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2006年8月26日 (土)

木工事(2)

Img_0879木工事になると全体に現場加工の割合が大きくなって来るので、もはやプレハブだからと言って安心していられるものではありません。

特に内装の下地部分は家の質感を決める重要な箇所だけに、その施工の質は非常に気になるところです。最終の仕上げ材はいくらでも交換可能ですが、下地は一旦作ってしまうと交換には多大な手間がかかりますし。

先日、工事の様子を見に行くと、平日にも関わらず作業が行われていませんでした。天井の下地材も組まれ、今日も作業が進められそうなのに、です。

家の中に入れなかったので窓から中をのぞくと、フローリング、内装石膏ボードなどが床の捨て貼りの上に積み上げられています。

電気関係の配線がだいぶ進められていましたが、先週の土曜日に部材が到着し、「これから付けようかなあ」という感じで職人さんが開梱していたカーテンボックスについてはまだ施工されていませんでした。

そして今日、現場が止まっていた理由が分かりました。設計のMさんからメールです。

要約すると、「床暖房パネルの配置計画を間違えていた。」「カーテンボックスが2Fユニットバス部分のALC床と干渉する」とのこと。そして対応策の可否を当方に問う内容でした。

幸い、Mさんからのメールには具体的な対応策が明示されており、それは私たちにとって特に問題となるような変更を必要としない内容でしたのでそのまま了解、工事手配続行としました。

しかしですね、2Fにユニットバスを置く場合、床ダウンのために色々な干渉が発生し得るというのは建築関係の方には常識でしょう。常識かどうかは別としても、各部の詳細図さえ起こしていれば避けられたミスだと思います。このへんが、標準仕様の罠とも言えるものかも知れません。

Img_0858 そういえば前々の記事に書いたガレージ部分のブレースのかけ違いの件、やはり施工ミスだったようで、再度見に行ったときには位置がかえられていました。

標準仕様は全部H鋼の下の歯にブレースをかけ、換気ブロアが設置されるところだけ上の歯にブレースをかけるんです。おそらくブレースを取り付けた人は、家の居室の標準の設備以外にガレージにも換気設備が付くとは思わず、標準のつもりで施工したのでしょうが、図面を見ればきちんと指示が出ているんですよね。私だって図面と現状を見て間違いに気付いたんですから。

要するに、図面を見ていない、ということです。

たしかに私が指摘しなくてもガレージの換気設備を取り付ける段階で必ずその間違いには気付いたとは思います。ブレース類はボルト止めですから、その段階で気付いてもすぐに正規の施工には変えることができて、特に後に影響を残すようなこともなかったでしょう。

ただ、これって建物の骨格ですからね。メーカーさんの謳う耐震性に直接関係するフレームの施工ではありませんか。図面と違いがないかどうか、私ですら耐力壁の位置と数、独立柱の位置と数、そして水平ブレースの設置状況、そんなところからチェックを始めたわけです。

高所作業者がヘルメットをかぶっているかとか、現場の片づけが良好かとか、そういうことが作業の大前提になるのは分かっていますが、フレームの組み方ぐらいその完了時点で検査できていないと・・・まずいでしょう。

一方、話は戻りますが、内装の施工、壁面に一面断熱材パネルがはられて銀色に光っていました。工場製の枠に断熱材とフィルムが一体に組まれたものを壁面に組み込んで行く仕組みです。

枠と枠の間にはスポンジ状のパッキンが予め接着されていていますから、多少の誤差はあっても一定以上の気密性が確保できるはずです。このあたり、プレハブの威力だと思います。手作業で断熱材を「きっちり張り込む」のに較べれば、だいぶ均質性は高そうです。

明日も現場チェック、がんばります。実は前に撮った写真を見て「あれ?」と思ったところがあるので。

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  • 徳永幾男: セイコーダイバーズウオッチ進化論 (ワールドムック 1078)

