E32~NM35
いや~、納車からほぼ半月ばかりステージアAR-Xに乗ったわけですが、750iL(E32)と比較すると何もかもが本当に違いますね。
新車価格や年式が全く違うのは分かっているのですが、それ以上に違う”何か”を強く感じます。10年近い年式の違いを超えて(私の知っている1代前の)S600L≒750iLと思えるところは間違いなく存在するものの、ステージアは全くその範疇から外れています。
確かに全開加速や高速直進性、そして旋回性能といったところは、ほぼステージアの勝ちです。パッと見の内装の出来や細部の工夫などもステージアの勝ちです。移動手段として乗るぶんには何の不満もありません。
しかし、”何か”が足りません。たぶんその”何か”というのは、乗る、若しくは所有する人を満足させるためのフラッグシップたる何らかの用意なのでしょう。いわゆるブランドバリューとかイメージとかとはまた違う、乗る人が走って実際に感じられるものです。そして、それはその世代のフラッグシップには受け継がれているものであるようです。
正直なところ、中古とはいえ新しい車なんだからステージアが750iLに劣っているところなんて何もないと思っていたんです。なにせ、デビュー時期が14年も違うんですから。
どうやら、小手先の細工では決して真似の出来ない、較べてもしょうがないような本質的な成り立ちの差があるようです。2代目セルシオ、そして最新のシーマもどちらかと言うとステージアの系統です。
今更ながら「それが当代フラッグシップセダンの威力だったのか」と思います。
こんなこと、識者の方は「当たり前だ」とおっしゃるのかも知れませんが、10年くらい前の、ガイシャを賞賛するCG誌を懐疑的な眼で見ていた私にとってはちょっとショックです。
これからゆっくり、その”何か”について研究して行こうと思います。
9月に切れる750iLの車検は・・・、通すしかなさそうです。(笑)
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コメント
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750iLの車検を通すのは賛成ですね。クルマは乗らないとビックリするぐらい痛みますからね。
フラッグシップモデルには乗ったことがありませんが、その“何か”は分かる気がします。
ジャンル違いの話で申し訳ないんですけども、発売されたばかりのRX-8と10年落ちのポルシェ951にほぼ同時期に試乗しましたことがあります。その時『遥に951の方が素晴らしい!』と思ったことを鮮明に覚えています。951は不人気車でしたから、ミーハーな憧れというのは全く持たずに試乗したので、この比較は951には不利だったはずなのに。
ottoさんの言われる“何か”を感じたのかもしれません。
一緒に試乗した友人は躊躇無く951を買いました。たまに乗せてもらうんですけど、やっぱり良いクルマです。正直惚れてます。横恋慕です。
投稿: shalo | 2006年8月19日 (土) 01時23分
先週、久しぶりに750のエンジンをかけてびっくりしました。不整脈がひどくなっているんです。”乗らないと・・・”というのは本当ですね。特に古い車には。早く引っ越して750を週末車でガンガン使わないと。(笑)
それにしても、結局、八方美人の作り方をした車で得られる満足というのは、好みに特定のベクトルを持った人にとってはそれほど大きくならないんでしょうね。
強いベクトルを持った車をそのベクトルを好む人が乗る・・・、満足感の最大化にはこれがやはり一番なのかもしれません。
ポルシェの車もずっと興味はあるんですが、何かこう、天邪鬼な気持ちがあって手を出せずにいます。それと何しろ、誰でも知っているので乗っていることを知られると世間体が悪い、なーんて。Z32を買うときに実は私も951を検討したことがあったりします。
引っ越したあと、周りに知られずにこっそり車を買えるようになったら・・・、OKかもしれません。
投稿: otto | 2006年8月20日 (日) 21時34分