装置はレーザーを用いて主として前走車の反射鏡を検知して制御を行うのだそうで、その反射鏡が小さかったり、汚れていたりして検知がしにくいと、正常な制御は行われません。軽トラが車線の左寄りに走っていたりすると、検知したりしなかったりという状態になって、加速減速をガクガク繰り返してしまいます。この視野角の狭さ、電波式のレーダーにはかなわないところでしょう。
同じく、テールの反射鏡が汚れている車もダメです。大きなダンプカーでも反射鏡が汚れていると制御しません。相手が大きいだけにけっこう恐い思いをします。
そして雨天はダメです。レーザーを使う都合上、光学的な視界が悪い状態では制御を保証できないということらしく、ワイパーの設定を間欠より上にした場合は制御をオンできないようになっています。
自分の前に低速の車両が割り込んできて減速が必要なときには自動でブレーキがかかります。感覚的には「ああ、そんなにブレーキかけてくれるんだ」というくらいのしっかりした制動が行われます。だいたい0.2Gくらいでしょうか?同時に警報音が出るんですが、この音が小さくて・・・。警報音ばかりでなく、制動をガクガクさせるとか、そういう工夫もあって良いような。
ダメなところをたくさん書いてしまいましたが、将来的にはこのシステム、かなり有用なものになるのではないかと感じています。
追突防止制御などは既に実用化されているところですが、前車との間で車間距離の状況をきちんと通信制御することが出来れば、高速道路上の渋滞防止にもかなり効果が上がるのではないでしょうか。誰かがブレーキを踏むとその後ろの人は前の車よりも少し強くブレーキを踏んで、それが何台も続くと最後には止まってしまうというタイプの渋滞の場合です。
走行車線中の全ての車両の加減速が同期制御されれば制御遅れゆえの完全停止というのは発生しないはずなので。
どんなものでしょうか。
って、それはもう「車間追従」じゃありませんね。(笑)
【追伸】センサーがOMRON製というところがなんとなく(笑)です。なんか工場の機械と変わらないなあという感じがして。それはそうと、フロントグリルを外したとき、センサーの表面も、そしてフロントグリル中央の光が透過する部分の内側も、かなり汚れた状態でした。光でセンシングする機械にとって光学系の汚れは禁物なわけで、なぜこの部分がシーリングされていないのか非常に疑問です。
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