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    セイコー社が普通に出しているであろう資料を継ぎ接ぎしただけの本。内容に伝説を求めてもパッキンについてもダイバーからの手紙についても同じことを繰り返し書くばかりで何の面白味もない。いかにネタが無いのかを自分で白状している感じ。 技術的な意味での興味からも全く期待はずれ。PTFEの方がガス(He)透過率が低いというデータを載せながら、何故PTFEではない材料を採用したのかの説明もない。(所要最小面圧が理由だろうが) そして、面白くない一番の理由は他社や他社製品との具体的、定量的な比較がないこと。他製品に対する優位性があってこその「進化」だろうに。件のダイバーの手紙に「どれもこれもダメ」と書いてあったという問題提起の話だけで、実際のHe飽和潜水でセイコー製がその問題を解決したのかどうかの裏付けがない。 著者は実績ある時計専門の機械屋さんのようだから出版に当たって名前だけ使われたのだろうと思わずに居られない。 最近で最も損したと思った本に認定。 (★)

  • ウイダー: ウイダー・トレーニング・バイブル (ウイダー・トータル・フィットネス・シリーズ)

    ウイダー: ウイダー・トレーニング・バイブル (ウイダー・トータル・フィットネス・シリーズ)
    10年くらい前に買った本書を再読。紹介されているトレーニング種目は多く、運動競技別のメニューも紹介されている。また、反復可能回数を基準にした重量設定の方法も簡単に紹介されているが、「漸進性の原理」にはほんの一言二言触れているだけで、トレーニングが進んだとき、どのようにウェイトの重量を増やせば良いのかについては殆ど記載がない。唯一、「導入段階のトレーニングプログラム例」の中に「最終セットで15回出来るようになったら2.5kg増す」というような記載があるのみ。確かに重量設定の方法を逆読みすれば目的とする効果が得られる反復回数となるように重量を増やして行くべきということは分からなくもないが一般には分かりにくいだろう。明らかに初心者向けの書籍なのに、その点に関するガイドが不足していることに疑問を感じる。厳密に言うと用い方が違うとしても、8×3法なり5×5法なりのような、分かりやすいウェイト重量調整の判断基準が欲しい。ウェイトを増やして行くこと自体が目的にかなり近いことであって、他のことはその手段なのだから、ウェイトの増やし方には章をひとつ割いても良いくらいだと思うので。 (★★)

  • クリス アセート: 究極の筋肉を造るためのボディビルハンドブック

    クリス アセート: 究極の筋肉を造るためのボディビルハンドブック
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    マイケル ルイス: フラッシュ・ボーイズ 10億分の1秒の男たち
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    バートン・マルキール: ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉 ―株式投資の不滅の真理
    主張には一貫性があり差し替えられた最新のデータに対しても矛盾がない。最高のリターンを得るためにベストな方法ではなく、普通の人が十分な(とは言えかなり良い)リターンを得られる可能性が高い方法を明確に示している点で個人投資家にとって最良の書ではないだろうか。株式、債券の範囲で投資を始めるなら、まずは歴史に裏打ちされたこの本を読んでからにすべき。投資窓口で投資商品を販売する方々も、この本を読んでから個人投資家に接すれば無駄な問答が無くなるように思う。まあ、そんなことをしたら彼らが自己矛盾に苦しむことになるが。 (★★★★★)

  • フレデリック ドラヴィエ: 目でみる筋力トレーニングの解剖学―ひと目でわかる強化部位と筋名

    フレデリック ドラヴィエ: 目でみる筋力トレーニングの解剖学―ひと目でわかる強化部位と筋名
    主な筋肉については起始と停止位置がその筋肉単独の状態で図解されているが、せっかくなら運動状態の図についても、その運動が主題にする筋肉だけを単独で図示してほしかった。その方が、その筋肉がどのような方向に力を発揮するのか、どのような方向に動作すれば筋肉に効率よく刺激を与えられるのかが分かりやすくなるように思う。筋肉の起始と停止位置が分からない図であれば、なにも表皮を剥いで筋肉を露出させた状態で運動の様子を描く必要がないのでは。 (★)

  • 荒川 裕志: プロが教える 筋肉のしくみ・はたらきパーフェクト事典

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    筋肉が骨格と共に各々単独で図解されており筋肉の骨格への付着(起始,停止)位置が分かりやすい。図を見ればどのような動作が筋肉に刺激を与えるのかが想像できる。同シリーズのトレーニング編にも興味が湧いた。 (★★★★)

  • ウイダー: ウイダー・トレーニング・バイブル (ウイダー・トータル・フィットネス・シリーズ)

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