木工事(2)
木工事になると全体に現場加工の割合が大きくなって来るので、もはやプレハブだからと言って安心していられるものではありません。
特に内装の下地部分は家の質感を決める重要な箇所だけに、その施工の質は非常に気になるところです。最終の仕上げ材はいくらでも交換可能ですが、下地は一旦作ってしまうと交換には多大な手間がかかりますし。
先日、工事の様子を見に行くと、平日にも関わらず作業が行われていませんでした。天井の下地材も組まれ、今日も作業が進められそうなのに、です。
家の中に入れなかったので窓から中をのぞくと、フローリング、内装石膏ボードなどが床の捨て貼りの上に積み上げられています。
電気関係の配線がだいぶ進められていましたが、先週の土曜日に部材が到着し、「これから付けようかなあ」という感じで職人さんが開梱していたカーテンボックスについてはまだ施工されていませんでした。
そして今日、現場が止まっていた理由が分かりました。設計のMさんからメールです。
要約すると、「床暖房パネルの配置計画を間違えていた。」「カーテンボックスが2Fユニットバス部分のALC床と干渉する」とのこと。そして対応策の可否を当方に問う内容でした。
幸い、Mさんからのメールには具体的な対応策が明示されており、それは私たちにとって特に問題となるような変更を必要としない内容でしたのでそのまま了解、工事手配続行としました。
しかしですね、2Fにユニットバスを置く場合、床ダウンのために色々な干渉が発生し得るというのは建築関係の方には常識でしょう。常識かどうかは別としても、各部の詳細図さえ起こしていれば避けられたミスだと思います。このへんが、標準仕様の罠とも言えるものかも知れません。
そういえば前々の記事に書いたガレージ部分のブレースのかけ違いの件、やはり施工ミスだったようで、再度見に行ったときには位置がかえられていました。
標準仕様は全部H鋼の下の歯にブレースをかけ、換気ブロアが設置されるところだけ上の歯にブレースをかけるんです。おそらくブレースを取り付けた人は、家の居室の標準の設備以外にガレージにも換気設備が付くとは思わず、標準のつもりで施工したのでしょうが、図面を見ればきちんと指示が出ているんですよね。私だって図面と現状を見て間違いに気付いたんですから。
要するに、図面を見ていない、ということです。
たしかに私が指摘しなくてもガレージの換気設備を取り付ける段階で必ずその間違いには気付いたとは思います。ブレース類はボルト止めですから、その段階で気付いてもすぐに正規の施工には変えることができて、特に後に影響を残すようなこともなかったでしょう。
ただ、これって建物の骨格ですからね。メーカーさんの謳う耐震性に直接関係するフレームの施工ではありませんか。図面と違いがないかどうか、私ですら耐力壁の位置と数、独立柱の位置と数、そして水平ブレースの設置状況、そんなところからチェックを始めたわけです。
高所作業者がヘルメットをかぶっているかとか、現場の片づけが良好かとか、そういうことが作業の大前提になるのは分かっていますが、フレームの組み方ぐらいその完了時点で検査できていないと・・・まずいでしょう。
一方、話は戻りますが、内装の施工、壁面に一面断熱材パネルがはられて銀色に光っていました。工場製の枠に断熱材とフィルムが一体に組まれたものを壁面に組み込んで行く仕組みです。
枠と枠の間にはスポンジ状のパッキンが予め接着されていていますから、多少の誤差はあっても一定以上の気密性が確保できるはずです。このあたり、プレハブの威力だと思います。手作業で断熱材を「きっちり張り込む」のに較べれば、だいぶ均質性は高そうです。
明日も現場チェック、がんばります。実は前に撮った写真を見て「あれ?」と思ったところがあるので。
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